キッチンストーリー in デュッセルドルフ

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

敷居の低い生パスタ作り  BMWのドリンクって知っていますか?

 

 

もちろんスパゲッテイは

イタリア製の乾麺でも美味しいですが、

 

手作りの生パスタはやはり一味違います♪

 

(おまけにちょっとだけジマンできちゃいます)

 

 

パスタにも2つ種類があって、

 

それは

 

『卵いり』

 

 

『卵なし』

 

かなんですが、

 

私はクッキングクラスでも

『卵なし』のパスタをみなさんと作っています。

 

理由は・・・・

 

簡単だから✌️

 

 

 

 

生パスタでの

卵いりと卵なしの違いは

 

風味と食感だと思います。

 

卵が入ると麺自体が濃厚な味になり、

もちもちとした食感となりますが、

 

卵なしのパスタはあっさりしているので麺の主張がなく、

どんなソースにでも合わせられると考えています。

 

 

おまけに卵なしのは伸ばしやすく、

手にもベトベトつきません。

 

キッチンマシーンを使った場合でも

後の始末やお掃除が簡単です。

 

おまけに

卵が入っていないので焦って消費しなくても大丈夫。

 

というオシの一手なのですが、

 

実は粉も違います。

 

 

卵を使う場合はFarina00 

日本では普通の小麦粉でも同じようにできるはずです。

 

 

 

卵なしはデュラム小麦を粗挽きにしたSemoraを使います。

日本語ではセモリナ粉というそうです。

 

 

 

この粉は

粉自体がすでに黄色系ですので

 

卵が入っていなくても

黄色いパスタが出来上がります。

 

 

 

 

卵を使う場合の分量は

粉100gについて卵1個が定番。

 

なので粉400gですと

卵4個が必要です。

 

この場合お水は、必要な場合のみ

おっかなびっくり数的入れる程度。

 

 

それに対して卵なしで

私が気に入っている配合は

 

セモリナ粉 100g

普通の小麦粉 100g

お塩 小さじ 1/2杯

 

この3っつをよく混ぜたら

 

オリーブオイル大さじ2杯に

お水は80mlくらい入れてよく混ぜて

ボール状にします。

 

これを

ラップに包んで30分〜1時間くらい置いておいてから

パスタマシーンで伸ばすか

綿棒でどうぞ。

 

 

 

 

この辺り

キッチンエイド等のマシーンがあれば楽ですが、

手でくるくる回すパスタマシーンでも簡単♪

 

パスタマシーンが1台あれば、

餃子の皮やシュウマイ、

ワンタンの皮も簡単にできちゃいますので、

お料理好きならば一家に一台、

いかがでしょうか?

 

 

 

 

お好みにもよりますが、

 

私は麺にするときには

そこまで薄く伸ばしてはいませんが、

 

ラビオリ用には一番薄く伸ばしています。

 

 

 

 

茹で時間ですが、

 

麺の場合はそこまで薄くしないので4〜5分、

 

ラビオリは薄いので2分で上げています。

 

いづれにしても

パスタ100gでお水は1リットル、

お塩は大さじ1杯弱。

 

かなりしょっぱいイメージですが、

これで茹でるとイタリアのマンマのお味になります。

 

 

 

ドイツといえばビール

ビールといえばドイツ

 

というくらい

ドイツはビールのイメージですよね。

 

昔はドイツは水がよくなかったので、

ビールを作って飲んでいたとか。

 

我が家はワイン党なのですが、

今日のように暑いとやはりビールが美味しいです。

 

私はお酒に強くないので、

ビールなら

ケルンの地ビール

 

ケルシュのような

軽いビールが好きです。

 

ケルシュにもたくさん種類があり、

それぞれに香りや喉越しが違うそうで。

 

 

 

これは以前、

娘婿が全種類集めて持ってきたケルシュ達です。

 

この中でもオススメなのがReissdorfだそうで。

 

といっても私はあまりよくわからないので、

普段はBMWを作って飲んでいます。

 

え?

BMW?

 

車じゃない??

 

はい。

車ではなく、

 

Bier mit Wasser

 

ビールに水

 

要するにビールの水割りです。

 

ノンアルのビールに炭酸水を入れて薄めて飲むと、

喉の乾きがすぐに取れるので大好き❤️

 

 

 

オマケに氷なんかを浮かべて

輪切りレモンがあればそれも浮かべると、

昼間から美味しく

そして悪気なく飲めるビールカクテルになります。

 

そんな私を

主人が横目で見ながら申しました。

 

「ねえ、

日本ってさ、八百万の神様がいるんでしょ?

米の神様、塩の神様・・・

 

じゃあビールの神様もいるよね、

絶対怒られるぞ、ビールの神様に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツのウィンナーソーセージは焼いちゃだめ 亜硝酸塩のお話

 

ウィンナー

 

といっても

日本のウィンナーではなくて

ドイツのWienerwurstのことです。

 

ドイツに居住している日本の方は

知らない方が多いみたいなのですが、

 

ドイツのウィーン風ソーセージ

Wienerwurstは焼かずに

温めて食べてください。

 

というのは・・・・

 

 

お肉に熱を加えると

 

食欲をそそる赤い色が

黒っぽく変色してしまいますよね。

 

 

 

ですので

 

『ソーセージ』

 

 

曰くとろこの

 

『加工肉』

 

の変色を止める色止めとして

 
亜硝酸塩が使われています。
 
 
 
 
この特別なお塩
 
[亜硝酸塩]
 
でお肉を漬け込むと、
 
 
 
肉の色素を固定し、
 
 
ボツリヌス菌の増殖を抑える効果があります。
 
 
が・・・・・
 
 
その亜硝酸塩に高温が加わると
発がん性部質が発生するため
 
焼かずに
ゆっくりと温めて食べることが大事なんです。
 
 
ですのでドイツ人は
 
ウィンナーソーセージで
 
日本のお弁当の常連
 
『ウィンナーのタコ』
 
とかは作りません。
 
 
焼くのは
 
赤い色をしていないソーセージの方。
 
一般的に
 
Bratwurstと言われているソーセージです。
 
 
残念ですが、
 
ウィンナーのタコは
帰国してからのお楽しみ♪
 
にいたしましょう。
 
 
 
 
 

 
 
 
朝食の常連ベーコン🥓
実は同じだとのこと。
 
 
あれも亜硝酸塩Pökelsalzを使っているので、
 
カリカリに焼く時はそのまま焼かず、
 
お水を大さじ1杯入れてから焼くと良いと、
 
一昔前ドイツのテレビでやってました。
 
 
なので
 
 
ザウアークラウトの煮込みに入るカッスラーとか
 
バイエルンのLeberkäs とかも
 
焼かずに茹でて食べた方がいいんですって。
 
 
 

 
 
みんな大好きカルボナーラ。
 
 
あれにも本格的にはグアンチャーレ
もしくはパンチェッタが使われますが、
 
バーコンで作っても美味しいと思います。
 
 
違いは
ベーコンは燻製させていますが、
 
グアンチャーレやパンチェッタは
塩漬けしたものを空気の中で乾燥熟成させていくので、
亜硝酸塩は使われていないそうです。
 
 
 
カルボナーラ・・・・
 
 
ねっとりとした卵黄とチーズの塩味が絡み合ったスパゲッティは
簡単なようで
結構難しいパスタかも。
 
 
ローマの三ツ星シェフHeinz Beck氏が
ミシュランの世界に躍り出たのは
 
カルボナーラの美味しいところを
パスタの中に閉じ込めてしまうという
逆の発想からでした。
 
 
それが
 
Fagotelli Carbonara。
 
 
インターネットで検索すると
巨匠自らが解説しているビデオがあります。
 
 
以前から作ってみたかったこの一皿を
私なりに再現してみました。
 
 

 
中を割ると
トロッと出てくる卵黄とチーズ・・・
 
 
 

 
パスタの作り方もご紹介したかったので
次回
 
この手品のような一皿を含めて書かせていただきたいと思います。
 
 
今晩はストロベリームーン
 
2階のベランダからでも見えるかしら🌕
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

ドイツ料理はソーセージとイモだけではないのだシリーズ #チーズリメイク

 

Handkäs mit Musik

音楽付きのてごねチーズ

 

というのがこのお料理。

 

 

ドイツの空の玄関

Frankfurt am Main

 

フランクフルトの郷土料理です。

 

おそらく

北のハンブルグ

 

南のミュンヘン

 

東のベルリン

 

そして

西のケルンやデュッセルドルフでは

あまり見られない一品ではないでしょうか。

 

 

これはHarzerkäseと呼ばれる

プロテインの多い硬めのチーズをマリネしますが、

 

残ってしまったカマンベールチーズの

白いカビの部分をとって

同じようにマリネしてもとても美味しい一皿となります。

 

 

 

 

 

 

細かくカットした玉ねぎに

フランクフルトのりんご酒Apfelwein  (フランクフルトの方言でApfelwoi)

そしてリンゴ酢とオイルで作ったマリネに

20〜30分くらい浸けておくというとっても簡単なレシピ。

 

『お料理』とは言えないくらい

あっという間に作れる一品なんです。

 

 

これをいただくことができるフランクフルトの南側

Sachsenhausen ザクセンハウゼンの居酒屋さんでは

そのお店ごとにマリネの配合があることと思います。

 

 

 

 

 

フランクフルト出身の主人が一番好きな配合は

 

丸いチーズ1個につき

 

リンゴ酢 大さじ1杯

ひまわりオイル 大さじ半分

りんご酒 またはお水が大さじ1杯

 

という分量です。

 

要するにお酢とオイルが2:1

なのですが、

 

でもこれもお好みで

オイルとお酢の分量を逆さにしても美味しいかも。

 

 

 

 

フランクフルト人は

これをライ麦パンにのせて食べるのが好きです。

 

 

翌日は玉ねぎの匂いとチーズの匂いが重なって、

特殊な匂いとなりますが、

主人にはそれもご馳走だそうで。

 

 

『主人には

 

と書いたところの深い意味、

お分かりになります??

 

私には

 

もしかしてこれって

外国の方が初めて納豆の匂いを嗅いだときと同じなのかしらん・・・

 

という感じです(笑)

 

でも、

普通のカマンベールやゴーダチーズの残りとかでは

その特得の匂いはしないので大丈夫♪

 

 

固くなったチーズを無理して食べるとか、

ゴミ箱行きにする前に

安心してお試しください。

 

 

 

 

もう一つ。

 

なんで

 

mit Musik

 

『音楽付き』

 

なのかというと、

 

この一品には生の玉ねぎを大量に使うため、

 

翌日

お⚪︎らが・・・・・

 

という

意味だそうです(笑)

 

 

でもこれもSchnittlauch アサツキにしてしまえば大丈夫だし

 

色もキレイだし。

 

人生応用が大切ですね。

 

アサツキの切り方ですが、

 

同じ大きさに切るのではなく、

 

半分細かに、

半分長めに切ると

 

お皿にドレッセした時に見栄えがします。

 

 

 

 

 

しかしなんで、

日本では

 

『ドイツ料理はまずい』とか

 

『ドイツ料理はソーセージとジャガイモだけ』

 

とかいう方が多いのでしょうか?

 

 

お肉の真ん中にドーンとナイフが突き刺さっているのも

ドイツ料理のイメージみたいで。

 

「あれってもしかして70年代に

ユーゴスラビアレストランが始めたんじゃない?」

 

とオット。

 

それならと、

ホームメイドバーガー🍔に

今日はナイフを真ん中に突き刺してみたりして(笑)

 

 

 

 

 

手前が私用のシンプルバーガー

 

後ろが主人用

ダブルチーズバーガー

 

バンズも手作りしました✌️

 

ドイツは今の時期、

一番気候が良いはずなのに

今年はなんだか寒い祝日の週となりましたね。

どうぞお風邪など召されませんように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本場ボローニアの料理教室で教わったボロネーゼ

 

スーパーマーケットでもおなじみの

ボロネーゼソース。

 

ミートソース

とも呼ばれています。

 

本場ボローニアでは

 

Tagliatelle al ragù alla bolognese

 

と言われていて、

 

タリアテッレと一緒にいただきます。

 

 

 

 

本格的に作ろうと思うと結構手間がかかるこのお料理は

日本でもイタリアンの基本かもしれません。

 

日本語でレシピを検索してもたくさん出てきますよね。

 

 

 

コロナ前の話となりますが、

本当の本物を知りたくて

ボローニアでクッキングクラスに参加してまいりました。

 

 

その時から私のミートソースは変わりました・・・

 

 

主な食材はこちら。

 

このほかに牛乳と

そしてPignolettoという軽めのプロセッコか

Barbera、もしくはMerlotの赤ワインが入ります。

 

 

 

 

 

 

現地では

ひき肉も使わず、トマトの缶詰も使いません。

ハーブ類も入りません。

 

 

このほかに牛乳と

そしてPignolettoという軽めのプロセッコか

Barbera、もしくはMerlotの赤ワインが入ります。

 

一応紙のレシピはいただきましたが、

先生は理由を説明して臨機応変に変えていました。

 

(これは私のクッキングクラスでも同じです♪)

 

一応のレシピはこうなっています

 

 

牛 脂身のない肩肉等の塊  300g
 
パンチェッタ 150g
 
ニンニク 大きめ皮付き一片
 
香りのないオイル 大さじ2杯
 
にんじん/セロリ/玉ねぎ 各50g〜100g
 
飲み残しのPignoletto(もしくは軽めのプロセッコ)
なければBarbera かMerlotをカップ1杯程度
 
脂肪分3%以上の牛乳カップ1杯程度
 
トマト瓶詰め500ml程度のもの1本
 
トマトピューレ 大さじ1
 
塩 胡椒 砂糖
 
 
 
まず・・・・
 
パンチェッタは薄切りにし、
叩いたニンニクとオイルで火を入れて
ゆっくり脂と香りをオイルに移します。
 
 
オイルから香りが立ったら、
パンチェッタとニンニクを出します。
 
 
これはカルボナーラを作る時にでも使えばよろしいとの事。
 
 
香りを付けたオイルに
ニンジン/セロリ/タマネギのみじん切りとお砂糖少々を入れて
中火でちょっと焦げ目が付くように炒めます。
 
 
 
10分〜15分ほど炒めたら先生は私たちに味見をさせ、
その後空を仰いで十字を切り、
 
「マンマ、アヴェマリーア、
ごめんなさい、文明の機械を使います」
 
と、野菜をフードプロセッサーへ。
 
 
ガガっと大雑把に粉砕しました。
 
 
その後味見をまたしたのですが、
その野菜の味の濃かった事!
 
 
お鍋にこれと、
手でミンチにした牛肉を塩でもんだものを入れ 
一緒に炒めてトマトピューレを入れて塩胡椒。
 
 
焦げ目が付くように炒めたらワインを入れ、
瓶詰めトマトを入れ牛乳を入れ
蓋をしないで1時間ほど煮込みます。
 
 
 
その後火を止めて味をなじませ、
翌日また煮るのが良いそうです。
 
 

 
 
 
オリーブオイルは茹でたパスタにたっぷり絡ませますが、
ラグーには使わないとの事でした。
 
 
お肉はよく切れる包丁でも
やはり手で細かくするのは大変・・・
 
 
なので私は大雑把に切ったあと、
フードプロセッサーに入れてしまっています。
 
 
乾燥パスタを使う場合には、
最後に生クリームを落とすそうですが、
ここまできたならやっぱり生パスタ♪
 
 
 
どうせなら
生パスタも自分で作っちゃいましょう。
 
 
 

 
 
 
 
次回はパスタの作り方をご紹介致しますね。
 
 
 
 
島の家から帰ると、
庭のバラが咲き始めていました。
 
 

 
 
葡萄棚の葉っぱも大きくなっていて
 
 
 

 
 
葉っぱが柔らかいうちに
お肉とお米を包んで作る
ギリシャのDolmadakiaを作っています。
 
 
葡萄の葉っぱで包んで煮るお料理は
ギリシャ以外でも
トルコをはじめとして
中東各地にたくさんありますね。
 
 
これは冷凍できるので、
一年分を作っております。
 
 
 
今年の分も美味しくできました。
 
 
 

 
 
来年もまた変わりなく
葡萄の葉っぱを摘むことができますように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

森の国ドイツにもある海 船乗りのごはん #Labskaus

 

 

ドイツといえば森のヒトのイメージですが、

ドイツにも海があります。

 

 

 

 

デュッセルドルフからは

ブレーメン

そしてハンブルグを超えて走るので

600km以上の走行とはなりますが、

 

ここまで来ればデンマークまで車で行けますので

北欧方面への旅行はいかがでしょう。

 

 

例えば・・・

 

デンマーク国境手前のフレンスブルグFlensburgは

とてもキレイな港町。

 

350kmの長さのフィヨルドでできたこの港には

第二次世界大戦の終戦直前に

5日間だけ本部があったという歴史もあります。

 

 

 

色々なところを旅していますが、

その中でもオススメできるのが

抜群の景色を堪能できるのがフレンスブルグにあるこのホテル

 

https://hotel-wassersleben.de/

 

オーナーさんがフレンチシェフのこのホテルは

本来はお食事もとても良いのですが、

残念ながら今現在ご病気療養中とのことで・・・

 

早い復帰をお祈りいたします。

 

 

全室シービューのこのホテルのお部屋から見る朝焼けは、

まるでクルーズ船から見る風景のようです。

 

 

 

 

 

クルーズ船はまさに海上のホテルですが、

 

船に冷蔵システムがなかったその昔、

 

船乗りたちは

船に積まれた缶詰や瓶詰めを食べながら大西洋を渡ったそうです。

 

先日

 

南ドイツのアルゴイに住む友人と話していて気がついたのですが、

 

一口に『ドイツ料理』と言っても

 

かなり地域性がありますね。

 

全国展開でチェーン店化されたレストランが多くなりつつある日本よりも、

 

もしかしたら

ドイツの方が地域性に富む食事があるかも。

 

例えば

デュッセルドルフでも

これを出すレストランは私はまだ知りません・・・

 

という一品が

このLabskaus

ラプスカウス

 

 

 

 

これは

コーンビーフの缶詰にジャガイモのマッシュを混ぜて

 

そこに目玉焼き。

 

横に必ずつくのが

 

樽付ニシンにビーツとピクルス・・・・

 

という、

 

ドイツの中では栄養が偏らない伝統料理なのですが、

さて。

 

NRW州のレストランでは

どこで食べられるでしょうか・・??

 

な〜んてことを

アメリカ在住のお料理好きの友人とおしゃべりしている時にちらっと言ったら、

 

「え?

ハンブルグのアレでしょ?

アメリカにはドイツ製の缶詰があるわよ、

ハンブルグで食べたのが美味しくて、いつもpantryにこの缶詰があるの」

 

というのがこの缶詰

 

ほ〜。。。。

 

こういう缶詰があるのは知らなかった私。

 

でも、この缶詰がなくても

コーンビーフの缶詰とジャガイモ1個があればできちゃいます♪

 

ジャガイモは茹でてマッシュにし、

そこにコンビーフの缶詰を開けて混ぜるだけ。

 

あとは目玉焼きを乗せれば完了!

 

あればピクルスや瓶詰めのビーツも添えて

何にもないときにお試しください。

 

大西洋横断中の船乗りになった気分を味わえます。

 

 

 

 

 

 

デンマークに近い北海の島Föhrに縁があり、

ここに暮らすように滞在できる家があります。

 

ドイツ人に人気のリゾート地

Sylt島の下にある小さな緑の島がFöhr島。

 

Sylt島は鉄道で陸地と繋がっていますが、

こちらはフェリーでないと行けません。

 

 

 

 

 

ここは昔

デンマーク領だった時代もあったそう。

 

この島に来るとカフェで必ず頼むのが

 

Tote Tante.

 

 

直訳すると

 

『亡くなったおばさん』

 

・・・・・・????

 

 

 

 

 

ラム酒入りのホットチョコレートなのですが、

 

なんで

Tote Tante

亡くなったおばさん????

 

これにはワケがあって。

 

昔々渡米し、そこで亡くなったおばさんの遺骨が

ココアの袋とラム酒と一緒に船で島に戻ってきたということで

 

ラム酒入りのココアを

 

『亡くなったおばさん』

Tote Tante

 

と呼ぶそうになったそうな。

 

 

 

 

茅葺の屋根に白い壁の家が立ち並ぶこの島が好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単おうちフレンチ #缶詰の白インゲンでカスレ

 

カスレ

Cassoulet

 

ドイツ人は

『カッソゥレー』と発音するように聞こえますが、

元々は南仏で生まれたフランス料理です。

 

Cassole と呼ばれる土鍋で

鴨のコンフィや各種の塩漬け肉、ソーセージを

白インゲンとコトコト煮たお母さんの味のお料理がこれ。

 

ですが、

どこの郷土料理にもよくあるように

やれ、その材料は違うだの、

順番が違うだのという議論が

フランス人の中であるようです。

 

どのレシピを使っても

本格的に作ろうと思ったら最低1週間前にカモのコンフィを準備し、

お肉の塩漬けを準備し、

燻製肉を入手し、

お肉屋さんにソーセージを買いに行き、

白インゲンを前の晩に水に浸して・・・・・・

 

と、

とっても大変なことになるのですが、

白インゲンと燻製肉があれば

わりと手軽におうちフレンチができちゃいます♪

 

燻製肉はドイツでは簡単に入手できますが、

日本でしたら塊のベーコンでもOKかと。

 

塊のベーコンも難しければ、

ベーコンか

燻製されたソーセージを使うのはいかがでしょう。

 

白インゲンの缶詰とお肉類の他にいるのは

 

エシャロット

もしくは玉ねぎ

 

フレッシュなトマト。

 

トマトは缶詰が500gだとしたら

同じくらいの量をご用意ください。

 

ハーブは

フレッシュなタイムが手に入れば最高です♪

 

 

まずお鍋でエシャロットを炒めたら

 

 

 

 

スライスしたトマトをエシャロットの上にのせて

その上に白インゲンを

缶詰の中の水分も一緒に入れます。

 

 

 

 

 

ここにハーブとお肉類を入れて

塩で味を整えて

蓋してコトコト煮ていきます。

 

お塩をするときはおっかなびっくり、

 

むしろ足りない方が良いかも。

 

 

ここで塩味をきちんとつけてしまうと、

お料理中

燻製肉の中からの塩分がお鍋の中に出てくるので、

あとで

取り返しがつかないような塩分過多のお料理になってしまうかも・・・

 

ですので、

調味する時のお塩は

 

『うっすら少なめでちょうど良い』

 

にするのも

お料理のコツの一つです♪

 

 

 

 

 

 

 

今回はたまたま

燻製のチキンのレッグが手に入ったので

それを使いました。

 

 

 

 

 

今回は燻製されたチキンレッグを使ったので

30分も煮たら

こんな感じになりました。

 

 

 

 

 

このままでも美味しいのですが、

ここにパン粉をのせてオーブンで焼くと、

手抜きなのに

本格的なフランスのお母さんの味になります。

 

 

 

 

 

どうせオーブンに入れるなら

 

何度も何度もしつこく繰り返している

 

『粗塩ジャガイモ』も

 

ついでに作ってしまいましょう♪

 

ご興味のある方はこちらからどうぞ

 

https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2021/01/14/054011

 

 

明け方にガサガサというような音が外壁から聞こえるので、

調べてみたら・・・

 

なんと!

 

煙突の中にトリが巣を作っていました。

 

 

 

 

自宅の暖炉はこの家を購入した時についていたもので

もう25年以上の古いものです。

 

暖炉は

まだまだ使えるのですが、

 

ドイツの政府の方針であるCO2削減の政策により、

 

暖炉はフィルターを設置するか、

新しい装置のものにしないと使えなくなったのが

今年の1月1日から。

 

フィルター?

それとも新しいものに取り替える??

それももったいないしどっちにしよう・・・

 

 

ローマの教皇選挙

コンクラーベ並の

夫婦会議にかけている間に

使っていない煙突をトリさんが目をつけて

内部に巣を作ったと、

来てくれた煙突掃除屋さんが説明してくれました。

 

トリさんが作ったこの巣は

煙突掃除屋さんが助け出してくれて無事終了。

 

でも

フィルターを取り付けるか

暖炉そのものを新しいものにするかの結論は出ていないので、

しばらくこの煙突から煙は出ません。

 

 

 

ローマは来週7日からコンクラーベだそう。

白い煙がいつ出るのか、

そして次の法王はどの国からのどなたになるのか

楽しみですね♪

 

映画のConklave

邦題 『教皇選挙』は

人間の中に織りなす色々なことを

映し出した映画だと思いました。

キリスト教とは無関係に、

おすすめの映画です。