クリスマス
日本では恋人同士の日のようですが、
ドイツでは家族の日。
クリスマスの象徴のモミの木Tannenbaumは、最近は自然保護の意味で
造花?造木?の折りたたみを使う家庭も増えてきましたが、
ドイツ人家庭ではやはり生の木が多いです。
モミの木を家に入れると、
家中に森の香りがいっぱいになりますし、
やはり信仰的な理由、例えば
日本でも門松を造花?造木?にしないのと一緒でしょうか?
11月ごろになるとあちこちの空いている一角やホームセンターで
Tannenbaum Verkauf モミの木売り場が登場し、
モミの木を買うことができます。
買ったモミの木はそれまで外の気温にあったので、
室内の温度に慣らすために、
当日はガレージや、家の壁に直接つけるように、
ベランダやテラスに置いておきます。
そしてしばらく経ったら家の中へ。
でもオーナメントはつけずに、
ライトのイルミネーションだけ、という家庭がドイツでは多いような気がします。
そして12月24日。
飾りをつけたモミの木の下に、家族が各々へのプレゼントをおき、
夕方
よそ行きの服に着替えた家族全員がそろったら、
そこでクリスマスが始まります。
聖夜の教会のミサはかなり遅い時間ですので、
小さな子供たちがいる場合は教会には行かずに静かに過ごします。
教会に行く場合でも行かない場合でも、
一応聖書では『夜中にキリストが降誕したということを星が知らせた』ということですので、
その夜中までは質素に暮らすというのがドイツ人家庭。
教会のミサから帰ってすぐに食べれるように、
そして誰かがキッチンに入りっぱなしにならないように、
作り置きしておいたジャガイモサラダに茹でたソーセージ、
もしくはニシン入りのジャガイモサラダ、
最近の流行ではラクレットとかフォンデューとかをいただきます。
子供たちがいる場合には我が家もラクレットですが、
コロナ禍の今年2020年は、
娘が一人のみしか帰ってこないので、
ニシン入りのジャガイモサラダにいたしました。
樽漬の若いニシン、Matjesと
茹でたジャガイモ
リンゴ
ピクルス
紫玉ねぎ
ケッパー
ディル
を
サワークリームとピクルスのマリネ液で混ぜて作ったサラダ。
前日に作って味をなじませておきました。
このニシンとジャガイモのサラダに
ソーセージやお肉類を混ぜたり、ビーツを入れて赤くしたり、
マヨネーズ系で作る家庭もあり・・・
毎年クリスマスシーズンになると、
「ねえ、お宅は今年何食べる?」
という会話があるのがドイツで、その情報交換がとても楽しいものともなります♪
食後には手作りのクッキー
↓
このクッキーもご近所や友人からの頂き物が多く。
そのクッキーの食べ比べもまた、楽しいクリスマスのひと時です♪
翌日25日にはグースを丸ごと焼きますが、
24日は本当にこれだけでおしまい。
ドイツのクリスマスはさぞかし賑やかで、
特に24日は盛大なご馳走、
そしてどんなどんちゃん騒ぎなのかしら?
と、思っていらっしゃる方も多いようですが、
実はこんなに質素。
まさにきよしこの夜、
Stille Nacht, heilige Nacht
静かな夜、聖なる夜・・・
の12月24日です。