ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

ドイツのオーブンジャガイモのお話

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ドイツのスーパーでは2キロほどのジャガイモが

一袋となって売られています。

 

日本でしたら数個が一袋ですのに。

 

でも、考えてみれば、

日本ではお米はキロ単位・・

 

お国柄ですね。

 

ドレスデン近郊、ピルニッツ城のすぐそばにあった義叔母の家の地下には、

なんと、日本のお風呂場くらいの大きさの、

大きなおおきなジャガイモのための倉庫?がありました。

 

あれの全てにジャガイモを入れたら、

多分1トンくらいの量になったのではないでしょうか。

 

毎日のご飯の支度でも

あ!ジャガイモが1個あったらいいのに・・

 

でも今から茹でたら時間が足りない・・

 

という場面、

一度ならずともあったとお察しいたします。

 

その時にもとっても便利な方法をご紹介いたしましょう。

 

それが

粗塩ジャガイモ。

 

ジャガイモは洗って皮付きのまま粗塩に並べます。

 

 

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これをオーブンに入れて火を通すだけ。

 

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オーブンの温度は150度以上180度以下という

適当適時範囲です。

 

もしジャガイモだけのためにオーブンを立ち上げるのならば、

180度でどうぞ。

 

その場合は大きなものでしたら45分、

小さなものは30分程度を目安にいたしましょう。

 

あまり長かったり温度が高かったりすると爆発します・・

 

小さなもの基準の場合、

大きなものに完全に火が通ってなくても大丈夫。

 

だって、後からどっちみち火を通すのですもの♪

 

小さなのもはそのまま半分に割って、

お好みのバターをのせて・・・

 

とろー〜っと溶けたところにお塩をパラパラ。

 

これがジャガイモ!!

のお味がします。

 

なぜ同じジャガイモが茹でるより濃い味になるかというと、

お塩を下に敷くことによって起こる浸透圧で、

ジャガイモの水分が外に出るから。

騙されたと思ってお試しを。

 

 

自宅ではその時により、

ケーキとかお肉をローストする際に二段にして

オーブンに入れてしまったりもしております。

 

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ジャガイモに

金串や竹串がすっと通れば出来上がり♪

 

あとは常温に冷まして

 

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蓋をしないで皮つきのまま

 

冷蔵庫に保存をしておけば、1週間〜10日はそのまま持ちます♪

 

『蓋をしない』というのをなぜ赤い字にしたかというと、

蓋をしてしまうと水分がこもるので、

保存期間が極端に短くなるからです。

 

ボウル等に入れて、そのまま冷蔵庫へお入れください。

 

ポイントがもう一つあります♪

 

オーブンから出したら、

すぐに粗塩とジャガイモは分けましょう。

 

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こうしないと、

粗塩にジャガイモの水分が移り、粗塩がくっついてしまうので。

 

粗塩の温度が冷めたら粗塩専用の容器に移動しましょう。

 

容器は金属ではなく、

陶器かガラス、プラスティック等の入れ物が良いと思います。

これは常温保存で大丈夫。

 

 

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自宅のは何十年選手。

台所のテレビの横に鎮座しております♪

 

かつては真っ白い粗塩でしたが、

今ではこのような色になりました。

 

粗塩は何回でも使えます。

 

これと同じ方法で、玉ねぎに火入れをしてもとっても美味。

 

冷蔵庫保存したジャガイモは、必要な時に皮をむいて・・

 

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火が通っているので時間短縮、手間短縮♪

 

日本にはない(?)

本当のジャーマンポテト?も一発で決まります。

 

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 ついでに・・・

 

日本の方はジャガイモを

パスタのように大量のお湯で茹でる方が多いようですが、

ドイツ人の賢い主婦はヒタヒタで茹でます。

 

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それも、最初のみ強火で、

沸いたら弱火。

必ず蓋をしましょう。

ゆっくりと火を通せば、

旨味と甘味が詰まったジャガイモとなります♪

 

 そういえば、

戦時中や戦後の大変な時には、朝ジャガイモの入ったお鍋を一度沸かしてから

まだ温かいお布団の中に入れて、そのまま温めて火を通していた・・・

 

と、

ご近所のおばあちゃまがかつておっしゃっていました。

 

そんな時が再び来ないことを祈ります。