ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

たんぽぽも食べちゃう ヨーロッパの薬膳のお話

 

 

たんぽぽ

Lövenzahn

 

日本でもヨーロッパの各地でも道端に生えているたんぽぽ

 

 

 

 

たんぽぽは一般的に『雑草』なので、

根っこからぬいてしまう場合も多いですが、

実はヨーロッパでは昔から食べられている薬草なんです。

 

ラテン語で「苦痛を和らげる』という意味の

Taraxacumが

そのまま植物学上のお名前となっているたんぽぽ。

 

 

 

各種ビタミンも豊富に含み、

苦味の成分が痛風や胆石にとてもよく効くそうで、

ホメオパシーではTaraxacum officinaleという薬草として使われています。

 

自分で摘んでも良いのですが、

動物のおしっことかが気になりますし・・・

 

庭のは芝刈り機で刈ってしまうので生えないし・・・

 

と探していたら

カールスプラッツ市場で見つけ即購入。

 

 

 



 

 

販売されていたのはイタリアからのものでした。

 

これは食用に栽培されたものですが、

道端のたんぽぽでも

日本のたんぽぽでも同じようにできますのでおうち薬膳はいかがでしょう?

 

 

茎の部分は苦いので、

下は切り落とします。

 



 

葉っぱの部分を残し

 

 

 

 

ザクザクと切ります。

 

 

 

このままオイル&ヴィネガーでサラダにもなりますが、

季節の変わりめですし、体を冷やさないように今日は火入れをして。

 

 

冷たいフライパンに2〜4当分にしたニンニク片とオリーブオイルをいれ

ゆっくりと火入れします。

 

 

 

良い香りが立ったら

たんぽぽを投入。

 

 

 

お塩をしてさっと炒め

 

 

 

出来上がり。

 

今日は鷹の爪も入れました。

 

 

 

 

生でサラダの場合は苦味をかなり感じると思いますが、

炒めると苦味成分が弱くなるので、

食べやすくなると思います。

 

 

 

ちょっと見は小松菜の炒め物みたいですよね。

 

残ったらオムレツの中に入れたりチャーハンに入れても。

 

この日はとても良いヨーロッパクロダイが手に入ったので

お魚の方は塩焼きにし、

たんぽぽはサイドのお野菜にしました。

 

 

苦味が

脂ののったお魚との相乗効果で

とても美味しいお夕飯となりました。

 

ただしメインは主人はローストしたジャガイモ

 

私は白いご飯に大根おろしでしたが(笑)

 

 

 

 

たんぽぽは根っこまで使える薬草です。

例えば根はそのままお茶になる他、

ローストして細かく砕き、

カフェインフリーのコーヒーの代用として販売されています。

 

『ドイツ人って朝から夜までソーセージ食べているんでしょ?』

みたいなイメージが強いみたいですが、

いえいえそんなことはないのです・・・

 

ということを申し上げたくて

今日はこちらでの薬膳について書きました。

 

たんぽぽのほかにもいろいろ食べられる野草がありますので、

折をみてご紹介してしていきますね♪