ドイツのスーパーでは2キロほどのジャガイモが
一袋となって売られています。
日本でしたら数個が一袋ですのに。
でも、考えてみれば、
日本ではお米はキロ単位・・
お国柄ですね。
ドレスデン近郊、ピルニッツ城のすぐそばにあった義叔母の家の地下には、
なんと、日本のお風呂場くらいの大きさの、
大きなおおきなジャガイモのための倉庫?がありました。
あれの全てにジャガイモを入れたら、
多分1トンくらいの量になったのではないでしょうか。
毎日のご飯の支度でも
あ!ジャガイモが1個あったらいいのに・・
でも今から茹でたら時間が足りない・・
という場面、
一度ならずともあったとお察しいたします。
その時にもとっても便利な方法をご紹介いたしましょう。
それが
粗塩ジャガイモ。
ジャガイモは洗って皮付きのまま粗塩に並べます。
これをオーブンに入れて火を通すだけ。
オーブンの温度は150度以上180度以下という
適当適時範囲です。
もしジャガイモだけのためにオーブンを立ち上げるのならば、
180度でどうぞ。
その場合は大きなものでしたら45分、
小さなものは30分程度を目安にいたしましょう。
あまり長かったり温度が高かったりすると爆発します・・
小さなもの基準の場合、
大きなものに完全に火が通ってなくても大丈夫。
だって、後からどっちみち火を通すのですもの♪
小さなのもはそのまま半分に割って、
お好みのバターをのせて・・・
とろー〜っと溶けたところにお塩をパラパラ。
これがジャガイモ!!
のお味がします。
なぜ同じジャガイモが茹でるより濃い味になるかというと、
お塩を下に敷くことによって起こる浸透圧で、
ジャガイモの水分が外に出るから。
騙されたと思ってお試しを。
自宅ではその時により、
ケーキとかお肉をローストする際に二段にして
オーブンに入れてしまったりもしております。
ジャガイモに
金串や竹串がすっと通れば出来上がり♪
あとは常温に冷まして
蓋をしないで皮つきのまま
冷蔵庫に保存をしておけば、1週間〜10日はそのまま持ちます♪
『蓋をしない』というのをなぜ赤い字にしたかというと、
蓋をしてしまうと水分がこもるので、
保存期間が極端に短くなるからです。
ボウル等に入れて、そのまま冷蔵庫へお入れください。
ポイントがもう一つあります♪
オーブンから出したら、
すぐに粗塩とジャガイモは分けましょう。
こうしないと、
粗塩にジャガイモの水分が移り、粗塩がくっついてしまうので。
粗塩の温度が冷めたら粗塩専用の容器に移動しましょう。
容器は金属ではなく、
陶器かガラス、プラスティック等の入れ物が良いと思います。
これは常温保存で大丈夫。
自宅のは何十年選手。
台所のテレビの横に鎮座しております♪
かつては真っ白い粗塩でしたが、
今ではこのような色になりました。
粗塩は何回でも使えます。
これと同じ方法で、玉ねぎに火入れをしてもとっても美味。
冷蔵庫保存したジャガイモは、必要な時に皮をむいて・・
火が通っているので時間短縮、手間短縮♪
日本にはない(?)
本当のジャーマンポテト?も一発で決まります。
ついでに・・・
日本の方はジャガイモを
パスタのように大量のお湯で茹でる方が多いようですが、
ドイツ人の賢い主婦はヒタヒタで茹でます。
それも、最初のみ強火で、
沸いたら弱火。
必ず蓋をしましょう。
ゆっくりと火を通せば、
旨味と甘味が詰まったジャガイモとなります♪
そういえば、
戦時中や戦後の大変な時には、朝ジャガイモの入ったお鍋を一度沸かしてから
まだ温かいお布団の中に入れて、そのまま温めて火を通していた・・・
と、
ご近所のおばあちゃまがかつておっしゃっていました。
そんな時が再び来ないことを祈ります。