ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

Herring ヘーリング ドイツのニシンのお話

欧州人のシェフ達に受け入れられるレシピを、寒天を使って作るという使命を日本からいただき、四苦八苦しておりました。

が、

やっとできたのがこれ。

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これ、なんだと思います?

いくら......ではなく、トマトジュースから作ったキャビアです🎶

ほら、こんな感じにモッツアレラとバジルのソースと一緒にすれば、とってもキレイなフィンガーフードとなります。

 

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日本の離水率が少ない寒天を使うと、時間をおいても形が崩れません♪

宿題完了!

 

というわけで。。今日やっと更新します。

テーマは『お魚』

ニシンです。

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頭をとったこんなお魚、ご覧になったことありますか?

市場やスーパーのお魚コーナーに氷の上に横たわっていたり、たまにパックの中に2匹ほど、入って売られたりしています。

これはHerring、ニシンです。

もちろん日本からご持参なさったフィッシュグリラーでも、オーブンのグリル装置でもとても美味しいですが、結構匂いが強いもの。

でも、この方法ですと、匂いも気になりません。

お試しください。

まず、ニシンに塩胡椒をし、粉を降ります。

 

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粉はお手持ちの小麦粉でも充分ですが、ライ麦粉Roggenmehlだとベチャベチャになりにくく、パリッと仕上がります。

これがそのライ麦粉↓

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こちらの小麦粉405は、ドイツ語学校では『薄力粉』と教わっていらっしゃると思いますが、ドイツの料理人から見れば日本の『中力粉』に当たります。

ですので、お好み焼きとか天ぷらがぐちゃっとなりやすくなってしまう。。

この場合の救助法はまた次回にいたしましょう。

 

フライパンにたっぷりオイルを入れますが、この時のオイルは日本で言われるところのサラダオイルでどうぞ。

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でも、かなりの高温となりますし、味がついてしまうので、オリーブオイルはお避けください。

だってオリーブオイルはオリーブの『ジュース』ですもの。

オリーブオイルだけ、全ての油の中で『実』からのジュースで、あとは『種』からの油ですので、大事に使ってあげましょう。

加熱用のオリーブオイルも市販されていますが、お高いですし、この場合は普通のオイルで充分です。

ここに、ニンニクを入れます。

このニンニクは香り出し用ですので、焦げてもかまわない、冷蔵庫の中でちょっと古くなってしまったものや、芽が出てしまったものでも大丈夫。

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ニンニクの香りで、お魚独特の香りも抑えられます。

私たち日本人には『いい香り』のお魚を焼く匂いも、お魚が嫌いな方には嫌な匂いになってしまいます。

おまけにこちらの住居は窓もしっかりしているので、いくら換気をしても、数日間『お魚の匂い』が残ってしまうということもあります。

特に、数軒入っているマンションなら、階段まで匂いがいくので、この『ニンニクお助け方』なら、あまり気になりません。

 

このまま中火でオイルを温め、ニンニクの良い香りが立ったらお魚を入れます。

フライパンに蓋をした方が油も散りませんし、早くに中まで火が通りますが、大きなフライパンや、このオバール形のものだと蓋もないので、その場合は、オーブン用の天板を蓋がわりに使いましょう。

 

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5分くらいしたら、上下を返し

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これからあとは蓋をしないで焼き上げます。

主人はレモンで、私は生姜醤油でいただきました。

もし残ったら三杯酢につけておくと、南蛮漬け風になり、翌日も美味しくいただけます。