ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツの七草 タルタルソース

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あら、5つでした・・・

 

左から

 

Borretsch ユリジサ

Estragon タラゴン

Pimpernellen  ピンパネーレ

Sauerampfer スイバ

そして

Dill ディル

 

そしてこれにあと

 

Schnittlauch シブレ

 

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と、パセリで7つとなります。

 

これがドイツの七草。

 

ドイツ人は春の訪れをきくと、

このハーブでタルタルソースのようなものを作り

塩茹でジャガイモといただきます♪

 

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スーパーの野菜コーナーのフレッシュハーブのところに

 

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こういうパックに入っているものが

そのドイツの七草で作るタルタルソース用のハーブです。

 

グリーンのタルタルソースは、

ドイツでは

Grüne Soßeとよばれています。

 

 

イースターの直前の木曜日、Gründonnerstag 緑の木曜日、

日本語で聖木曜日には

緑色のものを食卓に並べるとされていて、

それは

ほうれん草とか、この七草のおソースとか各家庭によって色々あるようですが、

 

このハーブのパックが売られると

「ああ、もうすぐ春ね」

となります。

 

主人はフランクフルトの出身で、

このハーブファミリーが大好き。

 

フランクフルトでは

Frankfurter Grüne Soßeといわれているほどポピュラーで、

ほぼ一年中、白い紙に包まれたハーブのセットが市場で売られています。

 

時期により一番上の写真の5つが揃わないときもありますので、

たまに別のが混じっていたりします。

 

例えば・・・

 

このパックの中に入っていたのはこれ

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このパックにはディルの代わりに西洋クレソンが。

 

ともかく7種類あればいいという、

大陸的な七草です♪

 

もう少し経つと自宅の庭にも多年草のハーブが顔を出しますが

 

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まだ寒いので、今のところはパックを買ってまいります。

 

義母はこれを

ハーブ用のナイフをシーソーみたいに動かして細かく切っておりました。

 

でも私は手抜き。

キッチンマシーンを利用してしまいます。

 

ただし甘い香りのするピンパネーレと

優しい葉っぱのディルは手で。

 

それをサワークリームと混ぜて細かく切ったゆで卵を入れ、

お塩で調味・・

 

塩茹でジャガイモを各々お皿の上でフォークの背で潰して、

そこにこのグリーンのおソースをたっぷりかけていただく・・・

 

というのが義母のレシピですが、

私はサワークリームと手作りマヨネーズを3:1くらいにしております。

 

 

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イースターの日曜日の朝、

 

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『お庭にウサギさんが隠した卵』を孫たちが探すために

かなり大量に用意したチョコの卵やゆで卵は山ほどまだあり

 

タルタルソースの中にもゆで卵を刻んで入れた他、

半分にして上にものせました♪

 

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イースターの月曜日は次女夫婦も来て

手土産はやはり自作の色付き卵・・

 

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ドイツでは幼稚園でも学校でも家庭でも

イースターの前、卵に色をつけます。

 

 

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ですので、

『ウサギさんが卵を庭に隠す』

というお話は『あくまでも物語』で、

実際には大人が隠しているという事実はもう、

5歳くらいになればバレるのですが、

それはそれ。

 

我が家では、

『隠す方』も楽しんでいるという毎年のイースターとなります。

 

三十路の『子供達用』にはそれなりに難易度をあげ、

 

なかなか見つからないところに隠し、

それを必死に探すという姿を見て面白がっている母でございます(笑)