ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

こねないドイツのパン  Roggenmischbrot アウミュラー家のいつものパン

 

 

手作りのサワー種から

パンを焼いてますよ・・・

 

なんて言うと、

大抵の方は

「え〜、そんな大変な」

と驚かれますが、

 

実はぺったんぺったんしないでも

パンは焼けちゃいます。

 

サワー種については

以前こちらでも書かせていただきました。

https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2021/05/06/043514

 

 

自宅では

 

ドイツのパンに限らず

フランスのパンも焼くのですが

 

最近、これは!!!

 

と思って

繰り返し焼いておりますのがこのMischbrot、

 

 

 

 

 

 

Graubrot 灰色のパン

 

とも

 

Alltagsbrot いつものパン

 

とも呼ばれているこのパンは、

 

朝食にはジャムや蜂蜜で。

 

お昼にはサラダやスープのお供に。

 

そして夜はチーズやハムやサラミと・・・

 

とても重宝しております。

 

つい先日、

 

仕事先でかなりの種類のタパスを大量に作ることがありました。

 

その中で作った

 

Pan de ajo

 

ニンニクパン 

 

とでも訳すのでしょうか?

 

薄く切ったパンをトーストして

ニンニクをこすりつけ、オリーブオイル。

 

そこに

ハーブソルトをふりかけるというなんでもないレシピですが、

 

簡単でとても美味しいタパスとなります。

 

自宅で我が家のパンを薄く切り、

軽くトーストして仕事先と同じように作ったところ、

 

なんと!!

 

こちらの方が美味しかった!!

 

という

ちょっと自慢のパンです。

 

このパンはこねたりたたいたりしないのですが、

 

時間はかかります。

 

まず・・

 

1日目。

 

作っておいたサワー種を

冷蔵庫から出します。

 

 

 

 

上部が変色していたらその部分を破棄。

 

 

 

 

 

ボウルに

 

ここから大さじ2杯ほどのサワー種を入れ、

 

100gのライ麦粉 1150番と

100mlのお水を入れて蓋をして

そのまま室温で12時間〜24時間寝かしておきます。

 

 

2日目。

 

 

 

蓋を開けると

もう発酵の良い香りが・・♪

 

 

ここに

 

パン用の小麦粉 250g

ライ麦粉 100g

塩 小さじ2杯

モルトパウダー 20g

 

を入れて

上部の粉類をまずよく混ぜます。

 

 

 

 

 

ここに

ドライイースト 3,5gを入れて

1カップのお水を注いだら

下の前発酵させた部分と一緒によく混ぜます。

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じになったらまた蓋をして

最低2時間から5〜6時間ほど

暖かいところに置いておきます。

 

 

 

 

 

私はオーブンを一度50度に設定し、

50度になったら温度を切って、

そこにボウルを入れっぱなしにしております。

 

 

こんな感じになったら

準備完了!!

 

 

 

私は鉄鍋に入れて焼いているのですが、

お鍋に入れなくても焼けます。

 

 

重要なのは

焼く前に

生地全体にたっぷりとお水をすること。

 

 

 

 

そしてもう一つコツがあり・・・

 

切れ目を入れたら全体に

オイルをすることなんです。

 

こうすると上面がパリッと焼けます♪

 

 

 

 

 

お鍋で焼く場合には、

 

オーブンを温めるときにお鍋の本体も入れて温めます。

 

焼く温度はお鍋でない場合でも220度。

 

お鍋の時は40分後に蓋をとって

残りの20分は200度に落としてパリパリにさせます。

 

お鍋でなく直接焼く場合には

220度で45分ほどですが、

ご家庭のオーブンによって差があると思いますのでご調整ください。

 

 

 

 

 

このパンを焼くと主人が2階の書斎から降りてきて、

 

「ちょっと味見していい?」

 

必ず聞きます。

 

これって『味見』じゃあなくて、

一切れ食べていい?

 

じゃあないかと思うのですが、

その辺はつっ込まないでおります(笑)

 

 

 

このパンはそれほど酸味も強くなく、

でも時間をかけた分

滋味なパンに焼き上がります。

 

このパンは硬くなってきて残ったら1.5〜2センチ角に切り、

お皿の上で1日出しっぱなしにして完全乾燥。

 

そして

それをトスカーナのサラダにしています。

 

https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2022/07/18/043216

 

 

このトスカーナのパンサラダは

 

我が家では

夏のテラスでいただく定番のサラダとなっています。

 

 

 

庭には大きな木が2本あり、

そこにリスが住んでいます。

 

今日もテラスにリスが遊びにきました。

 

 

 

 

 

 

しっぽがまだふさふさではないので、

多分

この春生まれた子リスでしょうか?