ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツのイースターのパン 

 

 

 

イースターには卵に色をつけ、

 

 

 

 

 

 

ミルク入りの甘めのパンを焼くことを毎年しております。

 

 

 

 

 

 

『甘めのパン』

 

はイースターのこの時期、

 

ドイツでは定番の

 

『季節限定のパン』

 

 

なんです。

 

 

それはキリスト教の聖書から来ているそうで、

 

イエスキリストが十字架にかかった際、

 

綿に含んだ酸っぱいワインを与えられたため

 

 

この時期には酸のものは口に含まない・・・・

 

という理由から

 

酸味であるサワー種を使わず

 

一般的なイースト菌と

 

イースト菌が大好きなお砂糖でふくらませたパンが

 

この時期特有の『季節限定のパン』とドイツではなっています。

 

 

といっても

もちろんパンの国ドイツ。

 

普通の黒パンも

いつもと同じように売っています♪

 

 

なんだかんだウンチクを書きましたが、

 

要するにドイツのMilchbrötchenはこの生地と同じで、

 

日本の甘い菓子パンの生地も

これでできるのではないか・・・・と

密かに思っております。

 

といっても我が家では

甘いパンを食べる人がいないので、

 

日本の菓子パンは焼くことがないのですが、

 

どなたかドイツの粉で焼かれたら

ご報告を頂けましたら嬉しいです。

 

日本の粉ですと粉自体が異なりますので、

もしかしたらこの方法ではふかふかにならないかもしれません。

 

あと、

このやり方は前日に生地を作って寝かしておきますので

時間に余裕を持ってご準備されてくださいませ。

 

 

 

 

ウサギさん六匹分は以下の分量となります。

 

粉 250g (ドイツでは405番をお使いください)

塩 小さじ1杯

牛乳 100ml前後

Quarkもしくは脂肪分の高いギリシャヨーグルト 大さじ山盛り2杯

砂糖  大さじ1杯(3杯ぐらいまで増やせますが、我が家では1杯で)

ドライイースト 小さじ1杯強

柔らかいバター 60g

 

 

焼く前の晩

 

ボウルに

粉に砂糖とお塩をよく混ぜてから

ドライイーストも入れてよく混ぜます。

 

そこにQuarkかギリシャヨーグルトを大さじ2杯山盛りにして入れ、

牛乳を80mlほど入れます。

 

牛乳は冷蔵庫から出した状態で大丈夫。

 

ハンドミキサーか手でよく混ぜ、

「あら?硬いわね」

という状態の時に

やわらかくしたバターをちぎりながら混ぜ込みます。

 

なんとなくもちもちとした状態になるように残りの牛乳で調節し、

生地を両手に取り

ていねいにボウル状にまとめます。

 

この生地をボウルに戻しおやすみなさいのキスをして、

ボウルに蓋。

 

そのまま室温で寝かせます。

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

 

 

 

 

 

生地を出して

 

 

 

 

6等分し、

小さなボウルを作ります。

 

 

 

 

一つのボウルから

ウサギさんのお腹の部分になる小さなボウルの部分をとり、

 

残りはヒモ状にします。

 

 

 

ヒモ状の先端2つを持ち、

2回くるっとねじって顔と耳の部分を作り、

お腹に小さな丸いボウルを入れたらウサギさんは完成。

 

 

 

 

このあたり、

 

孫とお遊びしながらでしたので写真が撮れずに文章のみですが、

お分かりになりますでしょうか?

 

 

 

 

 

本当はオメメにレーズンをというところなのですが、

 

孫が口にするものは

甘いものは避けるという娘の意見で

 

レッドペッパーを使ったアルビノのウサギさんになりました。

 

 

 

 

 

成形できたらオーブンを180度に温めはじめ、

その間は乾かないように水で濡らしたキッチンクロスをかけておきましょう。

 

オーブンを温める時

耐熱容器に水をはり、下の段に入れておけば

スチームオーブンがなくてもそれなりにふっくらとしたパンを焼くことができます。

 

 

溶き卵か牛乳を上からハケで塗りオーブンへ。

 

 

 

 

このパンは小さいので

オーブンにもよりますが20分〜25分くらいで焼けます♪

 

 

補足ですが、

同じ生地でパルミジャンチーズを混ぜ込み丸く6個に成形。

 

ドイツの丸パンみたいに切れ込みを入れ

15分ほど焼いたらスライスチーズを上から1枚づつのせて焼けば、

子供達も、そして大人も大好きなドイツのチーズの丸パン

Käsebrötchenになります。

 

 

 

 

今年のイースターは

1歳半の孫にとって初めての

たまご探しとなりました。

 

 



 

 

 

娘と婿用には

 

チョコレートのたまごを難易度をとてもとても高くして、

 

探しづらいところに隠しました。

 

 

 

でも孫用には

色付きたまごは一眼見てわかるところに♪

 

 

 

 

 

娘と婿用にはあまりに難易度を上げたので、

 

たまごを隠した『ウサギ』自身がどこに隠したのかわからなくなり、

結果まだ2個ほど

庭のどこかにチョコのたまごがある筈です。(笑)

 

 

 

以前・・・

 

 

 

娘が

イースターのたまごを必死になって探していた同じその庭で

 

 

 

(15年ほど前?の写真です)

 

 

今年は娘の娘、

 

孫がたまご探しをいたしました。

 

 

 

 

 

 

小さなちいさな幸せです。