ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

お菓子のおうち クッキーハウスのお話

 

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今年もまたそんな季節になりました。

お菓子のおうち。

ドイツではKnusperhäuschen クヌスパーホイスヒェンまたは

Lebkuchenhausレーブクーヘンハウス

Pfefferkuchenhaus フェッファークーヘンハウスともいいます。

 

森の中でヘンゼルとグレーテルが、パンとお砂糖でできたお菓子のおうちを見つけて食べていると、

中から声が聞こえます。

knusper, knusper, knäuschen, wer knuspert an meinem Häuschen?

ボリボリ、ボリボリ、ボリッ、わたしのおうちをかじっているのはだあれ?

 

というのが、グリム兄弟の書いたヘンゼルとグレーテルのお話。

これにフンパーディンクが曲をつけたものがオペラで、

小さな子供たちにも親しめる、とてもきれいなメロディーが続きます。

 

ドイツではこの時期、ファミリー向けに週末の昼間の公演にもよく上演されるので、

もし機会があったらお子様と一緒にオペラハウスに行かれるのも、

ご赴任中での愉しみかと思います♪

 

もう一つの愉しみは、お菓子のおうちを作ること。

以前はパーツも組み立ても全てしておりましたが、最近はパーツさえ焼けば、

あとは孫が喜んで『自分の家』を建てるようになりました。

 

孫が通っている小学校のクリスマスのバザーでは、5年生のクラス全員で、

一人づつ50枚、この生地で長方形のクッキーを焼き、

チョコやナッツやピール類で飾りをつけたものを

教室の中に作った合板の家に貼り付けて、お菓子のおうちにするとかで、

すぐそばに住むあちらのお母様は、

全く時間がない娘の代わりにその作業に駆り出され、とても大変だったそうです。

 

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私は幸いなことに、かなりの走行距離があることと、お仕事が溜まっていることを理由に、その作業から逃げれました(汗)

申し訳ない.....

 

雨の冷たい週末、お菓子のおうちをご家族で作ってごらんになりませんか?

とても根気がいる作業ですが、ドイツ生活の良い思い出になることと思います。

 

レシピ:

 

Honigハチミツ、Backpulverベーキングパウダー、Lebkuchengew&おかしのおうち用(レーブクーヘン)香辛料、そして小麦粉、バター、お砂糖、です。

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おうち一軒分とおうちを建てる(?)為の土地分で

ハチミツ250グラム

バター90グラム

お砂糖70グラム

卵1個

香辛料大さじ1杯(Lebkuschen Gewürzが手に入らない場合は、シナモン、オールスパイス、ジンジャーパウダーを小さじ1/4づつでどうぞ)

お塩小さじ1/2 杯

500グラムの小麦粉

ベーキングパウダー小さじ2杯半が必要です。

 

バター、お砂糖、ハチミツを大きめのお鍋に入れ、かき混ぜながら弱火でとかし、粗熱をとります。

 

粗熱がとれたら、小麦粉とベーキングパウダーと、色を黒くしたかったらココアパウダー大さじ1杯をふるってこのお鍋に入れかきまぜ、卵も、香辛料も入れてよくかきまぜ、打ち粉をした台の上に出して手でこね、生地をつくります。

 

時間があれば一晩おいておいたほうがのばしやすいですし、ビニール袋に入れて冷蔵庫とか、涼しいところにおいておけば4〜5日は保存ができます。

 

パパにお手伝いしてもらって、ワイシャツとかシーツを買ったときの厚紙で、家の形(壁4枚、屋根2枚、もみの木etc)の模型の型紙をつくっておきましょう。

 

壁も長方形の真四角なものでも大丈夫。

別に誰かが住むわけではないし。。

雨漏りも心配ありません♪

 

室温にした生地を、片手に一つくらい取り、打ち粉をした台で1センチの厚さにのばします。

 

そこにおうちのパーツの型紙をあて、ナイフで切り取り、オーブンシートを敷いた天板に並べていきます。

 

のばす生地の量は、おうちのパーツ一つづつ分くらいの方がやりやすいので、時間はかかりますが、お茶でも飲みながら。

 

残りの生地を楕円形に伸ばして土地とします。

 

もしくは、クッキー型で抜き、赤いリボンでツリーに飾っても、とても良い香りのする食べれるオーナメントともなります♪

 

これを175度に温めたオーブンで、10分から15分焼けばできあがり。

 

冷めたら、粉砂糖Puderzuckerを小さな入れ物に大さじ1杯ほどいれ、そこにそうっとレモン汁をティースプーンでかきまぜながらたらし、固めのアイシングをつくります。

 

私自身が卵白使用のアイシングがあまり好きではないので、自宅ではいつもレモンと粉砂糖で作ります。

 

ほのかな酸っぱさと甘さで、卵白を使ったアイシングより、カラダに良いことをしているような気がします。

 

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アイシングが途中で足りなくなったら、また新しくつくってくださいね。

 

一度に沢山つくると、固くなってしまうので、少しずつつくられることをおすすめします。

 

このアイシングでパーツをひとつずつ土台の上に組み立てていきます。

レモンが多いと流れてしまうので、かなり濃い状態の方がつきやすいです。

根気がいる作業となりますが、この辺りは家族総出の協力体制でどうぞ。

 

家が建ったらお子様のお好きなお菓子を、このアイシングでおうちにつけていきます。

お庭につけるチョコやグミは、小さなお子様でも付けれるので、とっても楽しい作業となるに違いありません。

おうちもお庭も完成したら、上から粉砂糖をパラパラと。

外は雨でも、お菓子のおうちは雪景色となります♪