ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

食べる輸血ビーツ ドイツ式食べかた

 

ビーツ

 

美人ではないお野菜ですが、

欧州ではよく食卓に登場いたします。

 

 

ビタミン B類にも富み、

『食べる輸血』

とも言われているそうで、

 

動脈硬化の予防や、

腸内環境を整えたり、むくみを解消したり、

そして

肝機能を高めるという良いところだらけのお野菜です。

 

 

でも

あまり和食では馴染みがないためか、

日本のスーパーの常連ではないようで。

 

 

ドイツで

お皿の中に赤紫色をしたのが赤キャベツ以外であったら、

大抵はそのビーツです。

 

 

ロシアやウクライナのスープ

ボルシチには

このビーツの赤い色は欠かせません。

 

 

 

 

5月には新しい葉っぱ付きのものも出てきます。

葉っぱ付きの場合には

葉っぱも炒めたりして食べれますので捨てないで。

 

 

ビーツの本体は

 

丸ごと皮付きで、

ジャガイモのようにお鍋で火を通しても使いますが、

 

 

 

 

 

皮をむけば

そのまま生でもいただけます。

 

 

一番簡単なのは

スライサーやキッチンマシーンでカットするやり方。

これだと手が真っ赤にならないし。

 

 

りんごと相性が良いビーツ

 

 

 

 

一緒にマシーンにかけて

 

 

 

 

オイル&ビネガーで和えて、

一晩寝かせておくと

とっても美味しいサラダになります。

 

 

 

 

 

北ドイツの郷土食

 

Labskaus ラプスカウス

 

 

 

 

コーンビーフとジャガイモのマッシュに目玉焼き、

ニシンの樽付とピクルスのコンビネーションには

ゆでたビーツは欠かせません。

 

元々このお料理Labskausは

船乗りの食事だったのですって。

 

材料を読めば、

ふむふむ・・・なるほど・・・

 

と納得です。

 

北ドイツの海にはいくつも島があって、

その中にHalligenという10の小さな島からなる列島?があります。

 

 

そのうちのいくつかは無人島ですが、

住居があってもほんのわずか。

 

 

 

 


ここHallig Hooge島へは

毎日連絡船が出ています。

 

 

 

 

 

おそらく日本から旅行に行く場所ではないとは思いますが、

もし私同様、

な〜んにもしない

な〜んにもない

風の音以外、な〜んにも聞こえない

という『元祖ニンゲン』の世界に一瞬戻りたい方には向いているかもしれません。