ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

もういくつ寝るとクリスマス・・・くらいになったらケールの煮込みを作ります

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第4アドヴェントを過ぎればあっという間にクリスマスですね。

 

メリークリスマス

メリクリ

 

の言葉は

最近の日本では12月の中旬以降は当たり前感覚で。

 

ドイツでも

クリスマスおめでとうの意味の

 

Frohe Weihnachten

 

という文字はあちらこちらで見かけますが、

 

実際には12月25日と26日のみの挨拶とされています。

 

ですので

その前のこの時期のドイツ語での挨拶は

 

Schöne Weihnachtstage

Schöne Feiertage

 

が実は正式。

 

 

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自宅では明日23日から26日まで怒涛のような日々となります。

 

人数も増えますので、

煮込み料理も作っておき・・

 

クリスマスのお料理とは関係なく、

冬場、人数が増えるときにいつも作っておくのがケールの煮込み。

 

 

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ケールはGrünkohlといい、

 

 

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葉っぱでも売られていますが、

冷凍でもあります。

 

 

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Kohl

キャベツの類は霜に当たると甘味が増すので、

今年の比較的温かった11月ごろは、

庭での収穫物や買ってきたものは

わざわざ葉っぱごと冷凍庫に一度入れておりました。

 

こちらが自宅の庭のケール

 

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市場で売っているケールは

 

 

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チリチリの葉っぱの中まで

泥や砂がついていることが多々あるので、

自宅のキッチンを改造する前はお風呂場に持っていき、

バスタブの中でシャワーで洗ったりしたこともありました。

 

 

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洗うときにはまず茎から葉っぱを外すのですが、

スーパーでは外した葉っぱだけでも売っています。

 

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中心の茎はとても硬いため、

残念ながらコンポスト行きとなります。

 

このお料理はとってもカンタン。

 

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ただ単にベーコンとか燻製肉と煮込むだけ。

 

 

 

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といっても地方によって色々あって、

水っぽく仕上げるのがこのラインルール地域ですが、

ドイツでも北の方向に行くと、しっかりとしたコンパクトなものになります。

 

そして

玉ねぎやポワローネギを豚の脂と炒めてからケールを入れて煮込む地域もあり。

 

私はこの方法が気に入っていて、

ケールを煮るときにはポワローネギを3本ほど刻んで入れております。

 

 

ジャガイモと煮込んでしまうタイプのものや・・

 

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『日本にないジャーマンポテト』を添えたもの等

 

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色々です。

 

『ピンケルというソーセージが入らなければケールの煮込みとは言わない』

 

北ドイツのオルデンブルグ出身の友人は申しますが、

ピンケルっていう言葉、

ドイツ語単語としてはなんだかご存知ですか?

 

実は『おしっこをする』という意味でもあるんです(笑)

 

ドイツでも

南の方ではあまり食卓には登らないようで、

一口に『ドイツ食』といっても場所により色々な違いがありますね。

 

自宅では

そのときの気分によって、コンパクトなものかラインルール地方風にするかにしております。

 

でも欠かせないのが燻製したスペアリブ

 

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お肉屋さんでこれを買い、

ついでに燻製した豚の脂も分けてもらい

大鍋に煮込んでベランダへ。

 

これで明日から始まる怒涛の日々の最中、

 

お腹が空いたけれど、いつディナー?

何か食べるものある?

 

と聞かれたとき、

「ベランダの大鍋の中にケールを煮込んであるから、電子レンジでチンして食べといて」

ということがこれでできます(笑)

 

 

クリスマスの休暇中でのケールの煮込み・・

は一般的ではありませんが、

どうやら娘たちには我が家の味なようで。

 

 

娘たちにとってクリスマス時のケールは、

おせちに飽きたとき、

買い置きのカップラーメンにお湯を入れてすすっとく・・

という感覚になってしまったのかもしれません。