ドイツのリンゴのケーキは『おばあちゃま』の味♪
カフェやケーキ屋さんに
Oma´s Apfelkuchen
おばあちゃまのリンゴのケーキ
とかあれば、
大抵はシュトロイゼルというポロポロしたものが上にのっている
リンゴのケーキとなります♪
ドイツのリンゴは日本よりずっと小さいですが、
種類は日本より多いと思います。
大抵ドイツでは、
リンゴ を使うケーキとかお料理にはBoskoopボスコープという種類を使いますが、
もう少し秋が深まらないと出てこないので、
この時期には酸味があるElsterエルスター種を使います。
エルスター種は、ドイツでは夏のリンゴ。
どっしりとした大きさの、
ラグビー選手みたいな形の冬のリンゴ、ボスコープは、
生で食べるとちょっとざらつきますが、
エルスターはこのまま食べても美味しいです。
小さめですので、
このまま丸ごと1個、カバンに入れてオフィスや学校に持っていき、
ズボンでこすってかぶりつく・・・・・・
というドイツ人も多いこのリンゴ。
今日はこれでドイツのおばあちゃまのケーキを焼いてみましょう♪
このレシピはドイツの型のものですので、とても量が多いと思います。
ですので、
日本の18センチの型ならば粉類は半分にし、
卵は小さいものならば2つ、大きなものならば一つでお作りください♪
生地は:
室温に出しておいたバター100gとお塩少々をボウルに入れて、そこに100gのお砂糖をよく混ぜ、卵3個を一つづつ入れながらよく混ぜます。
ここに小麦粉150gとコーンスターチ50g、ベーキングパウダー小さじ2杯を入れて混ぜ、木ベラで上に生地を持ち上げ、1、2、3、と、みっつ数えて下にポトンと落ちるまで炭酸水か牛乳、もしくはウォッカを入れて出来上がり。
なぜ、ここで『炭酸水かウォッカか』というお話は、いつか折をみて。
リンゴを3〜4個ほど、皮をむいて芯を取り、薄く切っておきます。
レモン汁をかけるか塩水に入れて、変色を防ぎましょう。
でもドイツ人は
「焼けば黒くなるわよ」
とかで、そのあたりを全く気にしないので、ここは省いても大丈夫。
シュトロイゼルは基本で『2:1:1』と覚えておきましょう♪
小麦粉100gにお砂糖50gバターが50gです。
リンゴのケーキにはシナモンが合うので、この基本の分量にシナモンを少量。
またはレモンの皮のすりおろしを入れても♪
ふっくらめのシュトロイゼルがお好みならば、
ここにベーキングパウダーをナイフの先で、おっかなびっくりお入れください。
この分量の室温のバターとお砂糖をボウルに入れ、
手でくちゃくちゃとよく混ぜます。
混ざったら小麦粉を入れ、
ボロボロになるまで混ぜるだけ。
で、おしまい。
バターが冷たすぎるとうまくいかないので、
シュトロイゼルを作ろうと思ったら、
ボウルにその分量のバターを出しておかれた方がやりやすいと思います♪
とてもカンタンですので、
砂遊び感覚でお子様もご一緒に、
シュトロイゼル作りを楽しめるかもしれません。
小麦粉の分量を少量減らして、
その分アーモンド粉を入れても、とっても美味しくできます。
シュトロイゼルの生地が残ったら、
オーブンペーパーの上に平らにして焼いてしまい、
クッキー缶の中にでも保存して、アイスクリームのトッピングにしたり、
また、
焼く前の状態で小分けにして冷凍もできます。
例えばマフィンや、フルーツを焼き込むタルトの上にのせても楽しいです♪
一応基本は『2:1:1』ですが、
これもテキトー。
要するに、使いたい分のバターをボウルに入れて、
ほぼ同量のお砂糖を入れてよく混ぜたら、
あとは小麦粉を入れて、ボロボロになるまで調整する・・・
というのが昔からのドイツのレシピ。
ドイツの昔からの家庭のおばあちゃまのやり方は、
冷蔵庫も秤も一般家庭にはない時代のものですので、
Simple is best♪
よくドイツ人の受講生の方々に
『お味噌汁のお味噌のグラム数』を聞かれますが、
多分日本人のご家庭で、
毎日のお味噌汁のグラム数を正確には計らない・・・・
と、
一緒のお話だと思います♪
ケーキの型に生地を流し、
切っておいたリンゴを平らに入れ、
その上にシュトロイゼルをのせ・・
おいしくなってね♪のおまじないをして・・・
170度のオーブンで45分くらい焼きます。
とてもよい香りが家中にして、
気分まで豊かになったら大成功♪
朝晩の空気が冷たくなってきた今日この頃。
お家の中に焼きたてのケーキの香りがするのって、とても好きです♪