ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

トマトライスのお話

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日本の食文化!ケチャップ!

 

明治時代の日本人にとって、

洋食との最初の出会いはケチャップだったのではないのでしょうか・・

 

日本には独特のケチャップ文化があり、その代表的なものがナポリにないナポリタンや、

ケチャップ味のチキンライスだと思います。

 

これからご紹介するのは、

ギリシャのトマトライス Domatoriso

 

ギリシャといえど広しで、全国版ではないらしく、

オーナーの方の出身地によって出てくるギリシャレストランと、

そうでないところがあるみたいです。

 

このお米料理に最初に出会ったのがクレタ島。

 

夏休みの一時帰国で日本から戻ったドイツがとてもとても寒く、

ラストミニッツの飛行機で南に飛んだ先がクレタ島でした。

 

当時、80年代はインターネットはまだ普及しておらず、

とりあえず空港に行き、そこで張り紙式に出ているチラシで予約するという・・・

 

ともかく家族分のチケットを確保し、数日分の着替えをトランクにつめ飛びました。

空港に降り立ち、そこでホテルを予約し車をゲット。

 

行った先は・・カトー・・・ ザクライ?ザクラス? 

ともかくカトーから始まる名前のビーチで、

ホテル兼レストランがそこにはそこしかなく、当時一部屋!一晩20マルクという超安値。

ユーロにしたら10ユーロでしょうか。

 

レストランといえどもメニューはなく、

あったのは・・

 

・サラダ

・魚のフライ

・魚のスープ

・オムタータ(残り物のフライドポテトとトマトを卵でまとめたオムレツ)

・トマトライス

・フライドポテト

 

この6つでした。

 

カンカンと照りつける太陽のもとで育ったお野菜はとても美味しく、

そこでこのトマトライスを知りました。

 

それから・・

自宅で度々登場するこのトマトライス。

私はトマトケチャップで味をつけたチキンライスで育ちましたが、

娘たちには夏の思い出とともに、しっかりと我が家の味になっております。

 

とってもカンタンです♪

お砂糖がたくさん入っているケチャップは使わないので、

お子様にも安心してあげられますし、

これからの季節、

太陽がいっぱいのスペインやモロッコ産のお野菜が手に入ったらいかがでしょう?

 

いるものは:

 

玉ねぎを薄切りにしたもの

赤いパプリカをザクザク切ったもの

熟れたトマトを切って、中の水分もとっておいたもの

お好みでトマトピュレ (ケチャップではないです)

サラダ油

オリーブオイル

そして硬めに炊いたお米 できればParboiled-Reis

 

 

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フライパンに普通のオイルをしいて玉ねぎ、

そしてパプリカを炒めます。

 

ここにトマト

 

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もし、もう少しトマトの味が欲しければ、

ここでトマトピュレを大さじ1杯ほど入れて一緒に炒めます。

 

そして硬めに炊いたお米をガバッと。

 

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パエリアなどに使う長コメ種 Parboiled が向いていますが、日本のお米でも超硬めに炊けばできると思います。

 

そして混ぜて・・・

 

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お塩で調味し、

最後にオリーブオイルをたら〜り・・

 

ハンバーグの付け合わせにもとても向いています。

 

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レモンをぎゅっと絞っていただくのもまた美味しいです♪