9月〜10月にかけて一時帰国をしておりました。
そして、ドイツに戻ればもう秋。
あっという間に2022年のカレンダーも残り2枚。
気がつけば、
シュトーレンを焼く時期となり・・・
今年は
11月17日(木曜日)
と
11月22日(火曜日)
と決まりました。
両日とも同じ内容で、
朝9時半に開始、13時半にはお食事を含めて終了する予定です。
生地を発酵させている間
当時はドイツ領であったアルザスの義父の家で
クリスマス時期の食卓によく出された一品を作りましょう。
義母のドレスデンの家に代々伝わるレシピで焼くシュトーレンは
大体焼き上がり1本600g相当となります。
みなさまそれぞれ1本づつ
生地からお作りになり、
焼き上がったシュトーレンはご家庭へお持ち帰りくださいませ。
義母は
戦争中に知り合い、結婚した義父と西側へ移動したのですが、
義叔母はそのままドレスデンの近郊ピルニッツの家に残りました。
(・・・・これは義母が生まれ育ち、
義母が最期まで一人で住んでいたドレスデン
ピルニッツ城の近くの一軒家です・・・・)
↓
ドイツが東西に分かれていた頃、
ドレスデンの義叔母は年間を通して
シュトーレンを焼くために東ドイツで配給に並び、
材料のレーズンやドライフルーツお砂糖、粉、バターを買い
広大な地下室に保存していました。
その一年かかって集めた材料で大事に大事にシュトーレンを焼き
木綿の布に包んで箱に入れ、
東側の検閲を通して、西側の親戚家族へ手作りのシュトーレンを送ってくれておりました。
やがて東西の壁がなくなり食材はいつも入手できるようにはなりましたが、
義叔母はその後手の自由が利かなくなって・・・
それからは私が
この『親戚一同へのシュトーレン焼き』を受け継ぎました。
という理由で、
この30年ほど毎年毎年、親戚一同 及び主人の仕事関係の大事な方へ
相当数のシュトーレンを焼いてお配りしております。
義叔母には子供ができなかったため、
私たちが唯一の家族。
義叔母の手から受け取った手書きのレシピは
私の宝物となっています。
今はその義叔母も
慣れ親しんだドレスデン/ピルニッツの、
エルベ川沿いにある小さな教会のお墓で静かに眠っております・・・
というわけで
自宅でも毎年毎年もうかれ30年ほど焼き続けるシュトーレン。
30年前は日本ではシュトーレンの存在が知られていなかったようで、
年末年始の帰国の際に持って帰り、ストーリーを含めて意気揚々と切り分けましたら、
「あら。ドイツでもフルーツケーキがあるのねえ」
とかいう反応が諸所であって、ちょっぴり悲しかった若い自分を思い出します。
みなさまと焼くシュトーレンは
その義叔母から受け継いだ本当の
本物の
ドレスデンのシュトーレンのレシピとなります。
シュトーレンを焼くのには発酵にお時間がかかりますため
カールスプラッツ市場での当日のお買い物は省かせていただきますが、
後からお時間がある方と市場を一周する予定です。
今回は
義母の家に代々伝わるシュトーレン
そして
義父の家でクリスマス時期の食卓によく登場した
チキンのリーズリングソース 根野菜のソテー
となります。
よく考えれば今回のサブタイトルは
『嫁ぎ先
アウミュラー家の食卓へようこそ・・』
ですね・・(笑)
申し訳ない。
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