コトコトと煮込むシンプルなお料理は、
家庭の味だと思います。
昔むかし、その昔・・・・
集落にパンを焼く窯が一つあって、
パンを焼いたあとまだ温かい窯の中にお鍋を持って行き、
余熱で食材に火を通すことが許されていたというアルザス地方ですが、
それと同じことがトスカーナの山の中でもあったそうです。
とても気に入っているトスカーナの山の中の宿泊先はここ
↓
https://www.agriturismobiologicotoscana.it/index.php/en/
日本からの観光の方はまず足を向けないと思う場所ですが、
心の中から体の隅々まで、
とっても癒される場所です。
この辺りのレストランはどこに行ってもハズレがなく、
とても好きになった煮込み料理があります。
それが Stracotto
牛肉の煮込みです。
材料はこれだけ
↓
このお肉は特別なお肉でなくてもかまいません。
ドイツのスーパーにあるかたまりの牛のお肉で充分です♪
あとは、いつもご家庭にあるものばかり。
玉ねぎも別に紫でなくても大丈夫。
まず
ローズマリーとニンニクを細かく切って
お塩とミルでひいた黒胡椒と混ぜます。
この時のお塩は、
サラサラではなくて粗めのお塩がむいています。
お肉の横に数カ所ペティナイフで穴を開け、
そこに指でこのハーブソルトを入れます。
こんな感じ
↓
そうしたら、
紐で縛っておきましょう。
玉ねぎとセロリと人参を細かく切って煮込み用のお鍋でお砂糖とお塩で炒め、
そこに全体にお塩をしたお肉を入れます。
お肉の両面をさっと焼いて、
そこにトマトの水煮缶をガバッと入れます。
そのあと、
空になったトマトの水煮缶にお水を入れてすすいで、
そのお水をお鍋に。
お肉がひたひたになるくらいに赤ワインを入れて蓋して調理は出来上がり。
一度このまま沸かします。
そして
蓋をしてオーブンに入れて、
時間があれば100度前後程度。
時間がなければ160度ほどに設定して火を入れます。
もしオーブンが使えなければ、
直火でも。
その場合は、
一度沸かしてから火を弱め、
ゆっくりと、ゆっくりと火入れをしてくださいませ。
今流行りのダッチオーブンでもいいと思います。
低温調理でしたらお肉の大きさにより1時間から、
もしかして3時間くらいはかかることになるかもしれませんが、
舌の上でとろけるお肉料理となります。
大皿に盛って、
豪快に切ったお肉の上にお野菜のソースをかけて・・
トスカーナではトウモロコシの粉から作るポレンタでいただきますが、
自宅ではマッシュポテトをつけます。
赤ワインはコップに1杯くらいですので、
あとは飲んじゃえます♪
ですので、とっておきのワインをお使いになるのもいいかも。
ギャルソンみたいにそーっと指で瓶を拭って・・
翌日残ったら、
お肉を小さく切ってラグーのソースとしてパスタやイタリア風グラタンに。
もしくはラザーニアの材料にもなりますし、
お茄子を2センチくらいの厚さに切って、フライパンで焼いたものの上にこのラグーをのせ、
チーズをかけてオーブンで焼けば、
残り物には絶対見えない最高の一品になります。