先々週、皆様とお教室で焼いたシュトレンStollen
いかがでしょう?
鏡開きならぬ
シュトレン開きはなさいましたか?
思われていたお味になっていたことを願っております。
自宅でも今年は
3キロのお粉分、大小合わせて計17本を焼きました。
焼いたシュトレンは主人の仕事関係の方へ、
また、孫たちのお稽古事の先生方へ、
親しい友人やご近所へとお配りものになっております。
そして、
なんと、義弟までもが
「ねえ、今年も焼いた?」
と、聞いてきました。
ドレスデンの義叔母が高齢のためシュトレンを焼かなくなってから
私がその慣例行事を受け継いでおりますが、
それを知っている義弟が1本おねだりの電話をかけてきて・・・
かつて東ドイツの時代は、
このシュトレンを焼くために
バター等の材料を並んで買っていたそうで。
そのシュトレンは
大事に大事に布に包まれ、西側へ郵送されてきたものでした。
今のドイツの生活からは考えられないですよね。
シュトレンを焼くと、家中にとても良い香りがして。
冬時間になって、もっともっと日が短くなったのに・・
そして毎日どんよりとしたお天気なのに・・
この香りに包まれるとなんだかウキウキしてしまいます♪
毎年10月になると
2キロほどのレーズンをラム酒につけます。
ホームメイド のラムレーズン♪
シュトレンを香り高く、
そしてしっとりとさせるのがラムレーズンの目的ですが、
ラムレーズンは、
バニラアイスにかけたり、パンケーキに入れて焼いたり、
寒い時にお紅茶にちょっとだけ入れたり、
また
ローストの詰め物にしたり・・・
と、
一年中重宝しております。
シュトレンを焼く時期になると
始まるのが
これまた毎年慣例アドヴェンツカレンダーAdventskalender作り。
1985年から
毎年毎年・・作っております。
最初は一つでしたが、
子供の数の分、いつの間にか増えていきました。
下の娘が
『今年はいらないかも』
と言ってくれた時には長女の娘がもう3歳になっていて、
入れ替わりでまた3歳児用のを作り出しました。
若いママだった頃、
どこかの雑誌で見た写真を参考にして作ったのがこれ
↓
赤と緑のフェルトで作ってあります。
フェルトですので、布用のセメダインでつけれますが、
星は手縫いでつけました。
このカレンダーはそのまま孫に受け継がれております。
出来合いのを買ってしまえば早いのですが、
その子の成長に合わせて24日間分の袋の中に入れる中身も変わっていき、
それも楽しみの一つです。
今から思えば、
どの子に何を入れたか、毎年書き止めておけばよかったと・・・
幼稚園の頃には
天然石や貝殻、
シュタイナー幼稚園で使うワックスクレヨン
絹の布で作った小さなテルテルボウズ
そしてフェルトの野菜や果物でしたが、
下の孫も今年は入学したので、
定規や消しゴム、小さなメモ帳等、内容が随分変わりました。
12歳の孫には
ちょっとだけ、
ほんの気持ちだけピンクになるリップスティック
そして手鏡、
それに大人でも使えるスケジュール手帳etc・・・と、
背伸びしたい年齢に合わせたものとなりました。
もちろん
チョコやグミは数日分、入っております。
でもちょっとだけ♪
このAdventskalenderを作る作業は、
結構大変なんです。
24個を人数分・・・
孫4人ですので4人分を
それぞれの年齢に合わせて探して買うところから始まり・・
秋になったから探すのでは時間もなく、
大変なことになるので、
一年中、何かみつかたらともかく買って、
それ用のボックスに集めております。
それを一つづつ包み、間違えないようにそれぞれのカレンダーの袋の中へ。
こういうことは床の上でやったほうがやりやすいので、
床にぺちゃんとおすわりして、黙々と作っております。
でも、
私は昭和の日本で生まれて育っておりますので、
私自身はアドヴェンツカレンダーはもらったことがありませんでした。
ということを
昨年ちょっとだけもらしたらしく。
それを覚えていた婿が、
なんと今年は
私にAdventskalenderをプレゼントしてくれました♪
Ritualsのもので、
娘と私に一つづつ、2つ購入してくれていました♪
アドヴェンツカレンダーを
子供のために、そして孫のために作り続けて36年。
生まれて初めて私も
いただくことができました(涙)
生まれて初めてアドヴェンツカレンダーを手にして
やっとわかりました!
なんで子供達がこんなに毎年楽しみにしているかを!
ドイツの冬は暗く寒く
12月ともなれば真っ暗な中、
ランドセルを背負って学校にいくドイツの子供達。
でも、これがあれば起きられるし、
それよりも何よりも、
クリスマスのシーズンがこれでもっと毎日楽しくなるし、
そして、
クリスマスの数日前の12月21日の冬至からはまた、
少しづつ 少しづつ
日が長くなる・・
その希望がいっぱいのカレンダーだったんです。
なんだか毎年嫌な11月が
これでパーっと明るくなりました。
自宅の暖炉の前に置き、
12月1日になるのを楽しみに楽しみにしております。
Lieber Malte,
Vielen vielen Dank.