ドイツ人家庭の我が家。
まだ実家が東京にあった頃、
帰省時に必ずトランクに入れたものがありました。
それはドイツパンとバター。
今は亡き母もドイツのパンが好きだったのですが、
娘たちも主人も、日本に帰国中数日経つと、
どうしてもこのドイツのパンをカラダが要求するみたいで・・
特に次女は、
海外?ドイツ外?・・・・??
旅行に行ってデュッセルドルフの空港に戻ると、
地上階にあるパン屋さんで
Vollkorn Brötchenのサンドイッチをまず買ってから帰路につくという(笑)
私自身といえば
東京の家では白いご飯に煮干でとったお味噌汁、
納豆に鯵の干物という食事を一人でしておりました(笑)
ドイツのパンの特徴は何といってもサワー種。
こういうものも市販されていますが、
実はサワー種はおうちでもできます。
必要なものは
無農薬の全粒粉
と、
蓋のできるビン
だけ♪
ビンでなくても良いのですが、
ビンだと外から発酵加減が見えるので。
Roggenライ麦の全粒粉ですべての過程をすれば
酸味のある個性が強いものとなり、
フランスのカンパーニュのようなパンにしたい場合は、
小麦の全粒粉でどうぞ。
基本はこれ
↓
50gの全粒粉に50ccの50度のお湯をよく混ぜて蓋をし、
25度くらいのところに1日半ほど放置します。
自宅では、
地下のヒータールームの機械のそばにおいております。
1日半経つとこんな感じ
↓
ここに、
もう一度50gの全粒粉と50度のお湯を50cc足して、よく混ぜます。
これをもう1日半、暖かいところにおいておきます。
自然酵母はその名の通り、
空気中にある善玉菌を使って増えていく菌。
なので、自然が作り上げていってくれます。
もしプツプツの発酵がみられなければ、
温度が低かったのかも。
その場合は、
ご自宅のオーブンを最低温度に設定し、
その温度に達したら切って、
そこにビンを入れっぱなしにしておくのも可能です。
もしくは、
冬のお帽子とかマフラーの中にくるんでおくとかでもOK。
そうするとほうら♪
これで完了。
これがドイツ語での
Anstellgut
となります。
ここまで発酵が進んだものは冷蔵庫に保存が可能。
でも
5日間〜1週間に一度、
50gの全粒粉を50ccの50度のお湯とともに入れて、
かき混ぜるのを忘れないで♪
それさえ忘れなければ、
香り高いホームメイド のサワー種が出来上がります。
もし、お友達でパンを焼きたい方があれば
おすそ分けもどうぞ。
冒頭に
『無農薬の』
と書きましたが、
そてはとてもとても大事です。
自然酵母は自然の菌を使って成長していくので。
ですので、もし上手に成長してくれないとしたら、
それは農薬で
『菌』を捕まえる能力が落ちてしまったお粉なのかもしれません。
食いしん坊の私は、
旅行に参りますと目につくものは片っ端から試食したく・・・
でも、
主人にストップされることもしばしばで(涙)
今から考えれば、
なんであの時、夫婦喧嘩を路上でしても食べなかったのかしらと後悔するのがこちら
↓
インド・ムンバイの路上で、
リヤカーの中で売っていたパンです。
どんなお味だったのでしょう・・・・