ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

ピーナッツソースのチキン料理 アフリカ編

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アフリカ・・・

日本からアフリカへはかなりの遠距離となりますが、

ドイツからならそこまで遠くもなく。

 

アフリカといってもモロッコやチュニジア、

ドイツ人に人気のリゾート ナミビアや大都会の南アフリアではなく、

今日はコートジボワール 象牙海岸のお話です。

 

 

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娘たちには血縁以外にもうひとり『おばあちゃま』がいて、

それは『マリーおばあちゃま』

 

ドイツ語でOma Marie

オママリーはコートジボワール国の元外交官。

ご主人はドイツ人化学者で、とても愉快な方です。

 

 

一時期同じマンションの上下に住んでいたことがあり、

子供がいなかった彼女は娘たちを本当の孫のように

かわいがってくれました。

 

今でも親子関係のようなおつきあいをしていて、

長女の娘のファーストネームにもマリーMarieを使わせていただきました。

 

次女の結婚式にも参加の予定でしたが、

コロナ禍でダメでした・・・・(涙)

 

 

そのオママリーから教わったお料理はいくつかありますが、

その大ヒットがこれ

 

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え?

なに?

 

でしょ?

 

多分、

今これを読んでいらっしゃる数名の、でももうご帰国された方達が

でた!

と、喜んでいらっしゃると思います♪

 

 

ありがたいことに、

お教室にいらっしゃる方とは個人的なお付き合いもできて、

主人ぐるみでお付き合いが広がるときがあります。

 

そして拙宅へ遊びにいらっしゃる際の1回目には、

お教室では時間の関係でできないドイツ料理。

 

2回目にはこのコートジボワールのチキンの煮込みをお出しします。

 

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なんとクリーム色の中にクリーム色のチキン・・

 

見た目はとってもシンプルですが、

『料理ってこういうものなのね』

と、人類の元祖に帰ったお味がします。

 

これを作っているとき、

遥か彼方のアフリカのどこかの集落で、

着ているドレスと同じ布を頭に巻いた『お料理が上手な村のおばあちゃん』が、

外にしつらえたお鍋をゆっくりと、ゆっくりとかき混ぜている風景が見えてきて、

なぜか懐かしさでいっぱいになります。

 

「この味が忘れられないのでレシピをいただけますか?」と、

日本にご帰国された方よりお便りがあったので、

もしかしたらこういうレシピを探していらっしゃる方もあるかと思い、

ここにもざっと書きますね。

 

 

 

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このお料理には

 

・何時間煮ても大丈夫なチキン

・ピーナッツペースト

・ピマーンといわれる唐辛子と玉ねぎのペースト

 

 

の3っつが必要。

 

ということは

 

ブロイラーは×

パンにつけるピーナッツバターは×

アフリカの丸くて赤い唐辛子がないと×

 

なので、

なかなかこれをそのまま再現するということは難しいのですが、

もし機会があれば・・・・

 

 ピーナッツペーストはあちらでは各家庭で石臼でひいて作るそうですが、

同じようなものがドイツでも買えます。

 

それがこれ

 

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お砂糖の入っているピーナッツバターではなくて、

ピーナッツをペーストにしたものです。

向かって右のRapunzel社からはツブツブ入りのペーストもありますが、

このお料理ではfeinをお使いください。

 

私は、ビオのお店で購入しております。

 

日本でしたらもしかしたらネットで探せるかも。

 

トリはドイツででしたら

Suppenhuhnとよばれているものの半分が一番良いと思います。

 

ビオのものが入手できればなおかつ◯。

 

日本ではお肉屋さんで

長時間煮ることに耐えるスープ用のトリをご注文くださいませ。

 

これを大きなお鍋にお水を沸騰させたものに入れて、

まず1分煮たてたら取り出し、流水でよく洗います。

皮は取って破棄となります。

 

皮を捨てちゃうのは日本人の私として大変に勿体無いと思うのですが、

ここはアフリカ人になりましょう♪

 

 

そのお鍋のお湯も捨て、

同じお鍋にこのトリと、お水をトリがかぶるくらいに入れて火にかけ、

少量のお塩を投入。

 

それをまず強火で煮立て、煮立ったら弱火にします。

 

そして、

蓋をしないでアクを取りながら3〜4時間ほどコトコトと煮ていきます。

 

というのがオママリーのレシピですが、

私はここのところはズルをして圧力鍋で。

 

コショウとか、スープを取るときに必ず必要なお野菜とかは入りません。

 

コショウはあちらの国でも栽培されていますが、

あくまでも高級な輸出品なので、家庭でのお料理には使わないそうです。

 

これ、コーヒーも同じだそうで、

コートジボワールで一般的に飲まれるのはネスカフェのインスタントなんですって。

 

コトコト・・コトコト・・・

(もしくは圧力鍋)火を通し、

トリが柔らかくなったらそのまま冷まします。

 

そして骨をお肉からとり、

お肉なしのトリのスープにこのピーナッツのペーストをガバッと入れて、

水分調整をしながらトロッとなるくらいまで煮詰めてピマーンをお好み入れ、

お肉を戻して完成。

 

ピマーンはアフリカの丸い唐辛子を玉ねぎとペーストにした調味料で、

唐辛子自体もピマーンというそうです。。

 

これがそのピマーン

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日本でしたら、普通の赤い唐辛子で代用がいいかと思います。

でも、最近は国際化で海外食材も多く出回っているので、

もしかしたらネットで日本でも入手可能かも。

 

こちらではアフリカンショップでフレッシュか、冷凍品で入手ができます。

 

これをヘタだけとって、タネごと玉ねぎ一緒にミキサーにかけます。

アフリカでは以前はこの辺も石臼でしたそうですが、最近はやはりミキサーだそうで。

 

分量は

この丸いアフリカの唐辛子4個に小さな玉ねぎが1個くらいです。

 

日本の唐辛子でしたら6本?に玉ねぎ1/4くらいでしょうか?

 

ミキサーにかけたら強めのお酢をタラタラと適当に垂らし、

保存瓶へ。

その上にサラダオイルを5ミリほどかけたものがピマーン。

 

「地球上には辛いものに弱い方も多いので、

外国人のお客様にお出しするときは、ピマーンは入れずにピーナッツのペーストだけと煮て、

卓上調味料としてピマーンは出すのよ」

と、元外交官のオママリー。

 

もしかしたら再現は難しいかもしれませんが、

食材が入手できたらお試しくださいませ。

 

付け合わせには、

調理用バナナのダンプリングか、バスマティ米となります。

 

 

アフリカ・・・

人類のふるさと・・

 

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またこういう旅に出れる日がきますように。