キッチンストーリー in デュッセルドルフ

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

ハーブのヨーロッパ料理 #グリーンソース そしてインドのベビーシャワー 

 

ヨーロッパのハーブたち・・・・

 

イメージ的には

 

ローズマリー、バジル、タイム、オレガノ

 

が代表選手でしょうか。

 

どちらかというと南欧の雰囲気ですよね。

 

でも、

ドイツにもハーブがあり

 

春になると

そのハーブでタルタルソースのようなディップを作ります。

 

 

Frankfurter Grünesauce

フランクフルトのグリーンソース

フランクフルター グリューネゾーセ

 

といわれるドイツ料理がそれ。

 

ヘッセン州の訛りだと

 

「フランクフルター グリューゾス

 

というんだぞ」

 

と、

 

フランクフルト生まれで

 

近郊タウヌスで育ったオットが申しております。

 

 

 

 

 

このお料理に使われるハーブは

 

7種類

 

と決まっていて

 

それは

 

Schnittlauch シブレ

Sauerrampfer スイバ

Kresse ドイツクレソン

Petersilie パセリ

Kerbel チャービル

Borretsch (日本語??)

Pimpernelle (日本語訳??)

 

の7種類。

 

 

今では

勤務先のクッキングスタジオがあるカールスプラッツ市場でも

 

グリーンソース用のハーブを

一パック

まとめて売っていますが、

 

主人が子供の頃は

本場フランクフルトでも

 

ほんの一時期しかなかったそうです。

 

今でもフランクフルトの市場

 

Kleinmarkthalle

 

では

 

昔と同じように

 

白い紙に包まれて売られています。

 

 

義母は

ハーブ専用の

 

両手でシーソーのように動かしてカットする道具で

 

ハーブを細かくしていました。

 

ヨメの私はミキサーでガー・・・

 

ここに

サワークリームとかヨーグルトを混ぜてディップに。

 

 

 

 

日本ではサワークリームはお高いそうで、

 

「125gで400円するのよ・・・」

 

と友人が嘆いています。

 

もし日本で

この春の香りのディップをお作りになりたい場合には

 

ギリシャヨーグルトとマヨネーズでいかがでしょう?

 

 

 

 

日本で

エビフライにつけていただくタルタルソースより軽いですし、

 

お口の中がハーブの香りに包まれますので、

 

7種類の🌿は揃わなくても良いので

お試しになってみてください♪

 

 

ただし・・・・・

 

南欧系のハーブ

 

ローズマリー

タイム、オレガノ等は

このお料理には向いていせん。

 

パセリやディルの生でいただけるハーブでどうぞ。

 

 

 

ハーブといえば、

 

どうやって洗っていらっしゃいます?

 

ハーブに限らず、

ほんのちょっとのサラダを洗う時

 

いちいちサラダスピナーを出すのも面倒だし、

 

ちょっとだけだと絡まったり

スピナーの中で飛んじゃったりしてしまいます。

 

 

なので、

 

ドイツのスーパーの野菜売り場で量り売りの時に使う

ネットを使うと便利なのはご存知でしょうか?

 

 

 

 

ボウルに入れてさっと洗ったらこの袋に入れて

シンクの上で袋ごと

ささっと振ればあっという間に水切りができます♪

 

 

 

使った後は

その辺に引っ掛けて乾かしておけば良いので、

場所も取らずに便利。

 

この袋は食品用にできていますので、

衛生的にも安心です。

 

 

先日、

ここはどこ?

 

という体験をいたしました。

 

それは

インドのタミル式ベビーシャワー。

 

 

 

 

 

写真だけ見ると

 

インド!!

 

ですが、

実はこれドイツなんです。

 

 

ふとしたきっかけで知り合ったチェンナイ出身のインド人の若い友人が結婚し、

若い奥様が妊娠。

 

そのベビーシャワーに呼ばれていってきました。

 

壁の飾り付けは

チェンナイから送られてきたものだっそうで

 

 

 

床には捧げ物が置かれます。

 

 

赤い容器の上にのっているのは

ターメリックで着色したココナツ

 

 

中は飲めて、

 

実は食べれて、

 

殻が色々なものに使えるココナツは

 

ヒンズー教で重要な意味を持っているそうで、

 

特に全てのものの素になれるということから、

 

新しく生まれてくる生命への祈りの行事に

欠かせないものだそうです。

 

 

このセレモニーでは

お米も重要な役目を持っていました。

 

 

 

若い二人の前にある5種類のお米料理。

 

この一つづつが

 

離乳食から始まり

大人になるまでの過程を表していて、

 

 

 

 

 

未来のパパが未来のママにスプーンで食べさせてあげることにより、

 

産まれてくる子が食べ物に困らないようにという

祈りも含まれるのだそうです。

 

 

 

 

宗教や文化や言葉が違っても、

親が子供に願うことは一緒ですね。