ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツのソーセージのサラダのお話

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ドイツのお肉屋さんの店先に並ぶデリ類・・・

 

その中でも一番人気がマヨネーズ系のソーセージのサラダだそうで、

お肉屋さんはどこも

工夫を凝らしてその店のお味を出していると先日地方新聞にありました。

 

北西ドイツではFleischsalat

 

フライシュザラート お肉のサラダ

 

と呼ばれていますが、

 

南ドイツの方向に行くとこのサラダもオイル&ビネガーとなり、

 

Wurstsalat ヴルストザラート

 

ソーセージのサラダ

 

と名前が変わります。

 

Fleischsalat  『お肉のサラダ』の

 

材料はお肉ではなく、

 

Fleischwurstと言われるソーセージ

 

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このソーセージは

お肉屋さんには必ず置いてあります。

 

 

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このサラダは

 

このソーセージ

と、

ピクルスとピクルスの瓶のマリネ用液と、

マヨネーズの4っつが主材料となります。

 

 

ソーセージはスライサー等で細長く切り

 

 

ピクルスも細かく切ります。

 

 

 

これをマヨネーズで和え、

お好みで

マスタードや白胡椒、ピクルスの瓶のマリネ液で調味するだけという簡単なものですが、

ドイツ人の主人はこのサラダを薄く切ったライ麦パンに山盛りにしていただくのが好き。

 

 

 

 

先日、

主人の誕生日には

娘が2時間かけてあっちこっちのお肉屋さんからこのソーセージのサラダを買い集め、

プレゼントとしました。

 

 

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まわったお肉屋さんは6軒だそうで、

半日がかりだったそうです。

 

 

 

包みを開けてみると・・・

 

 

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みんなおんなじ風に見えますが、

 

お店によって切り方が違ったり、

ヨーグルトで和えてあったり、

白胡椒を効かせてあったり、

酸味を重視していたり・・・

 

 

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このお写真ではわかりにくいですが、

例えば手前右はほぼマヨネーズ。

 

その左横は見るからにたくさんソーセージが・・・

 

と、

それぞれのお店でお味も異なってきます。

 

 

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ちなみにこれが南ドイツのオイル&ビネガーのもの

 

 

 

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お写真向かって右横のポテトサラダの上が、

南ドイツの『ソーセージのサラダ』です。

 

ちなみに

南ドイツのポテトサラダもオイル&ビネガー系なので、

ドイツのマヨネーズ文化は中部以北となるのかもしれません。

 

 

色々あった2022年・・

 

来年は『普通の』年でありますように。

 

 

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