
2019年、
ドイツからのツアーでイランへいきました。
テヘラン空港に到着前、
「女性はスカーフを被るように。
そして胸元や腕、脚が見えない服装に準備してください」
との機内アナウンスが。
それなりに下準備はしておりましたが、
ドキドキしたのを覚えています。
私どものクッキングスクールでもペルシャ料理を展開しておりますので
それなりのテクニックもわかっていた筈ですが、
現地の香りはやはり違いました。
日本のお魚に慣れている私たちには
ドイツのお魚はガックリすることも多いですよね。
そんな時に
ペルシャの香りでいかがでしょう?
お醤油と大根おろし
そして炊きたてのご飯・・・・
の代わりにはなりませんが、
ガックリする率はこれでかなり低くなる筈です。
今回は冷凍庫に入っていたイワシを使いました。
同じ手法で
切り身の白身魚も美味しいです。

下処理したお魚は
レモン汁かライムジュースをまずふりかけ、
ターメリック
コリアンダーパウダー
パプリカパウダー
ニンニクのすりおろし
そしてお塩少々をまぶして30分ほどおいておきます。

現地ではこのままグリルでしたが
ドイツのキッチンではそれができませんので
小麦粉をはたいてムニエルにしましょう。

日本ではお魚は左向きですので、
上になる面から焼いていきたいのが私。
なので最初は頭を右にして
フライパンに並べます。

フライ返しで下面がフライパンから離せるようになったらひっくり返し、
反対側を焼きます。
焼いている時の水蒸気で
せっかくのパリパリの上面が柔らかくなってしまうと残念なので、
最後にもう一度
上面になる方を焼くのが個人的に気に入っております。

ペルシャでは食事の時に必ず
生の玉ねぎとラディッシュ、
ハーブ類が小皿にのってテーブルの上にあります。

Sabzi khordanと呼ばれるこの小皿は、
食事の間に手でつまんでいただきます。
ハーブも茎までポリポリと。
生の玉ねぎには抗菌作用があり、
ラディッシュは脂肪の蓄積を抑えるそう。
ハーブはもちろん各種ビタミンでいっぱいです。
なので
ペルシャの女性はみなさん綺麗なのね・・・
と、納得。
ペルシャの人たちも
お米が大好きなのはご存知でしょうか。
茹でたバスマティ米にサフランで色を付け、
バターとニンニクとディルを混ぜたこのご飯は
このお魚料理にぴったりです。

このお魚とサフランライスのコンビネーションは
Sabzi Polo ba Mahi
と言われていて、
ペルシャの新年のお祝いのご飯だそうです。
ドイツにいるとなかなかお節の材料も整わず。
でも最近は日本でも
『洋風おせち』
とかがあるくらいなので、
ご家族のお好きなものを詰めれば良いのではと思っています。
ですが、
一つだけ。
日本ではお魚と同様
海老も左向き、そして上向となります。
江戸時代は朝食に焼き魚が右向きで出ると、
その日が割腹の日である印であったそうです。
また日本では左は上座とされ、
神の宿る場所と考えられていたんですって。
お魚の辞典に載っているお魚の向きも左向きですし、
掛け軸の鶴もそう。
みんな左を向いています。
なので、
外国で暮らしていても『日本のお元旦』という素晴らしいしきたりの時は
お節の内容がフリースタイルでも
せめて祝い魚は左向きにいたしませんか?
あと日本では奇数
3、5、7でお節を整えるのも昔からの習わしです。
なぜかというと『偶数』は割れてしまうから。
「たくさん作ってしまった場合には保存容器にまず入れておいて、
でもお重箱には3、5、7、で整えるのよ」
と
ドイツ生まれドイツ育ちでドイツ人家庭を育む娘たちにも
毎年日本の昔からの伝統を伝えております。



ドイツの河川は物流にも使われますので、
大きな船が通れるように閘門
ドイツ語ではSchiffshebewerkといわれるものがライン川の支流にもあり、
よくお散歩に参ります。
夏は自転車で。
寒い中
丸くなったカモメが一列に並んでいました。
