『ドイツ料理』
といえば、
すぐに思い浮かぶのが酸っぱいキャベツの漬物の
ザウアークラウトだと思います。
ザワー クラフト
サワー クラウト
とかおっしゃる方もいらっしゃるようですが、
ドイツでは、キャベツの意味が
『クラウト』
酸っぱいが『ザウアー』
『クラフト』
ですと、
『力/ちから』という意味になってしまいますので、クラウトで♪
お隣のフランス、
アルザス地方でもよく食卓に登場し、
あちらでは
フランス語のシュークルートとなります。
最近では、日本でも
ドイツの瓶詰めや缶詰のSauerkrautが売っていますし、
キャベツを発酵させてお作りになる方もいらっしゃるほど、
ポピュラーなものになりました。
日本語のレシピサイトでは
『生で』
とかもありますが、
ドイツ人は生ではあまりいただきません。
ザウアークラウトは乳酸菌による発酵食品。
カラダにとても良いと、最近見直されてきております。
煮込みやスープにもなる便利な保存食ですが、
ドイツ製のものを
瓶や缶から出してすぐに調理をすると、
もしかしたらとっても酸っぱいかもしれません。
でも、
この方法ならそんなに酸っぱくなくいただけます♪
これにマッシュポテトをからめていただく一品は、
お肉は添え物ね♪
もしくは、
お肉はいらないわ♪
の美味しさに変わります。
私流のレシピは
↓
ザワークラウト 一袋もしくは一瓶、一缶
干しぶどう お好きな量
ローリエ 1枚
コンソメ
バター
水溶きコーンスターチ
本来は
干しぶどうの代わりにジュニパーベリーですが、
ずーっと以前、そう・・30年以上前・・
ジュニパーベリーを切らしてしまい、
同じような形と色の干しぶどうを入れてみたら、
当時まだ小さかった娘たちも喜んで食べてくれましたので、
我が家では干しぶどうを入れることとなったという次第です。
ザワークラウトはザルにあけてさっと水洗いします。
酸っぱいのがお好きでない方は、
ボウルに入れたお水に放してしばらく経ってからザルへ。
日本の古漬けみたいなもので、
しばらくお水につけておけば、酸味も少なくなります♪
そして・・
お鍋に入れてお水をひたひたに入れて、
そこに干しぶどう、ローリエ、コンソメを入れて
蓋をして
弱火で1時間ほどコトコト煮ます。
中火でしたら30分くらいでしょうか。
キャベツがトロッと柔らかくなったら出来上がり♪
日本語でのレシピには『炒める』とかいうのもありますが、
炒めなくても大丈夫。
もしあれば、圧力鍋の力を借りてみましょう。
早くに柔らかくなります。
ここにバターをひとかけ入れて味を見て、
酸っぱければ重曹Natronを少々入れて、酸味を緩和します。
バターは絶対必要ではなく、
ただ単に乳化のためですので、お好みでどうぞ♪
入れなくても美味しく出来上がりますし、
入れるとしてもほんのちょっぴりでOK。
あとは水溶きコーンスターチで残りの水分をまとめてあげましょう。
この重曹で酸味を緩和するという方法は、
覚えておかれるととても便利♪
例えば、
トマトソースやボロネーゼが酸っぱかったりするときに、
この方法で重曹をおっかなびっくり入れれば、
あっという間にまろやかに。
とてもとても重宝します。
そのあとはアクを取ることをお忘れにならないでください・・
重曹によって化学変化した酸味がアクになって浮きますから。
11月に予定していた日本語でのお教室で、
皆様にご試食していただこうと 熟成させておいたシュトーレン。
新型コロナウィルスCovit-19の影響で、
ドイツ政府の指示のもと、
開催する事ができませんでしたので、
キレイに包んで、
主人のクライエント様用となりました・・
ふと見たら、
庭にリスが。
二匹目も登場・・
野生動物の餌付けはよくないことは知っておりますが、
リスは野鳥の巣を狙って、その卵や雛鳥を食用とするので、
野鳥を守るため、ベランダにリス用の餌箱を作っております。
そのためか、
10年程前は、スズメと鳩と、カラスに似た黒い鳥以外ほぼいなかった野鳥が、
ここ数年、確実に多くなりました。
リタイア後に野鳥の研究をしている砂場の友も、
若かりし頃、デュッセルドルフ赴任でした。
その彼が昨年の春に久しぶりに遊びに来て、
早朝起きてベランダで野鳥の観察をしたのち曰く、
「100羽はいるね、すごい種類だ」
と。
芝の上なのですがわかります?
アオゲラも来るようになりました。
こんな些細なことで、守ってあげられる命。
大切にしたいと思います。
*追記*
燻製肉との煮込みについて書いたのはこちらです。
よろしければご参照くださいませ。
https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2021/02/06/011224