ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

2019-01-01から1年間の記事一覧

Blätterteig パイ生地のお話 その2

以前ご紹介した冷凍パイ生地↓ 冷凍庫に一つ入れておけば、 いざという時のお助けとなります。 例えばドイツでは、 12月24日の午後から25日、26日とスーパーは完全クローズですので、 冷凍パイ生地があれば大きなお買い物もせず、 クリスマスを食料難民になら…

七面鳥 Pute のお話

七面鳥は顔ほどまずい.... と、聞いたことがあります。 確かに。 初めてロサンゼルスに行ったときに、 『ここのは有名よ』 と、いただいたそれは お肉の芯までパサパサで、 アメリカ人というのはこういうものを食べるのね。 と、一人で感心したものです。 そ…

お菓子のおうち クッキーハウスのお話 その2

先日ご紹介したクッキーハウスのレシピ。 読んでいただいた方より、 「パーツの型紙があれば。。。。」 というメールをいただきました。 ですので、 孫用に書いた型紙がありますので、 それを添付いたします。 これを2枚切り抜きます。 一つはお家の後ろ部…

ローストチキンのお話

クリスマスといえば、私たち日本人にはローストチキン。 ↓このローストチキン用耐熱容器があれば便利です。 が、なくても大丈夫。 横に寝かせて焼く場合には、 アルミフォイルをくちゃくちゃと丸めてボール状のものを2つ作り、 そこの上にチキンをのせれば…

ドイツのパン粉のお話

トンカツ 海老フライ 牡蠣フライ。。。 日本を代表するおかず達には、サクサクとしたパン粉は欠かせません。 最近ではドイツの大手スーパーでもPANKOは売り出され、 シェフ仲間も 『フライならPANKOだぜ』とか言う時代が来ましたが、 数年前までは一時帰国の…

お菓子のおうち クッキーハウスのお話

今年もまたそんな季節になりました。 お菓子のおうち。 ドイツではKnusperhäuschen クヌスパーホイスヒェンまたは Lebkuchenhausレーブクーヘンハウス Pfefferkuchenhaus フェッファークーヘンハウスともいいます。 森の中でヘンゼルとグレーテルが、パンと…

赤キャベツRotkohlのお話

とてもきれいな色の赤キャベツ。 ドイツの冬は、キャベツファミリーの季節です。 ケール 芽キャベツ 赤キャベツ ちりめんキャベツ etc.. 日本でもコールスロー 昔風に言えば、 『キャベツの千切り』ですが、 そのサラダが少しドレスアップするとき、 この赤…

フライドポテトとドイツ人のお話

みんな大好きフライドポテト。 日本のファーストフードのチェーン店でも大人気のフライドポテト。 私たち日本人には言葉を短くする文化があり、ポテトチップスはポテチというそうで、フライドポテトはフラポとでもいうのでしょうか? ドイツでは、ポメスとい…

ドイツのクッキーのお話

ドイツではクッキーはクリスマスシーズンのお菓子。 娘達がまだ家にいた頃は、 毎年11月1日の祝日はクッキーを焼く日と決めていて、 一日中クッキーを焼いたものでした。 色々な種類のクッキーを焼きましたが、 何と言っても一番人気はこの Vanillekipferl …

ドイツ人とカレーのお話

ローカルの方をご自宅にお招きになった時、何をお出ししましょう。 お寿司 鳥の竜田揚げ で、案外和食はストップ。 そこでご提案したいのが、カレー味。 ドイツでは、Curry Wurstという、焼いたソーセージに、カレー粉を混ぜたトマトケチャップ系のソースを…

ニンニクの火入れのお話

ドイツのクッキングスクールで講師をしております。 ほぼドイツ人の生徒さんですが、駐在でこちらにお住まいの生徒さんもいらっしゃって、子供の時に育った『家庭』料理の違いを感じます。 その一番の典型は『ニンニク』 日本人は中華料理の影響が強いのでし…

ボウル一つでできるリンゴのケーキのお話

秋。 リンゴの季節。 リンゴは一年中手に入りますが、今なら近くの農家からもぎたてのものを買うことができます。 もしかしてお庭にリンゴの木があって、毎日ボトボト落ちてくるかもしれません。 キッチンに忘れられたリンゴがあったり、お庭に落ちているリ…

ドイツのイチジク Feigeのお話

ドイツを南方に下ると、イチジクの木がたくさんあります。 南は比較的温暖だということと、降水量が少ないからかもしれません。 デュッセルドルフのスーパーで買えるイチジク。 ほとんどがトルコから来ています。 さわるととっても柔らかく、傷みやすいので…

おうちで焼けるパンのお話

大きな方のスタジオでも焼く、パン。 みなさまとお料理をする時、時間の関係上パンは市場で買ってしまいますが、普通はできるだけ焼くことにしております。 一度、その前日の夜に焼いたものが残っていて、みなさまにお出ししたところとても好評でしたので、…

料理本を出版いたしました&手作り お抹茶アイスのお話

出版社よりお話が出たのが2年前。 私どものクッキングスクールから、お料理の本が出ました。 9月25日より書籍店の店頭に並びます。 いくつかレシピを書かせていただきましたが、 その中の一つ。 このお抹茶のアイスクリームとメロンのサラダは、ご自宅で…

バジルのソース・ヨーロッパのハーブの使い方のお話

ドイツ人の家庭の庭には、大抵ハーブが植わっています。 これは北欧を除いて、欧州ではどこでもそうだと思います。 お庭がない場合にはベランダに植木鉢をおいて。 先日、日本より遊びに来た友人が、 『バジルを植えたのだけれど、ピザやカプレーゼ以外に結…

焼いた桃とハーブの使い方のお話

桃がたくさん出ています。 ただし、日本の桃と違って固い時もあり、がっかり。 しばらく置いておいても、柔らかくはなりますが、桃の香りも薄く。。 なんていう時には、半分に切って種をのぞき、 粉砂糖Puderzuckerを 小さじに1杯くらいづつかけて、 オーブ…

ドイツのリンゴのお話

日本のリンゴはとっても大きく蜜まで入り、ジューシー。 『ドイツのリンゴは酸っぱいし、香りも少ないですね』 と、おっしゃる方も多いです。 確かにそう。 仕事中、書類を読みながらリンゴをズボンでこすって、1個まるごとのリンゴを皮のままかじり、芯ま…

ホームベーカリーで焼くドイツのパンのお話

ご帰国された方より、よくご質問にありますのが『ドイツパン』 日本では最近はなんでも入手できますが、近くにドイツベーカリーがなかったり、お高かったり。 また、他の国へご赴任となられた方からも、 「ドイツのパンが恋しいです」 とメールをいただきま…

トマトとバジルのスパゲティ 超手抜き料理のお話

欧州に40年以上も住んでおりますと、いろいろな国の方とお友達になります。 大学時代の友人であったり、ママ友であったり、仕事仲間etc.. いろいろな方との出会いは、いろいろな食にもつながります。 わ〜、日本みたいに暑い。 何にもしたくないけれど、家…

生クリームがかたく泡立たなかった時のお話

よくご質問にあるのが 『ドイツの生クリームは30%のものしかなく、シャバシャバで泡立ちません』 でも、ここドイツやお隣オーストリー、そしてベネルックスのケーキ屋さんのケーキでは、生クリームがきちんと泡立っているのはなぜでしょう。。 スイスでも…

手作りジャムのお話

私が子供の頃の昭和30年代、イチゴといえば春でした。 でも、今の日本ではイチゴというと、『旬はクリスマスよね』というらしく。。 ですのでイチゴの季節はその12月から5月までらしいですが、こちらはハウス栽培が主ではないので6月からとなります。 …

ヨハネスベリー・ドイツの夏はベリーの季節のお話

ヨハネスベリー 日本語ではフサスグリ。 スーパーではこんな形で売っています。 これをお買いになった方から、 「とっても酸っぱくて食べられません。」 というご質問をいただきました。 ジャム以外に、酸っぱい=酸ということで、カモの胸肉やジビエと合わ…

自家製ジンのお話

ジンは日本でも欧州でも人気です。 要するに蒸留酒に香りをつけたものがジン。 自宅では、主人が好きなように自分で混合しております。 今度の土曜日に友人がお誕生日で、この自家製のジンの希望があったので、仕込みをしました。 ごく一般に売られているウ…

ヨーロッパのインゲン 和フレンチの胡麻和えのお話

お豆は欧州では夏が旬。 グリーンピース、インゲン、なた豆、そら豆etc.. アフリカからくるものとか冷凍品で一年中入手できますが、やはり旬のものはおいしいです。 でも今年は異常な暑さが続いたためか、インゲンは硬いものが多いようです。 日本のインゲン…

黒くならないバジルペーストのお話

バジル ↓ 古典ギリシャ語のバジリウス、『王』という言葉が語源だそうです。 先日雑用で数日帰国しました折に、ご赴任中にお教室に来ていらっしゃった方と再会いたしました。 ご帰国なさった皆様とも、その後とても良いお友達の関係ができて、とても嬉しく思…

ハーブのお話 その続き

ドイツでハーブを買うと、日本のスーパーの倍? 3倍? もしかしたら10倍くらいの量が一束になっています。 まるでブーケみたい ペルシャ(イラン)では、食卓にいつも数種類のハーブと生の玉ねぎの輪切り、そしてラディッシュがあって、食事の間にそれを…

パプリカのお話 その続き

色とりどりのパプリカ。 旬のお野菜です。 パプリカは焼いて皮をむくと、とても甘くなります。 先日の日本語でのお教室の時も朝、市場でみなさまと買った夏野菜をグリルいたしました。 パプリカをオーブンでグリルして、皮をむくのは皆様ご家庭でもやってい…

あっとびっくりのチキンスープ

↑これ、なんだかわかります? 実は。。 ローストチキンを焼いて....... いただいて........ 残った部分をハーブやセロリとともにスープにしているところです。 ローストチキンは自家製でなくてもかまいません。 お肉を食べた後の残りはゴミ箱行き.... に、し…

サラダのドレッシング 

サラダ、大好きです。 以前にもご紹介した三つ星シェフ ディーター・ミュラー氏直伝のドレッシングは自宅の冷蔵庫に常備してあり、それでチャチャと和えてお昼にします。 これがそのレシピです↓ コンソメ100ml エシャロット1個のみじん切り 粒マスタード…