ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツのソーセージとハムのお話

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日本語でのお料理教室では、

その日のお買い物を隣接する市場でいたします。

 

お買い物は食材だけではなく、

『おやつ』と称して、お料理しながらつまめるものも買ってスタジオへ帰ります。

 

その『おやつ』・・・

試食類は、

大抵デリ類やハム、ソーセージ、チーズ、燻製のお魚などなど・・・

 

その日ご参加のみなさまが

「これ、食べてみたかった」

「買ってみたかった」

とおっしゃるものを買っております。

 

よくみなさまからのお話に出ますのが、

「ドイツ人ってソーセージを毎日食べるものだと思っていたのですが、

ソーセージよりハムなんですね」

という一言。

 

 

実はこれ・・・

ちょっと違うのです。

 

ソーセージはWurst

ハムはSchinken

 

なので、いわゆる『ソーセージ』は、

日本ではウィンナーやフランクフルトと言われているもののイメージが強いと思うのですが、

実は薄く切って売っているこの種類も

 

 

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ドイツでは

『ソーセージ』

 

ソーセージWurst は、

お肉をひき肉状にしてから色々なものを混ぜて固めたもので、

ハム Schinkenはお肉を丸ごと加工したものなんです。

 

ですので、サラミもドイツではWurst ソーセージです。

 

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このお写真でわかります?

 

全て曰く所の『サラミ』ですが、

下にゴロッと転がっているソーセージが切る前のもので、

薄く切ってあるものがその上のものです。

 

日持ちがするのでDauerwurstとも呼ばれています。

 

Dauerとは、時間とか期間とかの意味で、

「あと、どのくらいかかるの?」

という時に

「Wie lange dauert  es noch?」

とか使います。

 

ハムはドイツ語でシンケン♪

 

オヤジギャグが出そうなのでやめておきますが、

これがそのSchinkenです。

真ん中のがそうです。

 

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ですので、

生ハム類ももちろんシンケン。

ドイツでも『ハム』の部類に入ります

 

 

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一般的ドイツ人は朝ごはんとお夕飯はほぼ同じで、

この薄く切ったソーセージかハムをパンにのせて食べます。

 

朝と夕方の違いは、

朝食には丸い白いパン、お夕飯には黒パン。

朝食にはジャムも出ますが、

お夕飯にはピクルスやトマト一個とかがつきます。

そしてハーブティーが一般的な飲み物でしょうか。

 

どちらかというとトトロ系、

もしかしてドラえもん系の主人は、

「パンは太るそうだ。 俺はダイエットをするぞ」

とか急に言い出しまして・・

 

パンは透けて見えるくらいに薄く切りますが、

その上にバターを5ミリほど、たっぷりと。

 

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なぜたっぷりかというと、

そのくらい塗らないと、ハムやソーセージがパンから落ちちゃうからだそうです。

 

そして・・

その上に3枚くらいハムやソーセージをのせております。

 

はい。

ダイエット、頑張ってください。