ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

Mangold フダンソウの包み煮

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和名フダンソウ

Mangold マンゴールド

 

いろいろな色の茎があり、

楽しいお野菜の一つです。

 

これ、ほうれん草の原種とかもいわれていますが、

実は全く違う種類なんですって。

 

でも上の葉っぱの部分は、ほうれん草と同じように使えます。

 

下の茎の部分は硬いので、

下ゆでしてから細かめに切って炒め物等に使った方が、

美味しくできます。

 

上下に解体しなくても、下ゆでしたものは1枚のままラザニアの間に挟んだり・・・

 

結構長いお野菜ですので、

下ゆでの時にはパスタ鍋を使いましょう。

 

最初に茎の方を入れて

 

 

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茎がしんなりしたらそのあとに全体を入れて茹でれば上下同じように下ゆでができます。

 

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イタリアン、そして中華にもといろいろ使えるこのお野菜。

 

 

今日は

Laubfröscheというドイツのお料理をご紹介します。

 

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Laubが葉っぱ

Fröscheがカエルの複数形・・・

 

ですが、Laubfröscheというのはアマガエルのこと♪

そう、

日本でも池や水田とかにいるあの、緑色のカエルくんです。

 

ドイツ語って硬いイメージがありますが、

結構楽しいお料理の名前がたくさんありますよね。

 

ほら、カエルがたくさんゲコゲコ・・

 

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フダンソウの下の硬い部分や中心の小さな葉っぱは細かく切っておき、

ご家庭お好みのハンバーグの種みたいなものと混ぜます。

ベジの日の時は、お豆腐系で。

 

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下の茎の部分を包みの方に使うと、

少ないお肉やお豆腐でも『食べた感』がありますが、

茎によってはゴソゴソするので、隠し包丁を入れてから・・

 

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そして巻いていき

 

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あっさり食べたい方や

お子様用には茎全て刻んでしまい、

葉っぱだけでおにぎりのように包んでしまいましょう。

 

 

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浅いお鍋かフライパンに並べて

 

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コンソメと煮るか、

 

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賑やかにイタリアンなら

トマトと一緒に蓋をしてオーブンへ。

 

 

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トマトと一緒にしたもので残ったら

翌日は全部刻んでパスタソースに変身♪

 

和風にお出汁で煮るのも美味しいです。

 

その場合は茎は包みの方、『パッケージ』にない方がお箸ですんなりいただけますので、

茎の部分は全部刻んでしまいましょう。

 

和風なら、

生姜のすりおろしをお肉に混ぜても♪

煮た後のお出汁はとろみをつけて上からかければなんちゃって料亭風となります。

 

 

アラビアの方では結納がラクダだったそうで、

ハナヨメさんの価値がそのラクダの頭数で決まったとか。

 

『お嬢さんにプロポーズしたいのだけれど、いいでしょうか?』

と婿がきちんとビジネススーツを着、

娘に内緒で一人で我が家にきて聞いた時、

主人が言ったのは

「オレに聞かずに娘に聞け」

(笑)

そのあとに

「ところで、ラクダは50頭ね」

 

爆笑

 

その『ラクダ』は50頭ではなくて1頭となりましたが、

婿が動物園のラクダの『養子縁組』を私たちの名前で申し込み、

フタコブラクダのカスパーくんが『うちの子』となりました(笑)

 

動物園への入園は無料というおまけ付き。

 

『養子縁組』といっても、家に連れて帰れるわけではなく、

コロナで入場者が減って財政難となった動物園への寄付となります♪

 

一応カスパーくんの名前の下に私たちの名前がつきますが、

養親からの寄付は全て一つの財源となり、そこにいる動物たちみんなへの援助となるそうです。

 

これが『うちの子』カスパーくん♪

 

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食べるのが大好きっていうところは、

里親にそっくりですね(笑)

 

こういう制度、

とてもいいと思います♪