ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

パスタのお話 ディチェコとバリラ

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ドイツのスーパーで並んでいるこのディチェコとバリラ。

 

パスタはよく

『デイチェコ派』

『バリラ派』

とに分かれますが、この二つの違いはご存知でしょうか?

 

違いをご存知であれば

おうちイタリアンもワンラック上となります♪

 

 

この2つの違いは・・・

 

バリラはテフロンダイスでディチェコはブロンズダイスなんです・・・

 

で、終わってしまうのですが、

え?

ダイスって?

 

・・・

 

 

ダイスは

パスタの生地を成形するために押し出す口金?口板のところのことなんです。

 

ここにニュッ〜と生地を押し出して成形して乾燥させて出荷となるのですが、

 

バリラはこの口板の部分がテフロンでできています。

 

テフロンは滑りが良いし、傷がつかないので乾燥させるのも手間いらず。

なので

安価で大量生産が可能となります。

 

コシが強く、

つるっとして喉越しが良いのもテフロンダイスの特徴です。

 

 

一方ディチェコのブロンズ口板、要するに銅製の口板は

その金属の性質上、銅板の細かい凸凹により細かい傷が麺の表面につくため、

乾燥の時にバラバラになってしまう可能性はありますが、

その代わりソースをよく絡んでくれます。

 

もちもちした食感もその持ち味の一つで、

クリーム系のソースや本格的に作るボロネーゼなど、

ブロンズダイスのパスタでいただくと、

味わい深いソースがお口の中で広がります。

 

ということで・・

 

例えばペペロンチーノなどのさらっとしたものでいただきたい時は

テフロンダイスのバリラ。

 

しっかりとソースを絡ませていただきたい時は

ブロンズダイスのディチェコ。

 

と、

使い分けられると同じパスタでも全く違った食感の一品となります。

 

 

我が家でも使い分けをしておりまして、

例えば昨日のお夕飯 『ボンゴーレのスパゲティ』は

バリラの3番(5分茹で)を使いました。

 

ラザニアはしっかりとソースを吸ってくれるディチェコが好きです。

 

こちらの方に私のラザニアの作り方、

そしてこのブロンズダイス、テフロンダイスのことも書きましたので、

ご興味がおありになりましたらご参照されてくださいませ。

 

 https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2021/03/16/002216

 

 

毎年この夏の時期になると、

沈まない太陽の中の大自然に身を置きたくて、

ノルウェーに行きたくなります。

 

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ここはまだ南ノルウェーなので多少くらいですが、

私のアルバムの中に時計が写っているのはこれしかなかったので。

 

これで夜中の11時。

 

この地域では水平線上を太陽が西から東へ直線に数時間動き、

その後また上に上がって行きます♪

 

今年は残念ながらコロナの影響で行くことは難しいとは思いますが、

もし来夏こちらにいらっしゃるようでしたら、

是非夏休みにノルウェーに行かれることをオススメいたします。

フィヨルドのクルーズとかはいかがでしょうか?