色々名前があるドイツのジャガイモのお焼き。
呼び名はいろいろあっても、
みんなおんなじ。
とってもおいしい、ソウルフードです♪
スイスにも似たようなお焼きがあり、
それはRösti
↓
同じジャガイモのお焼き。
でも、
スイスの方は原則的には玉ねぎも卵も入りません。
スイスと聞くと、「あらチーズ入りね♪」
となる方が日本人には多いですが、
基本のRöstiにはチーズも入りません。
ジャガイモオンリー♪
パリッパリの外側と、
トロットロの中身・・
それがこのお焼きの醍醐味ですもの。
Simple is the best♪
地域や家庭により、
ドイツのように生のジャガイモをすりおろしたものや、
前日の残りの茹でたジャガイモで作る、
もしくは半々・・
最近はドイツのように玉ねぎを入れたり、
そこにSpeckベーコンが飛び込むとか・・・
と、
色々いろいろあるのは、日本のお雑煮と似ていますね♪
スイスのものは基本的にはドイツのより厚め、そして大きめに焼き、
切り分けていただいたり、
サラダや、仔牛肉とマッシュルームのクリームソース
Zürchergeschnetzteltes
と、いただいたりします。
ドイツの方は基本的に生のジャガイモを
reiben・・・
ようするにすりおろし、
玉ねぎのすりおろしと卵と粉でつないだもの。
それを薄めに、小さめに焼きます。
それをリンゴのムースを添えていただいたり、
粉砂糖!とかの地域もあったり・・
小さくて薄いので、
クリスマスマーケットの立ち食いでももってこい♪
寒い中、
フーフーいいながら食べるその美味しさは格別です。
でも・・
日本人の私は実はお醤油派(笑)
ドイツ人の主人はスモークサーモンを添えていただくのが好きです。
あ!
そう!!
もう一つ、
スイスとドイツに大きな違いがあります。
それは・・
ドイツのは
Vorwiegend festkochendという中間種の、
茹でても形が残る系ジャガイモを使いますが、
スイスのRöstiで生のジャガイモから作る場合は
マッシュポテト用の柔らかくなるタイプを使います。
生から作る場合のコツは
ドイツもスイスも一緒。
それは・・・
このくらいの大きさのおろし金でおろしたら、
すぐにお水をはったボウルへ直行!!
そうしないとジャガイモが真っ黒くなりますし、
お水に放してあげることにより、でんぷん質が流れ出て、
ベチョベチョになりにくくなります。
そして布巾で絞って・・
婿のおばあさまのレシピは
ジャガイモと玉ねぎが1:1
これも家庭によって色々あるようですが、
こちらの調理人養成の教科書には
ジャガイモ6個(300g)
玉ねぎ2個
卵1個
粉大さじ4杯
ナツメグ
塩
胡椒
とあります。
ジャガイモと玉ねぎと卵を入れてよく混ぜて、
なんとなくまとまるくらいに粉を入れ、
よく混ぜます。
ここにお塩とナツメグ少々。
ナツメグは好みに分かれますが、
ナツメグ1個を細かいおろし金で擦ったものは香りも高く、
あら?
これがナツメグ?
になります♪
上記の分量はドイツ人の2人分・・・・
でも、
小さく焼くと12枚取れますので、
日本人のご家庭ならば4人でお腹いっぱい♪
玉ねぎをするのは涙でボロボロで目が痛くなりますが、
キッチンマシーンの手助けを借りるか、細かく切るか。
これをオイル多めのフライパンで焼いていきます
↓
オイルはオリーブオイルは使わないで。
ドイツ料理ですもの。
ドイツにはオリーブの木は生えていません。
おまけに・・
オリーブオイルは独特の香りがありますし、
おまけにフライパンの中は高温になりますので、
普通のヒマワリ油か菜種油をご使用くださいね。
片面づつ焼きますが、
端に焼き色がついて、フライパンから簡単に離れるくらいまでひっくり返さない、
いじらないのがコツ。
そうそう。
日本でこういうものが売っているそうです
↓
このパッケージには
『ドイツで親しまれている』
とありますが、
Röstiは『スイスのドイツ語圏』のもの。
ご帰国後、あらもしかしてReibekuchen?
と、懐かしさでこれをお買いになった方が数人いらっしゃって、
その方々より
「バラバラになり、ただのジャガイモのフライパン焼きになってしまいました。
コツを教えていただけますか?」
等のご報告をいただいたのですが、
私はそのパッケージは使ったことがなく・・
日本でしたら男爵が向いていると思います。
パッケージを読んで、
苦労して焼いている時間にできてしまいますので、
いかがでしょう?
ビールのおつまみにも、
お子様のおやつにもなります♪
スイス版お焼き
Röstiの方の作り方はこちらでどうぞ
↓
https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2020/03/29/223557