ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

行者ニンニクのパスタ・ジェノベーゼのお話 

#Stay at home :10日目

 

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春!

世の中はなんだかわからないウィルス菌で、

先の読めない世の中となっておりますが、

それでも自然は普通に『春』

 

日差しは柔らかくなり、

バラも芽が出始め、小鳥は歌い.....

地植えのチューリップも、

花を咲かせ始めています。

 

自宅の庭に行者ニンニク、

ドイツ語で

Bärlauch ベアラウホ、

直訳すれば『熊さんのおネギ』が出てきたら、

春。

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2000年に年号が変わった頃は、

この行者ニンニクは『南ドイツのもの』で、

こちらにはありませんでした。

 

当時とても感激し、

小さな苗を買ってきて、

自宅の庭に植えたのが10年ほどかけて繁殖。

 

いまでは芝の間にも生えてきて、

芝刈りをするとプーンと軽いニンニクの香りがします。

 

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でも、

そんな10年越しの努力をしなくても、

最近ではこちらのスーパーでも入手できるようになりました。

 

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いろいろ調理法はありますが、

一番『春』を満喫できるのがペストゥで。

 

ジェノベーゼという名前で知られているこのグリーンのパスタソースは、

もともとは大量のバジルが主材料ですが、

行者ニンニクでもとってもおいしく作れます♪

 

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茎の部分を入れるととってもニンニクくさくなり、

おまけに苦味があるので、

その部分は省きます。

 

あとはジェノベーゼと同様に

ナッツ類とオリーブオイルにペコリーノ。

そして、

私の尊敬する料理の師匠、

かつての三ツ星シェフミュラー氏のレシピに従い、

ホワイトバルサミコとイタリアンパセリで作っております。

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ナッツ類は本来なら松の実ですが、

 

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少々お高いので...

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ケーキを焼くときに残ったアーモンドでも、

また、

おつまみの残りのカシューでもできることをご存知でしょうか?

 

 

いづれにしても、

フライパンで乾煎りして、

香りを出すことが大切。

 

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これをミキサーに入れて、

ガーッと混ぜれば出来上がり。

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本来のジェノベーゼはバジルで作りますが、

師匠のレシピは:

50g バジルの葉

50g イタリアンパセリの葉

50g 松の実

20g ペコリーノ (もしくは パルミジャーノ)

100ml オリーブオイル

大さじ2杯 ホワイトバルサミコ

塩 胡椒

となっております。

 

イタリアンパセリの葉を入れるのは、

グリーンの色をもっと濃くするため。

バルサミコのお酢との作用によって、

しばらくたっても色が黒ずみません。

 

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一度には食べきれない量になったら、

容器の上にそーっとオリーブオイルをたらして、

上面に膜を作り、

冷蔵庫に保存しておけば、

数日持ちます。

 

このペストゥ。

パスタだけでなく、

トーストしたカリカリのパンの上にのせても、

また、

サーモンのカルパッチョの上にちょろっとたらしても、

とてもおいしくいただけます。

 

コロナ騒ぎが1日も早くに収束いたしますように。。。。

 

 p.s.

ドイツ政府とデュッセルドルフ市の要請に従い、4月19日までクッキングスクールをクローズいたします。

従いまして、

予定しておりました4月17日の日本語でのお教室は5月8日に変更となりました。

お申し込みいただいております皆様には、個々にご連絡を差し上げました。

それ以外の日程は今の所そのままとなっておりますが、

状況が毎日変わっておりますので、

そちらの方も変更となりましたらまたご連絡を差し上げます。

ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。