ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツのパンケーキのスープFlädelesuppe

 

南ドイツのFlädelesuppe.

おうどんみたいに見えますが、

パンケーキを細切りにしたものが入っているビーフベースのスープです。

 

お隣オーストリーではFritatensuppeともいわれております。

 

『Flädele』という発音は、カタカナ表記ですと難しいですね・・・

『フレーデレ』

でも『デ』は『ド』と『デ』の間??

おまけに最後の『レ』の音は舌を上顎につけて止める感じの発音となり・・

 

という表記が難しい単語です。。。。

 

元々このFlädeleというのはFladenフラーデン、

『平たい、焼いたもの』という単語のシュヴァーベン地方の方言なんです。

 

ついでに余談ですが・・・

モロッコやトルコ、そして中東方面等の平たいパンは、

ドイツではFladenbrotフラーデンブロートといわれています♪

 

というわけで、このスープはドイツの南西地方・シュヴァーベン地方のスープです。

 

 

 

ベースはビーフのコンソメで、本来はTafelspitzというボイルドビーフを作るときに出たスープ等を使います。

いづれにせよコンソメの色出しには、玉ねぎの外側の茶色い皮も一緒に入れて煮込みましょう。

そうすると、レストランで出てくるみたいな色の濃いスープが、

市販のものの手助けがなくてもできます♪

 

 

 

が、

おうちで作るならば、これにこだわることにないと思います。

 

コンソメを吸ったパンケーキがとってもおいしいので、

スープの具が少ないわ・・・

と思った時にいかがでしょう?

 

いるものは卵1個に小麦粉大さじ3杯にお塩がちょっと。

それと牛乳ですので、おうちにある材料ですぐにできてしまうのも便利♪

 

パンケーキの生地には

まず卵をボウルに溶いて、お塩を少々、そして小麦粉を大さじ3杯入れます。

そこに牛乳を・・・

 

そうですね、コップに半分くらいでしょうか。

 

少しづつ様子を見ながら

泡立て器でかき混ぜながら入れていきましょう。

 

 

なんとなくトロッとしたかしら・・くらいのところで止めておきます。

 

そのまま、

スープの準備やお野菜を切っている間の10分〜15分、

もしくは20〜30分くらい放置しフライパンで一枚づつ焼きます。

焼き方はクレープの要領ですが、

焦げ目がついた方が、このスープのためには美味しいと思います。

 

 

 

卵1個のこの分量で、

22センチ程度のフライパンなら3〜4枚できます。

 

 

このまま薄切りにすると長くなって食べずらいので、

真ん中から半分にして重ねてくるくる巻いて、

端からちょんちょんと包丁で切っていきます。

 

ただそれだけ♪

 



黄色いFlädeleにグリーンのパセリが映えて

春らしいスープともなります。

 

 

 

やっとお庭で食事ができる季節になりましたね。

今の季節、お庭のテーブルのデコレーションはやっぱり黄色が好きです。

季節といえば、アスパラガスを堪能できる時期となりました。

 

 

 

 

本年2022年のホワイトアスパラガスのお教室の追加日程が決まりました。

 

追加日程は

5月12日(木曜日)です。

 

お申し込み、ご質問は日本語専用メール

frankpetzchen@gmai.com

までどうぞ。

 

https://www.frankpetzchen.de