ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツ家庭のおばんざい インゲンとソーセージのスープ

 

    インゲン

 

私たちの住む地方のドイツ語では

Buschbohnenとよばれています。

 

インゲンについてはいろいろここでもお話ししましたが

      豆類は夏がシーズン。

 

スーパーでも一袋500g単位で売られています。

 

     

 

    胡麻和え

    かき揚げ

    お味噌汁

    炒め物

    茹でてサラダ・・・

 

     

 と、色々考えつきますね、でも。。さて。

 

私たち日本人家庭には、さすがに多い500g・・・・

 

 

        で、

 

 

  残りはこれは週末のスープにいたします。

 

 

       ドイツ人家庭では

真夏以外は『土曜日はスープの日』ということも多いようですね。

 

 

ドイツの代表的な家庭料理のえんどう豆の煮込みスープについてはこちらからどうぞ

     ↓

https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2021/01/24/042729

 

 

     気候が定まらない晩夏の日。

 

フレッシュな旬のインゲンで作るスープは

冬の乾燥豆の煮込みスープとはまた違う味わいで、

    畑の新鮮な恵みの味がいたします。

 

 

       夏の太陽の下で

サラダやパスタやバーベキューを食べ続けた後に体が欲するのは

   やはり煮込んだお野菜なのかも。

 

 

        というわけで、

土曜日のお昼、頻繁にメインとして登場するのがこのスープ。

       

 

 

 

 

  フレッシュな人参、

皮がまだツヤツヤのジャガイモ、

  そしてインゲン・・・

 

   ベジタリアンなら

お出汁はお野菜をじっくり炒めて作りますが、

うちにはゲルマンの大男がおりますので、

ソーセージが出汁のもととなります。

 

 

    ソーセージといっても

 フランクフルトやウィナーソーセージではなく

ドイツではソフトサラミ系のソーセージを煮込み用とします。

 

燻製されているソーセージなので生でも食べることができ、

ビールのお供にお祭りや屋台で出てくるのもそれ。

 

   切るとこんな感じです

       ↓

 

 

  このまま一本を煮込む場合には

フォークでポツポツ穴を開けて中の旨みを出すようにするのが

   ドイツ人家庭の主婦のコツ。

 

今日はささっと作りたいので、切ってしまいます。

 

 

お豆がスープに入ると必ずといっても良いほど使うハーブは

   Bohnenkraut ボーネンクラウト。

 

  日本語ではセイボリーというそうで、

  タイムに似た清涼系の香りがします。

 

 もし日本で『あのドイツの味』を再現するなら、

ドライタイムをお豆のスープにお入れになっても良いかもしれません。

 

 

 

   日本ではスープは朝ごはんにも、

そしてランチにも付くことが多いようですが、

こちらでは具沢山のスープは『汁物』ではなくて

これ一品でお腹いっぱいのメインとなります。

 

もしかしたら日本の麺類に対する感覚と同じでしょうか。

 

 

 

    9月  September

 

ヨーロッパでRの付く月は貝類が美味しい時期となります。

 

   貝類は日本でも季節があり、

赤貝や蛤は春、夏は鮑やサザエ、巻貝は冬が旬とありますが、

一年通して貝を食せる海に囲まれた日本と違い、

    ここはヨーロッパ。

 

 そこまで貝の種類はありません・・・・

 

       でも

旬のムール貝を自宅で思う存分いただける季節がやってきました。

 

 

 

貝好きの私にとって、とっても嬉しい季節です。

  コツさえ掴めばお掃除もカンタン。

お鍋まかせにできるので、ハードルが高くもありません。

 

13日or14日にこのムール貝を使ったお料理をいたします。

あと2席空いておりますので、もしよろしければどうぞ。

 

      ムール貝の他に、

ビストロ風秋のサラダとバウムクーヘンもご一緒に作りましょう。

 

ご質問お申し込みは日本語専用メール

 

frankpetzchen@gmail.com

 

   までどうぞ。

https://www.frankpetzchen.de/