焼きっぱなしのドイツのケーキ
大好きです。
日本語では全てひっくるめて
『ケーキ』
ですが、
ドイツでは
日本のイチゴのショートケーキのようなものは
Torte トルテ
といい、
バターケーキのような焼きっぱなしのものは
Kuchen クーヘン
と呼んでいます。
どこかで
『KuchenはIchイッヒみたいにchが着くから
クーヒェンってドイツでは発音するんだ云々』
みたいなことを読むか聞くかしましたが、
ドイツ語では一般的に
クーヘンはクーヘンで
『クーヒェン』と発音するのを聞いたことはありません・・・
同じように
オランダとベルギーへの国境の町Aachenは
『アーヒェン』でなくアーヘンと呼ばれています。
ということは
置いておいて。。。。
ドイツでは
ベリー類の盛りがそろそろ終わりに近づくと
プラムが顔を出します。
ドイツ語圏に長く住んでいらっしゃる方はご存知ですが、
この果物には色々呼び名がありまして・・・・
Pflaumen フラウメン
もしくは
Zwetschgen ツヴェッチゲン
オーストリードイツ語では
Zweschke ツヴェシュケ
ドイツ内でも場所により
Zwetsche
Quetsche
とかetc・・・・
色々な名前があります。
よく
『ドイツのプラムの呼び方は場所によって違う』
とか言われておりますが、
植物学上は
PflaumenとZwetschgenは実際には違うものなんだそうです。
Pflaumen
は
外見は丸くて赤紫系の色
種が取りにくいですが
甘くてみずみずしく、
生でいただくのに向いています。
果肉は薄いピンクです。
一方
Zwetschgen
は、
濃紺から黒に近い紫色。
真ん中で切ると種が取りやすく、
酸味があり、
水分はPflaumenより少なめです。
ですので、
ケーキを焼くなら
水分が少なく酸味があるZwetschgenの方が向いています♪
ちなみにこちらはZwetschgen.
友人の庭に木があって、
たくさんたくさんいただきました。
なので
今日はケーキを焼きましょう♪
プラムのケーキの場合
ドイツでは2つの焼き方があります。
その一つはHefeteig
イーストを使った甘めのパン生地で焼くタイプ
そしてもう一つが
Rührteig
と言われる
ドイツの基本のスポンジケーキの生地で焼くやり方です。
Rührteigは
日本のスポンジケーキのようにはふくらみません。
フワフワのケーキではない
しっかりとしたケーキですが、その分日持ちがいたします。
「ママ、
このケーキは3日くらい
冷蔵庫に入っていた時が一番美味しいね」
と娘がいうくらいのケーキですので、
大きく焼いてしまっても
食べるのに焦ることなく大丈夫♪
この分量を覚えておけば
りんごを焼き込んだり、
ココア生地にして冷凍のラズベリーを混ぜ込んだり、
バターをフレッシュチーズに置き換えてベイクドチーズケーキにしたりと
色々と便利だと思います。
でも
これはドイツの小麦粉での分量ですので、
日本の小麦粉で焼く場合ですと分量が変わる可能性があります。
その場合は日本のレシピで生地を作り、
あとはドイツのやり方でお試しくださいませ。
18センチの場合:
プラム500g
バター60g
砂糖60g
小麦粉60g
(要するにバターと砂糖と粉は同量です)
卵1個
塩少々
ベーキングパウダー小さじ1杯弱
*上にのせるクランブル用として
小麦粉50g (アーモンド粉25g 小麦粉25gでも)
砂糖 25g
バター25g
シナモン少々
まずプラムは半分に切り、種をのそいておきます。
ボウルに生地用の分量のバターとお砂糖を入れます。
フライパンにお湯をはり
その中でバターを『ほぼ』液状に溶かしましょう。
ボウルの中のバターがほぼ液状になったら卵と塩を少々入れ、
泡立て器で白っぽくなるまでかき混ぜます。
白っぽくなったら小麦粉とベーキングパウダーを合わせたものをふり入れ、
ゴムベラに持ちかえてそっとかき混ぜます。
どうせ膨らまないので
『気泡を潰さないように』
とかいうことを考える必要はありません。
もし硬いようなら
スパークリングウォーターでも混ぜましょう。
でも
果物を入れて焼くケーキは
果物から出る水分もありますので、
あまり柔らかくない方が焼き上がりが良くなります。
混ざったら型に流し込みます。
今回はプラムの量も多かったので、
調理用バットにオーブンシートを敷いて
倍量の生地にして焼きました。
この上に
準備しておいたプラムをポンポン並べていき・・
クランブルを作ります。
ドイツ語では
Streusel シュトロイゼル♪
要するにクッキー生地ですが、
これはお砂遊び感覚でできますので
自宅では孫も喜んでお手伝いしてくれます♡
バターと粉とお砂糖とシナモンをボウルに入れ
指で混ぜていくだけ。
バターは体温で
あっという間に柔らかくなります。
ですので
冷蔵庫から出したてのバターでも大丈夫。
これをプラムの上にのせていきます。
そして180度に温めたオーブンで45分から50分ほど焼きます。
少し置いておいて馴染んでから切ると・・・
このまま冷蔵庫で5日間くらいは保存可能♪
もちろん小さめにカットして冷凍もできます。
小さめに切り、
ホイップクリームやバニラアイスにミントの葉っぱを一枚添えると
とってもきれいでとっても美味しいデザートにもなります。
ブロッコリーの兄弟
ロマネスコ
パスタ・オルキエッテとほぼ茹で時間が一緒ですので、
パスタ鍋で一緒に茹でていただくのも美味しいですが、
自宅では
エアフライヤーで火を通すようになりました。
小さくカットしてオイルをまぶし
エアフライヤーへ。
あんまり高温にすると焦げてしまうので
高すぎない温度に設定し
しばしば扉を開けてどのくらい火が通ったか見ております。
ポン酢でいただくのも美味しいですが、
サラダにしても。
ブッラータチーズとトマトとオリーブオイルと
ニンニクオイルでカリカリにしたパン・・・
絶対美味しいサラダになります♪