ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

おうちでイタリアン♪ ウィキョウのお話

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オレンジでない方がウィキョウ

 

フェネル

フィノッキオ

フヌイユ・・・

 

ドイツ語では

Fenchelフェンヒェルと言います。

 

ビタミンCやAに富み、古くから胃腸薬としても使われてきたこのお野菜は、

女性ホルモンの調整にもよろしいみたいです。

 

ドイツではよくハーブティーとしても登場し、

生後1週間目から赤ちゃんにも飲ませて良いハーブティーですので、

胃もたれがするとか食べ過ぎちゃったとか、胃腸カゼみたい・・いうときに

「フェンヒェルティーでも飲んだら・?」

という会話がドイツの家庭ではよくございます。

 

生後半年を過ぎての離乳食に、

カリフラワーとともに登場するのもこのお野菜で、

こんな感じで育っています

 

 

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お花は黄色くて可憐です

 

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土から上の部分全てが食用となります

 

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これは昨年の自宅庭での収穫でした。

 

タネはこれ↓

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カレーの材料や五香粉の中にも入っていて、

日本の名薬太田胃散や仁丹等にも使われているそうです。

 

地中海沿岸がふるさとですので、

マルタ島でも少し通りを外れれば、雑草のように生えております。

 

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日本ではまだお馴染みではないお野菜かと思いますが、

これからが旬ですので、

お試しになってみませんか?

 

お買いになるときには、

緑の葉っぱが生き生きとしていて外側に傷が少ないものを選びましょう。

 

筋に沿って縦に切り、

オリーブオイルをまぶしグリルパンで焼くと、

アンティパストの一つとなります。

縦に切るために切り離した上の葉っぱの部分は捨てないで。

最後にパラパラと飾れば、

ディルのような香りがします。

 

またザクザク切って炒め物にもできますし、

お醤油やごま油とも合いますし、

セロリのように中華にも使えます。

 

ビタミンC補給にもってこいなのが、

 

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Insalata finocci e arance

 

ウィキョウとオレンジのサラダ。

 

オレンジの名産地シチリアの郷土料理ですが、

本当に簡単!

 

オレンジを切って、

そのときに出たジュースもボウルに入れて、

フェンヒェルも切って、オリーブオイルとちょっとのバルサミコ酢で調味するだけ。

 

そしてこのサラダ、

モッツアレラチーズとも相性がいいんです♪

カプレーゼのように輪切りにして、

その上にこのサラダをのせてもよろしいですし、小さめに切って混ぜても。

 

 もしかして・・・

 

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こういう感じのシチリアのオリーブオイルが目に入ったら、

1本あると便利です。

 

この柑橘類とオリーブの実を一緒に絞ったオイルは

とってもとっても香りが高く、

グリーンの葉っぱのサラダにも、白身のお魚のカルパッチョにも、

ほんの数滴垂らすだけであっとびっくり玉手箱、

おうちレストランに⭐️がキラリと光ります♪