ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツ生活での年末のお話

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我が家は12月28日になりますと、

全てのクリスマスのデコレーションを取り払い、お正月の準備に入ります。

 

キリスト教のそれぞれの宗派にもよりますが、

本来ならば1月中旬まで、クリスマスの飾りをそのままにしておく家庭が多いドイツ。

 

でも自宅では、

ドイツ生まれの子孫にも日本の風習を伝えたい為、

大晦日にはお年越しのお蕎麦にかき揚げ、

 

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そしてお節も、

日本の方からみれば『いい加減のなんちゃって』ですが、

それでもできるだけ整えられるようにしております。

 

こちらで手に入る食材で作る為、

お節の内容も乏しいものですが・・・

 

洋食でも和食でも、

おかし作りでも、

食材として欠かせないのが『卵』

 

卵は、

いつも農家に直接買いに参ります。

 

 

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もしご自宅からドライブ中、たくさんのニワトリがお散歩しているのを見つけたら、

車から降りて見てみませんか?

 

 

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大抵は農家で、

卵を直接買うことができます。

 

 

自宅の周りにも卵を扱う農家が数軒ありますが、

お気に入りが一軒あり、そこのニワトリは度胸もよくて。

 

 

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農家の敷地内を闊歩するトリたちは、

人が近づいてもへっちゃら。

 

バナナの皮と牛糞の中で遊んでいます♪

 

その卵で作るプリンや茶碗蒸し、バニラアイスは、

とてもとてもコクがあります。

 

お正月用の卵は、

主人が伊達巻が好きではないので、自宅では出汁巻き。

 

でもきちんとお出汁をとって、その卵から作る出汁巻きは、

あっという間になくなります♪

 

 

お出汁には、

赤身の荒削りの鰹節と繊細な鰹節の2種類、そして利尻昆布も使い、

日本酒とお塩で調味したものを使っております。

 

 

毎日ですと効率が良くないお出汁の取り方ですが、

せめて一年に一度なので、たっぷりと。

 

出汁をとった残りの鰹節と昆布は佃煮にし、

小分けして冷凍。

おにぎりやお茶漬けに使います♪

 

お出汁は12月30日に。

 

かなり大量に作ります。

 

それを紅白の水引おなますにも、

大晦日31日のお蕎麦のお汁も、

元旦の東京下町風のお雑煮にも使うことにしております。

 

 

 

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フランクフルト生まれ、近郊タウヌス育ちの主人もお蕎麦もお雑煮も大好き。

かき揚げをおつまみに、シャンパンでのお年越し。

 

新年のお祝いも、

きちんとお雑煮でということを毎年いたしております。

 

 

そういえば・・

 

こちらの、悲しくなっちゃうほどのヘナヘナ大根も、

お出汁で煮含ませてから焦げ目をつけたものは、

ドイツ人の受講生にも人気があります。

 

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こちらではなかなか気に入ったものに出会えませんので、

一時帰国の際には食材を、トランクいっぱいに買って参ります。

 

そろそろそのストックも底をついてきたので

東京に向けて飛びたい時期なのですが・・・

 

早くCovit-19 が終息しますように。