ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

2020-01-01から1年間の記事一覧

ナスの詰め物 トルコ流のお話

第二次世界大戦のあと、 労働力としてトルコからたくさんの人たちがドイツにきました。 東西の壁崩壊の後はその労働力が東にも流れ、 現在ではドイツ中のあちらこちらにトルコ人が多く住む場所があります。 そこに必ずあるのがトルコのスーパー。 お野菜や果…

おもてなしテーブルコーディネートのお話

夏。 コロナ禍でいろいろあった2020年ですが、 なんとなく生活が一歩一歩普段に戻りつつあるような気がします。 自宅でも、再びお客さまをお招きするようになりました。 でも、 再びロックダウンとなった地域もあることですし、 『大皿からお好きなだけ』と…

ドイツのソーセージとハムのお話

日本語でのお料理教室では、 その日のお買い物を隣接する市場でいたします。 お買い物は食材だけではなく、 『おやつ』と称して、お料理しながらつまめるものも買ってスタジオへ帰ります。 その『おやつ』・・・ 試食類は、 大抵デリ類やハム、ソーセージ、…

コンソメスープのお話

いつものご飯でいつでもウエルカム♪ おうちにお客様をお招きする時に 特別なものは作る必要はありません。 作り慣れた一品ならば失敗なくできますし、 お片づけをしたりお花を飾ったり、おめかしする時間だってありますもの。 でもその時にコンソメスープも…

ドイツのプチパンのお話

Brötchen 南ドイツやオーストリーでゼンメルといわれる朝食用のプチパンは、 日本ではなかなか入手できないそうです。 ご帰国された方よりご希望があり、 私のレシピをメールで送りいたしましたところ 日本の材料でも焼けたそうですので、 ここでもご紹介い…

グリルパンのお話

そろそろ太陽を浴びたお野菜がおいしい季節となってまいりました。 ですので、この時期、自宅で重宝するのがグリルパン。 フライパンとの違いは、 平らでなくて波状になっていることです。 日本のお台所では大抵ガス台の下にロースターがついていますが、 こ…

塩味チーズクッキーのお話

お友達が家に集まってわいわい。 夜中になってちょっと小腹が空いて。 そんな時にあっという間にできるクッキーがあります。 友人には 「あ、これなら酔っ払ってもできるね」 と言われたくらい、簡単。 魔法の言葉は 1:1:2 最初の1が卵、次の1がバター、そ…

マルタ島のミートローフ ブラジオリのお話

マルタ島 好きです。 ↑ こういうユーモア溢れるカフェとかもあったり。 マルタ島でしかいただくことができないランプーキ ↓ このお魚、多分鯖系だと思うのですが、 とても脂がのっていて、サンマと鯖の間のお味がいたします。 以前、 タコブツ のワイン煮と…

トマトライスのお話

日本の食文化!ケチャップ! 明治時代の日本人にとって、 洋食との最初の出会いはケチャップだったのではないのでしょうか・・ 日本には独特のケチャップ文化があり、その代表的なものがナポリにないナポリタンや、 ケチャップ味のチキンライスだと思います…

トスカーナの煮込み料理のお話

コトコトと煮込むシンプルなお料理は、 家庭の味だと思います。 昔むかし、その昔・・・・ 集落にパンを焼く窯が一つあって、 パンを焼いたあとまだ温かい窯の中にお鍋を持って行き、 余熱で食材に火を通すことが許されていたというアルザス地方ですが、 そ…

ドイツのタルトのお話

タルトといえば、 サクサクと焼き上げた生地にクリームがのり・・ というフランス的なお菓子 tarte を思い浮かべられる方が多いと思います。 でもドイツのTorteはむしろスポンジケーキ的で、 バターの風味がしっかりしているしっとりとしたお菓子の方を指す…

ドイツ産の小エビ Nordseekrabben

ドイツにも海があります。 北海と東海。 この写真の先に見えるのが北海となります。 デュッセルドルフから近い海、北海は、 欧州独特 真っ平らな大地の先にある『海』 ですが・・・・ 『海』 といっても岩もなく、ざばーんざばーんという波もなく、 そこには…

フライパンでお魚一匹を焼くお話

市場や、 ギリシャの食材を扱うスーパー、トルコの食材店に行くと、 新鮮なお野菜とハーブを山ほど買い、 ついでにお魚を買います。 ドイツ系のスーパーでは入手できないお魚も並んでいて、 特別の輸送法で来るのでしょうか、 昨日まで地中海で泳いでいたよ…

星付きシェフのCurrywurst ドイツのクリーヴルストのお話

Currywurst クリーヴルスト カレーソーセージ・・・ 日本でもお馴染みとなったらしいこのドイツのファーストフードは、 デュッセルドルフの西側に広がるルール地方とベルリンが発祥の地とされています。 確かに。 でも、この二つのCurrywurstにはもともと大…

おうちでイタリアン♪ シシリア島のスパゲティのお話

先日もご紹介したウィキョウ。 Fenchelウィキョウは地中海沿岸の南の方では自生もしています。 あちらでは葉っぱだけでもハーブのように使われていていますが、 葉っぱのみで売っているのを見たことがないドイツでは 毎年自宅の庭でウィキョウを育ててスロー…

システムキッチンについてのお話

見ていらっしゃる方は目の付け所が違われるみたいで・・ 先日恥ずかしながら自宅の台所より アップいたしました動画をご覧になった方々から、 同じようなご質問が多々ありましたので、ご参考になるかと思い。 自宅の台所を『訳あって』数年前に改造した際に…

おうちでイタリアン♪ ウィキョウのお話

オレンジでない方がウィキョウ フェネル フィノッキオ フヌイユ・・・ ドイツ語では Fenchelフェンヒェルと言います。 ビタミンCやAに富み、古くから胃腸薬としても使われてきたこのお野菜は、 女性ホルモンの調整にもよろしいみたいです。 ドイツではよくハ…

おうちで簡単ベーカリー♪ フォカッチャのお話

↑ オーブンに入れる前のフォカッチャ Focaccia パンを焼くと思うと、 どうしてもハードルが高いような気がされるかもしれません。 でもこれなら大丈夫。 だって『ほぼ混ぜるだけ』ですもの。 焼きたてのフォカッチャにとっておきのオリーブオイル、 そしてお…

おうちでイタリアン♪ エンダイブ・イタリアの野菜炒めのお話

Scarola stufata in padella 続いて、南伊出身同僚のイタリアンクッキングクラスから。 なんのことはないイタリアのマンマの野菜いため? ですが、 これを一口食べると、 カラダに良いことをした気がします。 使うのはこれ エンダイブEndivien ↓ 日本ではま…

ドイツで買うナイフのお話

よくご質問にありますのがドイツのナイフ。 ご帰国の時に記念に1本、お買いになられる方が多いと思います。 ですので、 今日はペティナイフのお話をします。 刃先が薄く小回りが利くので、 面取りをしたり、小さな作業をする時にとても便利なペティナイフ。 …

おうちでイタリアン♪ 簡単リゾットのお話

娘が 「アスパラガスの皮を茹でたお出汁でリゾットを作ろうと思ったのだけれど、 リゾット用のお米がスーパーにないの・・・」 と申します。 あら、日本のお米でもできるわよ。 というと、 日本のお米だとお雑炊みたいになっちゃう・・・ と娘。 お雑炊みた…

おうちでイタリアン♪ カラマリ・フリットのお話

前回ご紹介したビール衣ではなく、 粉をはたいて揚げたものが南欧各地にあります。 ↑ こういうの。 Fritto misto di mare 小魚やエビ、いか等を揚げたものは、 それだけでもうハッピーになれます♪ こういう時、 ああ、お醤油があったらとか思うのですが、 そ…

ドイツでできるアクアパッツァのお話

Orata all´acqua pazza イタリアの煮魚アクアパッツアは日本でも人気のお料理とか。 お料理好きな方ならば、 あれもこれもないドイツでは、 お家で作れなくてがっかりしていらっしゃるかもしれません。 東京のイタリアンレストランにはあるのに、 こちらでは…

材料5つでできるクラフティのお話

フランスのママの味 Clafoutis クラフティ フランスの中南部に位置するリモージュのお菓子で、 さくらんぼを使って作るのが正統派ですが、 冷凍庫にあるベリー類や、 多く買いすぎてしまったイチゴ または買ってみたものの、 まだ酸っぱかったアプリコットな…

卵白利用 マドレーヌのお話

数年前、ルクセンブルグのギョーム皇太子が、 ベルギーの伯爵令嬢とご成婚されたときに、 結婚式のお茶に出されたというマドレーヌ。 お菓子の基本ですし、 あれこれ道具もいらないので、 簡単にできるおやつのひとつかもしれません。 今日は、 卵白のみでで…

大きな大きなチョコクッキーのお話

北ドイツに住んでいる孫がFace Timeで、 「これ読んで」 と、ぐりとぐらの絵本を持ってきました。 ぼくらの なまえ は ぐりとぐら このよ で いちばん すきなのは お料理すること食べること ぐりぐら ぐりぐら・・・・ あら、 誰かにそっくり(笑) 読み終わ…

オランデーズソースのお話

#Stay at home :34日目 『期間限定付き』のニワカユーチューバーとして(恥) オランデーズソースをご家庭の方々が、アップされたものを拝謁させていただきました、 日本語の。 そして気がついた点が一つ。 これだとオランデーズソースをご家庭で作るの…

ドイツの白アスパラガス農園のお話

#Stay at home :33日目 カールスプラッツ市場の横の小さな方のスタジオも 空っぽ。 大きな方も空っぽ。 ですが、 いつか、皆様とまたこうやって お料理できますように。 今日は 日本クラブで毎年訪れるSchulte-Scherlebeck家の農園に アスパラガスを買いに…

ドイツ 白アスパラガスの下処理と調理法を録画しました

#Stay at home :32日目 昨日文章にしたアスパラガスの下準備の方法。 自分で読んでも??? ですので、 散々悩んだ挙句、、、、 素人動画を自宅のキッチンで作ってみました。 顔は隠そうとも思ったのですが、 まあ、皆さんご存知でいらっしゃるので、 その…

ドイツのホワイトアスパラガス 下処理のお話

#Stay at home :31日目 ホワイトアスパラガス シュパーゲル とドイツ語ではいいます。 「ヘッセン州の訛りではシュパッヘルだよ、それも書いといてね」 と、フランクフルトで生まれて、近郊タウヌス育ちのオット。 はい。無関係ですけれど、書いときまし…