ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

粗塩ジャガイモ・お塩の上で火入するジャガイモ

 

ここでも、またお教室でも何回もご紹介し、

あちらこちらでお話しをしております粗塩ジャガイモは、

本当に便利で、

その上とっても美味しいという二つの魅力があります。

 

特に

ヨーロッパのほとんどの国ではジャガイモはキロ単位で売られていますし、

さあ、買ったはいいけれど、こんなにいっぱいどうしましょう・・・

冷蔵庫はパンパンだし、

 

ジャガイモを買ったそのままキッチンに転がしておけば芽が出てきて、

まさに小学校の夏休みの理科の実験みたいになってしまいますし。

 

困る場合も多々あると思います。

 

 

ですのでおススメは、

ともかく一度火入をしてしまうこと。

 

火入れさえしておけば、

あら・・

ジャガイモが一個あったら・・・

今から皮むきも面倒だし、時間もかかっちゃう・・・

 

という時に大助かりしてくれます♪

 

また

お味噌汁にも日本式のカレーにも、それこそジャーマンポテトにも

そしてポテトサラダにもあっという間に大変身♪

 

という粗塩ジャガイモは本当に片手間でできてしまうので、

夏休み中にでも是非トライなさってみてくださいね。

 

 

 

きれいにしたジャガイモは皮付きのまま

粗塩に並べていきます。

 

 

 

 

 

粗塩は普通は白いのですが、

 

自宅のはもう何十年選手ですので、

ジャガイモの皮の色をまとってこんな色になりました。

 

 

 

 

ここに

ジャガイモを皮付きのまま並べていきます。

 

 

 

 

そしてオーブンに入れるだけ。

 

 

 

 

 

今日はパン焼きの、最後の20分に入れたので、

下にはパンを焼く鉄鍋が入っています。

 

温度は120度以上200度以下なら何度でもOKで、

ジャガイモの皮がぷっくりと上がってジャガイモの実から浮き上がってきたら出来上がり。

 

 

大体30分くらいでしょうか・・

 

大きいのは完全に真ん中まで柔らかくはなっていないかもしれませんが、

それでも大丈夫。

 

どっちみち

この後炒めたり、スープやコンソメ等の中で火を入れたりするのですもの。

 

一つだけ注意することは、

オーブンから出したら熱いうちに

ジャガイモと粗塩を分けてしまうということです。

 

 

 

 

そうでないと、

残りの水分を粗塩が吸い取って、ベチョベチョになってしまいますので。

 

なぜこのやり方でジャガイモがもっと美味しくなるかというと、、

下に敷いたお塩からの浸透圧で

ジャガイモ本来の水分が抜けるからなんです。

 

 

 

粗塩は陶器やガラスの入れ物に移しておけば

何年でも使えます。

 

 

 

どうぞお試しくださいね♪

 

 

 

 

 

 

ズッキーニパスタのグレードアップバージョン♪

 

夏野菜の代表 ズッキーニ。

 



私が庭にズッキーニを植えるのは、この黄色いお花がほしくてなのですが、

実の方も

毎日食べるのが追いつかないくらいとなっています。

 

切り方や

火の入れ方でも味や食感が変わるズッキーニ。

 

新鮮なものならば生でサラダにもできますし、

和食への変化にも、

また炒めてから茹で上げたパスタと混ぜれば、おうちイタリアンとなります。

 

でも今日は一つだけ手間のプラスで

グレードアップする『おうちイタリアン』はいかがでしょうか?

 

ズッキーニはスパゲッティと合わせるならば同じような形、

すなわちジュリエンヌかアリュメット・・

要するに棒状ですね・・

 

に切るのが一番いいのですが、

この場合は半分以上ピュレにしてしまうので、切りやすい形でどうぞ。

 

それをオリーブオイルで玉ねぎのスライスとお塩で炒めます。

 

 

 

 

そして水分が出てズッキーニの量が減ったら

 

 

 

 

 

2/3ほどをピュレ用の容器に入れて

 

 

 

 

 

 

同じ容器にパルメザンチーズを入れて

 

 

 

 

ピュレにします。

 

 

 

 

スパゲッティは茹でて、

いつもの通りの要領で aglio e olio

日本ではペペロン? を作り

残しておいたズッキーニも入れたら

 

 

 

 

このズッキーニとパルメザンのピュレを入れます。

 

 

 

そしてよく混ぜて。

この時に茹で汁も加減を見つつ入れて、調整をしましょう。

 

 

あまり火を通していないズッキーニはまた違ったおいしさなので、

小さなズッキーニがあったら、

もしくは最初から別に取っておいたズッキーニを棒状にカットして

それをサッとほんの数秒、

フライパンで焼いておきます。

 

その別の食感に仕立てたズッキーニを

最後に飾りとして上にトッピングして

パルメザンをたっぷりと♪

 

 





口の中で

オリーブオイルの香りをまとったニンニクや

火を通した甘味のあるズッキーニ、

そしてフレッシュなズッキーニも一緒に夏のアラベスクを踊ってくれます♪

 

 

 

 

 

硬くなったパンで・・トスカーナのサラダ Panzanella

 

硬くなったパン・・・

 

みなさまはどうしていらっしゃいますか?

 

フレンチトースト

パン粉・・

 

ドイツでは白いパンの残ったものをそのまま乾かしておき、

ふやかしてハンバーグに入れたり、ダンプリングを作ります。

 

黒いパンの方は元から数日に分けていただくものですので、

刻々と変わる味の変化を楽しみますが、

かびてしまったものはゴミ箱行きになる前に

「キスをしてごめんなさいと言ってお別れするのよ」

と、

義叔母が申しておりました。

 

これは日本で昔、

「お米を粗末にすると目が潰れる」

といわれていたことと共通するような気がいたします。

 

 

 

 

 

自宅では

パンは白いのも黒いのも全て私が焼いております。

 

ので、

捨てるということは勿体無くてできません。

 

例えば

 

 

お客様の時に焼いたこのFougasse フガッス  

日本ではフーガスでしょうか。

 

毎回この倍量を一度に焼くのですが、

わざわざ大量生産するという本当のお目当てはこのPanzanella 

トスカーナのサラダを作るため♪

 

私は

玉ねぎと黒オリーブを入れて焼いているFougasseを使いますが、

パンはバケットでも。

黒くなければ残り物で構いません。

 

この夏の時期、

『今日は肉なし??』

とかいうご主人にも納得していただける太陽のサラダとなります。

 

 

材料の基本は

残り物のパンと

トマトときゅうり、紫玉ねぎに

ニンニクとローズマリー

あればフレッシュバジルも・・・・

 

 

 

 

 

 

庭のきゅうりとトマトなので、とっても歪ですが、

太陽をいっぱい浴びた無農薬のお野菜です♪

 

 

 



まず、

冷たいフライパンにオリーブオイルを回し入れ、

そこにニンニクのみじん切りとフレッシュなローズマリーを入れて中弱火にかけます。

 

パンは一口大にザクザク切っておきましょう。

 

 

 

 

フライパンから良い香りが立ったらパンを投入。

 

 

 

 

そのまま中弱火で各面がコリコリになるまでじっくり火を通します。

 

その間にトマトときゅうりを切り

きゅうりにはお塩をします。

 

 

 

 

きゅうりにお塩をするのには訳があり、

サラダにそのまま入れるときゅうりの水分が出てしまうからという理由もその一つですが、

きゅうりの水分を出しておいてあげると、ドレッシングを早くに吸い込んで

サラダのきゅうりが美味しくなります。

 

お塩をした後に出た水分は捨てずにドレッシングの中に入れましょう♪

それがコツ。

 

 

きゅうりにお塩をしてでた水分

 

 

 

ね?

きれいなグリーンでしょ?

 

捨てちゃうなんてもったいない。

このきゅうりの水分から、

とてもステキな冷静のスープやソルベ、

そしてアミューズを作ってしまうシェフもいらっしゃいますもの♪

 

 

サラダ用のボウルにオリーブオイル&白のワインビネガー3:1の割合、

例えば白ワインビネガーが大匙2杯ならそこにオリーブオイルは大匙6杯・・

 

ドレッシングを作り、

そこに切ったトマトを種ごと、そしてお塩をしたきゅうりと、きゅうりから出た水分をお塩ごと入れて、

黒胡椒をカリカリ・・・

 

そうこうしている内にはパンがカリカリになりますので、

パンをハーブごとボウルにサバッとあけます。

 

 

 

 

そして紫玉ねぎのスライスに、あればバジルを・・

 

全体をよく混ぜて、

このまま30分ほど味を染ませておきましょう♪

 

 

 

 

 

お野菜の美味しさが命のサラダですので、

できるだけ質の良いものをお使いください。

 

オリーブオイルの美味しさも決め手の一つですので、

とっておきのオリーブオイルでどうぞ。

 

たかがサラダですが、

でもとっても素晴らしい、夏をカラダいっぱいで楽しむサラダのお食事となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mangold フダンソウもしくはスイスチャード



 

フダンソウ・・・

ドイツ語ではMangold マンゴールドと呼ばれています。

 

日本ではスイスチャードともいわれるこのお野菜。

 

聞きなれないお野菜だとおもいますが、

ドイツでは今が旬。

 

庭に苗から買ってきて植えたそれは、本来なら黄色と赤紫色の二色の筈でした・・

が、

土の影響でしょうか?

 

赤紫オンリーとなりました。

 

 

 

 

マグネシウムやカリウム、鉄分の他、

ビタミンA, E そしてKにも豊富なこのお野菜を、

ドイツのスーパーで見過ごして通るわけにはまいりません♪

 

去年にご紹介したこのやり方は

ボリュームもあってとっても美味しいですが

 

 

 

dusseldorf.hatenablog.com

 

今日はもっとカンタンな方法でご紹介いたしますね。

 

 

 

フダンソウは、茎と葉っぱの部分に分けます。

そして、

茎は2センチくらいの長さに、

葉っぱは適当に、でもあまり小さくならないくらいにザクザクと切っておきます。

 

小鍋にお湯を沸かし、

沸いたまず茎の部分を入れて2分茹で、

2分後に葉っぱの部分を投入。

1分したらザルにあけて、冷水で色止めをしておきます。

 

 

これでおしまい。

 

和風なら、

このままお浸しでも、胡麻和えでも、和風のドレッシングでもどうぞ。

 

洋食なら、

ニンニクやオリーブとの相性も良いので、

さっとソテーしたお肉やお魚の付け合わせにももってこい。

 

 

この場合、特別に別のフライパンで炒めなくても、

お肉やお魚を引き上げたフライパンに入れ、

香りのついたオイルを纏わせれば、とってもおいしいサイドになります♪

 

今日は鱈をソテーしたので、

お魚を焼いて出した後のフライパンで10秒ほど、

下茹でしておいたフダンソウを温めてあげました。

 

 

 

 

この時期、

鱈などの白身のお魚やチキンなどのソテーに合わせる大好きなソースがあります。

 

それはレモンとニンニクとケッパーのバターソース。

 

あまりにカンタンなのですが・・・

小鍋にバターを2〜3センチ幅ほど溶かします。

そこに刻みニンニクを入れ中火にかけて、

ちょっと焦げ目がついたかしらんという瞬間にレモン半分とケッパーを大匙2杯ほど投入。

お塩とほんのちょっぴりのお砂糖とで味見をして、パセリのみじん切りを入れれば出来上がり。

 

 

 

お魚の上にのっているケッパーが見えますでしょうか?

 

(・・ソースの写真は撮り忘れました・・)

 

夏のこの時期、

テラスはお夕飯の時間でもまだ明るくて。

 

そんな時、

冷たいロゼと一緒に、まったりといただくおうちレストランにピッタリのメニューです。

 

娘家族の住むハンブルグは夜11時でも、

お日様が水平線の下にあるのがわかるほど明るくて。

 

 

 

暗くて長い冬が来る前に、

欧州の夏を楽しみましょう♪

 

 

 

 

 

 

 

カリフラワーが大好きになる和風ロースト


日本では

カリフラワーは『好きではない野菜』のトップ10に入るとか。

 

白いから、お弁当箱の中でもインパクトが弱いからでしょうか?

ブロッコリーよりもクセがあるからでしょうか?

それとも淡白だから?

・・・

 

 

 

 

ドイツではカリフラワーは1個丸ごと売られているお野菜で、

特に今の時期から9月まで旬。

お値段も手頃です。

 

 

『カリフラワーは好きではないの』

という方が

大好きなお野菜になったというこの調理法でお試しになってみませんか?

 

 

 

 

 

カリフラワーは芯から外して小房に分けます。

 

 

 

 

 

このお料理で手がかかるのはこの段階だけ♪

 

オーブンは180度にセットしておきましょう。

同時に粗塩ジャガイモを焼いてしまってもいいかも。

 

 

 

粗塩ジャガイモのレシピはこちらからどうぞ

dusseldorf.hatenablog.com

 

 

小房に分けたカリフラワーはボウルに入れてオイルを回して

オーブンの天板に広げたオーブンシートの上に

重ならないように並べます。

 

 

 

 

そしてこれをオーブンに入れて

 

 

 

うっすらと焦げ目が着くまで焼きます。

 

 

 

焼いたらボウルに戻して、

熱いうちにポン酢を回しかけておしまい♪

 

粗熱が冷めるまでそのままポン酢に浸しておきましょう。

 

イタリアンパセリを刻んだのとか、

もしあればシソとかを刻んで・・

 

 

 

冷めても美味しいので、

箸落としにも、

また小さなカップに入れてお弁当の横にも入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

リピ確実なピクルス・ドイツのピクルス

 

去年の夏にもご紹介したドイツのピクルス

 

dusseldorf.hatenablog.com

 

ハンバーガーの真ん中に一枚ぺろっと挟まっている『あれ』

は、あまり好きではないのですが、

ドイツのピクルスは好きです。

 

例えば、

カールスプラッツ市場でも売っている樽出しのピクルスは、

まさにお漬物感覚。

 

 

 

 

 

ドイツのマヨネーズ系ポテトサラダを作る時にも

ピクルスは欠かせません。

 

なので大抵自宅には買い置きがあるのですが、

今回は切らしてしまい・・・

 

ジャガイモはポテトサラダ用にもうすでに準備してあるのですが、

ピクルスがないと味がしまらないし・・

祝日で買いにも行けないし、さあどうしましょう・・

 

という時、

実はとても嬉しいのが本心なんです。

だってあっという間にできるウラワザがあるのですもの♪

そして、インスタントのそれは

とってもフレッシュでおいしいのだもの。

 

 

この場合、

皮があると短時間でつかりにくいので、

まずピーラーでシマシマに皮を剥きます。

 

それを輪切りに切って、

あればフレッシュなディルやタラゴンと一緒に容器に入れます。

 

小鍋に

お酢:水:お砂糖

1.5  :1 :1

 

そしてお塩を少量入れ・・・

そこに

マスタードシード

オールスパイス

あればジェニパーベリー

 

を入れて沸かします。

 

沸く途中、味見をして甘味や塩味を調整されてみてくださいね。

 

沸いたらキュウリを入れた容器にサバッと熱いマリネ液を移します。

 

 

 

 

日本では、ピクルスを漬ける前に

キュウリを塩で塩揉みや板摺りするという方法もあるようですが、

そうするとキュウリの旨味成分が水分とともに抜けてしまいます。

 

ピクルスは、

マリネの漬け汁とキュウリの本来の旨味と香りの水分が一緒になったときに本来の美味しさが出ますので、

ドイツではピクルスをつけるときに塩揉みや板摺りはいたしません。

 

これが熱いマリネ液を入れたところ

 

 

ハーブはすぐに色が変わりますが、

キュウリはまだ青々しています。

 

でもしばらくすると・・

そうですね20分? それとも30分??

経過すると、容器の中身はこうなります

 

 

ね?

もう古漬けみたいでしょう?

 

すぐに食べちゃうので、容器は煮沸する必要もないですし。

 

で、マリネ液から引き上げて細かく切り、

準備しておいたジャガイモと合体!!

 

 

 

もちろんマリネ液もドレッシングとして使いましょう♪

という緊急対策のウラワザインスタントピクルス入りポテトサラダも完成。

 

 

 

ほうら、

ドイツ北西部のマヨネーズ系ポテトサラダが予定通り出来ました♪

 

庭のキュウリも大きくなってきて、

今年の収穫が楽しみです。

 

 

 

 

そういえばうちの養子のラクダのカスパーくん。

冬毛が抜けて夏毛になりました。

 

 

ドイツに暮らすラクダは、やっぱり冬毛の期間が長いそうです。

そりゃそうでしょうね・・・

 

うちになぜラクダの養子『カスパーくん』が来たかという経緯は

こちらでどうぞ(笑)

dusseldorf.hatenablog.com

 

 

 

ホームメイドのドイツパン

 

お教室にいらっしゃっている方々より、

「ドイツパンを焼いてみたいのですが・・」

というご希望がありました。

 

材料が揃えば手順は簡単なのですが、時間がとてもとてもかかるため、

お教室で全行程をご一緒することはむずかしく。

 

もしかしたらzoomとかの手法をとり、連続3日間ほどに分けてドイツパンを焼こうかしらと思考中です。

 

いづれにせよ・・

 

ドイツパンの第一歩はサワー種、

自然酵母を作ることから始まります。

 

 

お隣フランスでも自然酵母を使ってパンは焼かれますが、

こちらの方は小麦粉で作られる自然酵母が多いようで。

 

フランスより北に位置するドイツは地理的に、

元々小麦よりもライ麦の方が作りやすいため、ライ麦を使ったパンも多く、

ライ麦で自然酵母も起こします。

 

以前、

「パン屋さんて、まるで魔術師のようね・・」

と思ったこともありますが、

ここ数年、自宅で消費するパンは自分で焼くようになってから、

パンは

『焼くもの』ではなくて、

『空気と時間と熱が仕上げてくれるもの』と思うようになりました。

 

 

 

サワー種は、

ドイツではこういう出来合いのものもスーパーには売っていますが、

でも意外と簡単なので、サワー種も自分で起こしちゃいましょう♪

 

いるものはこのライ麦の全粒粉

 

 

それにお湯と清潔な容器だけ。

 

粉はビオのものをお使いください。

以前、

普通のライ麦全粒粉で酵母起こしにトライしましたが、

うまく発酵せず、残念ながらそのまま破棄となりました。

その後調べたら、

一般に麦の生育方式では農薬を使うので、そのため自然酵母は育ちずらいということだそうです。

 

いろいろ失敗、そして工夫した挙句、ご家庭でも簡単に作れる私のサワー種はこれです

 

 

清潔な容器にこの粉を50g入れます。

そして50度の50ccのお湯を注ぎ、よくかき混ぜます。

フタをして、温かいところに8時間から一晩おいておくだけ。

時間は成長具合で変わりますので、正確なところがお伝えできないのですが・・

 

真夏の暑い時、

お庭に出しっぱなしにしておいたら5時間ほどでここまで成長してくれたこともあります。

 

 

最初は上の写真のような量ですが、しばらくすると育ってくれて

 

 

最初に気泡が立っていき、

 

 

少しづつ持ち上がって、

 

 

ここまでくれば完成!!

 

 

これを生地に混ぜてパンを作り、

残りはこのまま冷蔵庫に入れておきましょう。

 

5日〜1週間くらいしたら上の固い膜を取った後、

 

 

 

忘れずに50gの粉に50度のお湯・・・

 

を足して混ぜて、もう一度温かいところで発酵させてあげましょう。

 

そうすれば、ず〜っと酵母が生きてくれます♪

 

長期の旅行の時は残念ながらお別れとなりますが、

お帰りになったらまた作れば良いのですもの。

 

糠床の管理よりも簡単だと思います♪

 

で、

これを生地に混ぜて発酵させます。

 

 

 

 

色々なレシピを拝見いたしますと、

発酵用のボウルとかカゴとかでこの後の作業をするようになっている例が多いですが、

私は簡単に手持ちのフタ付きの容器を使っています

 

 

 

大中小と持っているこの容器は、重ねられるし使い勝手もよく、

パンやお菓子作りだけではなく、お料理の下準備等にも毎日大活躍してくれています。

 

可愛い色々なカラーで販売されておりますので、

ご家庭のキッチンに合わせて揃えられると楽しいかも。

 

 

Mein Hausbrotと呼んでいる私の基本のドイツパンの分量は:

 

・ライ麦粉 1150番 200g

・小麦粉かスペル小麦の全粒粉 165g

 

これにお塩を小さじ2杯入れてよく混ぜます。

ここに大体50g〜60g程度のサワー種を入れ、90度に調整したコップ1杯程度のお湯を入れ、

混ぜるだけ。

 

サワー種の分量も、そしてお湯の分量もサワー種の成長具合で変わりますので、

文章では表現しづらく。

ごめんなさい。

 

多分zoomなら実際にお見せしながら、また見せていただきながら、

ご一緒にドイツパンを焼くことができると思います。

 

この基本の生地にお好きな+αは、ご家庭のお好みでどうぞ。

アマの実とかひまわりの種とか、チアシードとか胡桃とか・・

 

なんとなく粘土細工の雰囲気となりますが、

全て混ぜたらフタをして、これまた最低一晩寝かしておきます。

 

室内の温度調整が難しい今は、

私はオーブンを一度80度ほどに温めてからまた切り、そこに容器を入れて、

焼くまでそのまま、切ったオーブンの中で寝ていてもらっています。

 

焼くのも色々とやり方がありますが、

簡単で失敗がなく、温度調整がしやすいのがストウブ等の、

でもカラフルなホーローではなく黒い方の、鉄鍋を使った焼き方。

 

 

 

 

 

私のは1970年代後半にウィーンのシュテファン教会の前にある(った)キッチン用品屋さんで購入した、ウィーン製のものです。

今ではもうないらしいですが・・

 

娘は同じやり方で、ストウブの黒のお鍋でやいています。

 

なぜお鍋で焼く方法が良いのかというと、パンが焼ける最初の段階では水分が必要ですが、

お鍋に入れることにより、その必要な水分を失う率が少なくなるから。

 

 

 

 

 

お鍋をオーブンに入れて250度に温めている間、

オーブンペーパーの真ん中にちょっとだけオイルを指先で塗り、

そこに寝かせておいた生地を容器からあけます。

 

 

 

 

お水をハケなり、もしくは手でピチャピチャと表面にたっぷり与え、

その上を押し麦とかひまわりの種とかお粉とかでお化粧します。

 

 

 

そして熱いお鍋にこの紙ごと入れて

 

 

 

フタをしてオーブンへ。

 

 

 

220度に落として40分、

このまま焼きます。

 

40分経ったらフタをとり

 

 

 

200度に落として20分、焼きます。

 

 

完成!!

 

 

 

そーっと紙ごとお鍋から出して、

パンを紙から外して網にのせて・・・

 

 

 

 

そのまま冷まします。

 

焼いた翌日が一番美味しいですが、

毎日変わっていく味の変化も楽しめる本格的なドイツパンとなります♪

 

今日は

スイスの小さなお肉屋さんで作られた頂き物の生ハムと合わせたく、

胡桃入りで焼きました。

 

 

 

以前、

スイスに別荘を借りて3週間過ごしたことがありますが、

その時に山小屋でいただいた生ハムと胡桃入りのライ麦パンの味が忘れられなく、

今回はこれ。

 

胡桃入りのパンにするのは急に思いついたので、

実はLeinsesamアマの実もついでに入っています(笑)

 

胡桃は

去年の秋に木組街道&メルヒャン街道のフリッツラーに住む義弟の庭から

たくさんたくさんいただいたものがまだあり、

自宅の庭に遊びにくるリスさん達にも分けてあげています。

 

 

 

 

ね?

可愛いでしょ?

 

野生動物に餌付けをするのは芳しくないこととは存じておりますが、

リスはお腹が空くと鳥の巣を狙って卵やヒナを奪って食べてしまうので、

近所で相談の挙句、餌をあげることにしました。

 

そのためか、

アオゲラなどの住宅地では珍しい野鳥も、この近所ではとても多く見られるようになりました。

 

ここがヘッセン州のフリッツラー

 

https://www.travel.co.jp/guide/article/29450/

 

このサイトのお写真は多分冬に撮ったものだと思います。

とてもとても暗い背景ですが、夏は明るい町です♪

この夏のドライブ&小旅行先に、メルヒェン街道はいかがでしょう?