真っ白なサラダ・・・
Waldorf Salat ヴァルドルフザラート
と
言われています。
が、
シュタイナー教育の
『Waldorf』
とは無関係の関係です。
このサラダ、
元々はドイツからアメリカに移民し、
ニューヨークのHotel Waldorf Astoria で働いていた下請けコック?
サービス係?
が
冬のお野菜が少ない時期に考案して提供したものだそうで、
なんと当時のニューヨークで一気に流行し、
そのため
『Waldorf Salat』
と名前がつけられたそうです。
当時、
アメリカに移住したのは、北海に浮かぶ島のFöhr フェール島からも多かったそうで、
なんとそこでも昔から似たようなセロリのサラダがあったそう。
フェール島は
先日ドイツの海の塩でもご紹介したSylt島の手前にあります。
このサラダの主な材料はセロリですが、
でも、
あの緑の日本でもお馴染みの西洋野菜の代表のセロリ・・・
↓
ではなくて、
根セロリの方を使います。、
ドイツ語では
Knollenserelie クノレンゼレリー
と言います。
これが根セロリ
↓
真ん中で切るとこんな感じ
↓
日本ではセロリアックとも呼ばれているそうです。
これは、
ドイツのおふくろの味、
お豆のスープのEintopfにも必ず入っていますし、
こちらに滞在されていらっしゃる日本の方々がよくおっしゃるところの
『スープセット』
この中に
入っているのもこれ。
↓
ニューヨークのHotel Waldorf Astoriaで
初めてこのセロリのサラダが登場したのが今から100年前の1920年代。
戦後
各国に広がり、
このサラダにいろいろなバリエーションが出てきましたが、
基本の材料としては、
『セロリとリンゴとマヨネーズ』
なんです
↓
オリジナルにはクルミが必ず入ります。
基本的には
セロリをジュリエンヌ、
要するに千切りにするというのが
100年前からのオ・キ・テ
だそうで・・・
皮をとった根セロリを千切りに
↓
スライサーがあれば
それでチャチャっとできるので簡単です。
根セロリは
外から見るより柔らかいので、手さえ気をつければあっという間にできます♪
これをまず塩もみして・・
そこにリンゴも千切りに
↓
なぜ塩もみするかというと、これによってアクが取れるから。
茹でる方もいらっしゃいますが、
茹でると歯ざわりが柔らかくなりすぎてしまうし、
茹でることによって香りも飛んでしまいますので、塩もみの方が向いています。
ここに・・・
お好きなマヨネーズか、
サワークリームか、ヨーグルトと混ぜたマヨネーズで軽めに仕上げるか・・
これはご家庭のお好みで。
これで基本は終了。
以前どこかで
この基本のWaldorf Salatにソーセージの千切りが入っていたのをいただきました。
こちらの大学の学食では、
クルミの代わりに缶詰のみかんが入っていましたっけ・・
このサラダ発祥の地アメリカでは、
根セロリの代わりに普通の緑のセロリも使うそうですので、
日本で根セロリの入手が困難な時には、
普通の緑のセロリをお使いくださいませ。
根セロリのっサラダはとっても美味しいのですが
見た目は真っ白・・・
ものの見事なホワイトのサラダです。
↓
何しろ
『白にシロ』なので、
お日様がめったに顔を出さないこの時期としては
色彩のない
いやんなっちゃう無色の食卓となりますが、
グリーンのサラダにこのセロリのサラダをそえれば、
ビタミンいっぱいの冬のウレシイお昼ご飯となります。
あ、そうそう・・・
クルミ割りですが、
お高いものからお安いものまで、デザイナーものから100均風まで
色々使った結果・・・・
↓
この形のものが一番使いやすいと個人的には思っております。
これと同じようなものでドイツの100均系でも売られてはいるのですが、
数回使ったら壊れたとかいう友人が数名おりますので、
できればスーパー等でお買い求めを。
クルミは秋に、
モーゼル川沿いで拾ってきたのと、カッセル近郊の義弟の家の庭のものとがまだあり、
それをせっせと使っています。
ついでにクルミですが、
割ったクルミは
まずカラカラにテフロンのフライパンで炒ります。
そのあと、一度フライパンから出し、
そのフライパンに50mlくらいのお水に天然糖を大さじ5杯くらい入れ、沸かします。
そしてその中で水分を飛ばしながらキャラメリゼ。
それをオーブンシートの上で乾かしてから
保存しています。
お好みで、
キャラメリゼするときにシナモンを入れても♪
このままポリポリもいいのですが、
チーズと合わせたり、
細かく砕いて、サラダのクリーム系ドレッシングに甘みとして入れたり、
冬中、色々と重宝しております。
カロリーは??
気にしない
気にしない(笑)