ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

ババロアのお話

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ババロア。

ドイツ語ではBayerische Cremeといい、

*バイエルンのクリーム*

という意味となります。

『ドイツのお菓子ね』と思われがちですが、

実際には1815年に書かれたフランスのレシピ 

Patissier royal parisienの中の

Fromages bavarois バイエルンのチーズ

が元祖のレシピであるといわれています。

 

1815年......

 

ナポレオンがエルバ島から脱出してパリに進軍。

100日天下を取って『イワイゴト1815(と)』

をしたけれど、その後敗北。

ワーテルローの戦い、

パリ条約が締結された....

 

という世界史の授業がなんとなくよみがえり、

あ〜そうだったのね。

と、

世界史の先生が黒板に立つ姿や、

クラスメートの顔が思い浮かぶので不思議です。

 

卵と牛乳とお砂糖で蒸したものがプリン。

生クリームをゼラチンで固めたものがパンナコッタ。

ババロアは、

卵と牛乳と生クリームをゼラチンで固めたもの。

 

日本では『素』もありますが、

やっぱりママのお手製が一番。

 

忙しい毎日ですが、

この分量で作っておけば6個から8個はできて

数日堪能できますので

いかがでしょう?

 

ガラスのコップに一人前づつ分けて入れておけば、

プリン型がなくても大丈夫。

むしろ上にフルーツをトッピングできるので、

便利かもしれません。

 

レシピ:

牛乳 400ml

板ゼラチン 5枚 (もしくは粉ゼラチン大さじ2と1/2を3倍の冷水でふやかしたもの)

バニラ 1本

卵黄 4個

冷たい生クリーム200ml

キッチン用具は:

小鍋 

フライパン 

ボウル 

あればザル なければないでOK

泡立て器かおしゃもじのようなもの(それもなければお箸3本♪)

 

板ゼラチンはたっぷりめのお水でふやかしておきます。

もし粉ゼラチンしかない場合には上記のようにして準備しておきます。

 

バニラのサヤはナイフで縦に切れ目を入れ開き、

中の黒いタネの部分を削げとっておきます。

サヤは小鍋に入るように、

半分くらいに切っておくのも良いかもしれません。

牛乳を小鍋に入れ、

そこにそのバニラの中身とサヤとお砂糖を入れ、

沸騰直前までゆっくりと火を入れておきます。

ここで味見をして、

お砂糖が足りない場合にはたしておきます。

火からおろしてゼラチンを入れ、

よくかき混ぜておきます。

 

ボウルに卵黄を入れます。

フライパンにお湯を3センチほど入れ、弱火で温めます。

このフライパンに卵黄の入ったボウルを入れ、

泡立てないようによくかき混ぜながら、

卵がなんとなく白っぽくなりトロッとするまで火を通します。

(要するに『湯煎』しながら卵黄に火を入れます)

 

ボウルの中がトロッとしてきたら、

そこに牛乳etcが入っているお鍋の中をザルを通してボウルに入れ、

冷たい生クリームを注いで、

よくかき混ぜて出来上がり。

容器に移して粗熱をとって冷蔵庫へ。

 

ザルがない場合には、

バニラをお箸でつまんで外に出しておきましょう。

 

このバニラは勿体無いので、

縦長の保存容器にお砂糖と一緒に入れておけば、

お砂糖にバニラの香りがうつって

ココロ豊かになるホームメイドのバニラシュガーができます。

 

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おソースには、

冷凍のラズベリーをお好きな量出して、

そこにお砂糖をかけておくだけ。

 

しばらくして、

お砂糖が馴染んだらフォークでザクザクつぶせば、

とっても美味しいラズベリーのソースになります。