ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

スペアリブ そしてドイツのイースターのお話

#Stay at home: 26日目

 

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Ostern

イースター

復活祭は、

ドイツ人にとってはクリスマス同様、

家族でのお祝いとなります。

 

イエスキリストが十字架に架けられ、

その3日後に蘇って復活されたことのお祝いの日で、

春分の日以降の最初の満月の次の日曜日が、

イースターの祝日です。

 

その日に家族で何をするのかというと、

お散歩と

お庭に隠した卵さがし以外は。。

。。。。

何もしません。

 

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もっとも重要な卵、

色付き卵はなくてはならないもので、

新しい生命、

復活のシンボルとされています。

 

あとは繁栄を意味する多産のうさぎさんが

イースターの主役となります。

 

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子供達には

うさぎさんが卵に色をつけて

それをお庭に隠すというお話になっていて、

イースターの朝は、

早起きの子供よりももっと早くに起きて

卵をお庭に隠すということもしておりました。

 

毎年この時期になると、

卵を茹でて、

色を自分で付けるのですが、

今年はなんと卵の買い占めが起きたのでしょうか・・

調理以外分の卵が入手できず、

色付き卵を購入してまいりました。

 

トイレットペーパー以外にも

小麦粉、 イースト、 

そして卵。。

まあ、いろいろ沢山買い置きされる方がいらっしゃるのだと驚くばかり。

 

話を元に戻します。

 

2月のカーニバルで散々騒いで、

お酒を浴びるほど飲んだあとの

バカ騒ぎが終わった灰の水曜日、

Aschermittwochから、

イースターまで断食をするのが本当ですが、

断食といって6週間、何にも食べないでいると死んじゃうので、

大抵は6週間お酒を断つとか、

甘いものを食べないとかいう断食となります。

 

『ともかくなんでもいいから6週間、

イースターまで一つ辞めて頑張ってみよう!!

それを作文に書いてみよう』

と、

娘のクラス担任が子供達に作文を書かせ、

その作文のうちの数枚を

先生が保護者会で読み上げてみんなで大笑い。

 

『6週間 宿題をしないことにする』

とか

『6週間 ピアノの練習はしません』

とかいうのまであって。。笑

 

本来ならば、

我が家はイースターの日曜日、

ゆっくりとブランチをした後、

初物のアスパラガスを近くの農家に買いに行きます。

 

そのアスパラガスと

うさぎさんがお庭に隠したゆで卵に(笑)

フランクフルトのハーブソース

塩茹でジャガイモというのが定番です、

が。。。

 

このコロナ騒ぎで全ての予定が変わってまいりまして。

 

娘のうちの一人が『卵をさがしに』帰ってくるのですが、

家の中で食事をすると近蜜となりますので、

明日はお庭でバーベキューをすることにいたしました。

 

リクエストは

スペアリブ。

 

スペアリブはお肉屋さんで注文をしておいて、

それを1リットルのお水に25グラムのお塩を溶かした塩水に

2日間漬けておきます。

 

これが2日後↓

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このあとマリネードとともに蓋をしてオーブンへ。

 

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こういう蓋つきの耐熱容器がない場合には、

アルミフォイルで蓋をしても。

 

マリネードは、

大きな玉ねぎ1個をすりおろしたもの

生姜ひとかけをすりおろしたのの

ニンニクお好きな量をすりおろしたもの

トマトピューレ大さじ1杯くらい

オレンジジュース コップに2杯くらい

お醤油

ザラメ糖

を小鍋に入れて煮立てたものを作っておきます。

お醤油やザラメ糖はお好みの量で。

 

自宅では、

前回のスペアリブの残りのおソースを冷凍しておいて、

それを解凍して、

オレンジジュースでのばして数回使うということをしておりまして、

老舗の鰻屋さんのタレと同じようになんていうとお叱りを受けますが、

お肉のお味が沁みているマリネードとなっております。

 

オーブンの温度は120度。

ゆっくりと、

時間をかけて火を通します。

 

オーブンや耐熱容器にもよりますが、

だいたい1時間半くらいすると

こんな感じ↓

 

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お肉と焼き汁を別にして

 

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焼き汁の方は

小鍋に入れて弱火で煮詰め、

おソースとなります。

 

残りは冷凍。

次回のマリネードに。

 

明日、これをお庭のバーベキュー台で焼きます。

バーベキューがない場合には、

オーブンのグリル機能で焦げ目をつければ出来上がり。

 

娘達が幼稚園や学校で描いたイースターの卵を飾り、

 

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食卓にうさぎさんの楽隊とうずらの卵を飾ったら

 

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自宅待機26日目もあっという間に終わりました。