ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ペルシャのごはんのお話

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パリパリしたおこげの下から顔をのぞかせる、

良い香りのサフランライス♪

 

たまにこれをいただきたくて、

ペルシャのお料理を作ります。

 

まず、

バスマティライスを炊いてから

 

フィロ生地・・・

 

トルコ屋さんでは

『ユフカ生地』という名前で売っている

 

春巻きの皮のようなものをフライパンに広げます。

 

フライパンには、

薄くオイルを塗っておきましょう。

 

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そして、

その上に炊いたご飯を散らし、

お湯とお砂糖で色出しをしておいたサフラン水に

ちょっとだけご飯を混ぜてかおりをつけ、

それもフライパンに戻します。

 

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バターをところどころに置いて、

お塩をパラパラ・・

 

蓋をして、

ご飯の水分がなくなって、

下におこげができるまで焼きます。

 

フィロ生地、

もしくはユフカ生地が手に入らない場合には、

薄切りにしたジャガイモでも美味しくできます♪

 

しばらくしたら、

餃子を焼くときみたいに、皮をちょっとだけ持ち上げて下を覗き、

焦げ目がついていたら出来上がり。

 

大きめのお皿をフライパンの上にのせて

ひっくり返すと・・・

 

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ほうら。

 

お好み焼きみたいでしょ?

 

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真ん中を割るとこんな感じ

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バスマティ米には、

二つ炊き方があります。

 

一つは日本のお米と同じように炊く方法。

 

もう一つは茹でる方法です。

 

茹でる場合には、

お塩を入れたお湯にお米を入れ、

時々かき混ぜながら15分ほどでしょうか。

 

お米が長くなってきたら出来上がり。

ザルにあけてよくお水を切っておきましょう。

 

いづれの場合も、

炊く前にお米にお水を吸水させて、

ザルに少し上げておいてからの方がパラっと炊けます。

 

炊飯器の時間設定予約メニューですと、

パラっと炊くことが難しい場合がありますので、

炊飯器で炊く場合にはすぐにスィッチをどうぞ。

 

 

今日は、

ひき肉のケバブと、

ガス火で焼いたトマトを付けました。

 

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ケバブはあちらでは羊肉で作ることが多いそうですが、

私は牛ひきで作っております。

 

味付けはシナモンと、

玉ねぎのすりおろし。

そしてスーマックと呼ばれる赤シソの粉末のような香辛料とお塩。

 

お庭のグリル台で、

脂を落としながら焼けばもっと本格的ですが、

寒くなってまいりましたので・・

 

今日はもう第一アドヴェント。

4週間後はクリスマスです。

 

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娘がお嫁に行くので、

今年のリースはウェデイングのシンボル、ホワイトにいたしました。

 

ペルシャのお料理は、

テヘラン出身の友人から教えていただいたものです。

 

子供の時にイラン革命があり、

お母様と最後の便でニューヨークへ亡命。

 

革命の時、そしてアメリカでもたくさんの悲しい出来事があり、

『イラン』という言葉を使わない彼女・・

 

ゆらゆら揺れるキャンドルの灯を見ながら、

いろいろなことを思い浮かべております。

 

来年は世界が普通の生活に戻れますように。