ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

アンチョビを作るお話

f:id:ducky26:20200429004801j:plain

 

イタリアンや大好きなマルタ島のお料理、

そして、ソテーしたお肉にぴったりのフレンチのおソースの代表

Cafe de Paris....

そのどれもに欠かせないアンチョビは、

我が家では自家製です。

 

なんにもない時にも、

この一瓶が冷蔵庫にあるだけで、

あっという間に本格的なパスタができちゃいます♪

 

3種の神器であるアンチョビにケッパーにオリーブ・・

 

冷蔵庫の常備のアンチョビを細かく切って、

それにケッパーと黒オリーブと・・・

 

 

f:id:ducky26:20200429011724j:plain

f:id:ducky26:20200429011709j:plain

 

 

ニンニクとオリーブオイルで香りをだし、

3種の神器と

保存のドライトマトも小さく切って入れれば・・

 

 

f:id:ducky26:20200503001059j:plain

f:id:ducky26:20200503001054j:plain

 

あっという間にイタリアンレストランに負けないくらいのパスタができます♪

 

 

アンチョビは

もちろんどこのスーパーにも売っていますが、

ホームメイドは格別!

 

また調味料としてだけではなく、

塩抜きしてから、

とっておきのオリーブオイルをたらしただけでタパスにもなります。

お好みで、バルサミコ酢をちょっとだけかけたり、ニンニクオイルでもどうぞ。

あとは赤ワインとバケットがあれば、

とっても幸せな大人の時間へ♪

 

アンチョビを作るのはとってもカンタン。

地中海でさっきまで泳いでいたようなお魚と、

粗塩、そして保存容器があれば、あとは『時」が作ってくれます。

 

f:id:ducky26:20200912155204j:plain

日本のお魚屋さんだったら、

「奥さん、今日はいいのが入ってるよ」

と、

声をかけられるようなAliceアリーチェというタイプの小さな片口鰯を見つけたら、

1キロ買って帰ります。

 

その日のお夕飯にこのイワシを丸ごとフライにする場合には、

その分も余計に。

ですので1.5キロとかになります♪

 

大抵は、ギリシャかトルコ人の経営のお魚屋さんですので、

そういうところにはとっても新鮮な鯵や鯖もあったりして。

 

ですので、

色々買ってしまうのが難点で、

お魚を数キロ抱えて家に入ると主人がボソッと言います・・・

「うちに猫っていたっけ?」

 

いません♪

(笑)

 

 

Aliceは体長7〜8センチという小さいイワシで、

手開きができます。

頭をとってそのままお腹を出し、骨もとり、

三枚にしてから

粗塩の上に並べていくだけ・・・・

 

 

f:id:ducky26:20200912155159j:plain

 

 

約1キロ分を自宅の23センチ四方の蓋つき保存容器に並べて、

今回は3段できました。

 

f:id:ducky26:20200912155154j:plain

 

上から真っ白になるまで粗塩をかけ、

蓋をして冷蔵庫へ。

 

その時期にもよりますが、

だいたい10日くらいで水が上がります。

 

水が上がってきたらできあがり♪

で、他の保存容器に粗塩をささっと適当にとって詰め直し、

出てきた水分は自家製ナンプラーとしても使えます。

 

f:id:ducky26:20200429004801j:plain

 

ですが、詰め直さずに

半年くらいこのままでも大丈夫。

「2年は大丈夫だぜ」とかいう同僚もおります。

 

でもタパスで塩抜きしてこのままいただく場合には、

割と早めの時期、1ヶ月以内の方が美味しいです。

 

東京のお魚屋さんでは見たことがないこの小さなイワシ。

もし、こちらで見つけたら、

どうぞトライされてみてください♪

ちょっと自慢のアンチョビとなります。