ドイツのリンゴ
日本のそれとは大きさが全く違いますが、
リンゴの種類はとても豊富です。
例えば・・・
ゴールデンデリシャスや青いリンゴのグラニースミス等お馴染みのリンゴの他、
ドイツのリンゴの代表選手がこの
さっぱりとしてシャキシャキしているエルスター種。
夏のリンゴともいわれています♪
↓
今のこの時期、
リンゴのケーキや、
紫キャベツと煮たり、グースのお腹に入れて焼いたりという調理向けのがこのボスコープ
↓
ドイツでは、
第二次世界大戦に直入する前ごろから
庭があればそこにリンゴの木を植えて、いざという時の食糧としたそうです。
ドレスデンの義叔母の家はピルニッツ城のそばにありました。
その家には
リンゴを冬中食べることのできるように、並べて保存ができる木の棚が地下室にありました。
今でも
家を建てたり購入すると庭に果物の木を植える習慣があるドイツ。
そんなこんなで、
もしかしたらお住いのお家の庭にも、リンゴの木があるかもしれません。
ですので、ドイツはリンゴを使ったお料理やお菓子もたくさんあります。
前にご紹介した
『焼きっぱなしのリンゴのケーキ』
↓
↑
これは典型的なドイツの家庭のケーキですが、
こちらの『ガウンを着たリンゴ』も焼きリンゴと同じように、
冬のおうちおやつの定番です。
↓
ドイツ語では
Apfel im Schlafrock といいます。
Schlafrockというのは現代ドイツ語に直訳してしまえば『寝る・スカート』ですが、
ドイツ語ではこのRockに『スカート』以外の語彙もあり、
それは、一枚の布を巻きつける? 羽織る? という意味の古語からきているという話を聞いた事があります。
なので、
ここではストンとした家庭着? 寝る時に羽織るもの?
で、『ガウン』としてみました。
なんとかのim Schlafrockという食べ物はドイツでは多く、
例えば、ソーセージをパイで包んだものは
Wurst im Schlafrock とかいいます。
本当のレシピはMürbeteig タルト生地で作りますが、
冷凍パイ生地でも美味しく作れます♪
これがドイツの冷凍パイ生地
↓
上の写真のものはスーパーREWEのものですが、
冷凍コーナーのケーキやパンの場所に、
これと似たようなものが必ずおいてあります。
これをリンゴ1個につき1枚解凍します。
すぐに解凍できますので、
綿棒で正方形に伸ばしておきます。
そして、リンゴを芯くり抜きで抜きます。
なければ、ペティナイフとティースプーンで芯を出しましょう。
そして皮をむいて、金串であっちこっちつついておくと、
火が通りやすくなります。
金串がなければフォークでも。
そして正方形にしたパイ生地の上に。
今日のおやつ用には、
シュトーレンを焼いた残りのラムレーズンを使いました。
中に詰めるものは、
ドライフルーツを刻んだものでも、クルミでも・・・
アレンジとして、
いただきもののマジパンのチョコレートコーティングとかを詰めても美味しいです。
そう、あのリューベックのマジパンのこと。
遠回しに書いているのには理由があり、
実はあまり個人的に好きな方ではなく、いただくと残るという状況の我が家。
ある時ふと思いつき、手でくちゃくちゃ丸めて入れてみたら、
とっても美味しくできた・・・という経緯があります。
で、中身を詰めたらシナモンを全体に上からかけて
パイ生地で包みます。
そして卵を1個といて、はけでつなぎ目を止めます。
おにぎりみたいに丸くして、見えている面に溶き卵でおしゃれして、
オーブンシートの上にのせ、200度に温めておいたオーブンへ。
リンゴの大きさにもよりますが、
ドイツの小さめのですと大体30分くらいで焼きあがります♪
もし大きなリンゴで作る場合には、
芯をくり抜き半分にして、芯の部分を上向きに。
ここにお好きなものをトッピングしてからパイ生地でお包みください♪
東京の母が存命しておりました頃、『ドイツの焼きリンゴパイを食べたい』という母に、
日本の大きなリンゴを半分にして、同じように作っておりました。
この『ガウンを着たリンゴ』には
バニラアイスがとても合います。
とても簡単ですので、
クリスマスのおやつにいかがでしょう?
中に詰めるものが手元になければ、
そこに蜂蜜を落としても、アプリコットのジャムを入れても
いざとなればお砂糖だっていいと思います♪
最低、リンゴと冷凍パイ生地さえあれば、
ティータイムの甘いものを買いに行く時間にできちゃいますもの。
ご活用くださいませ。