ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

スクランビルエッグと小エビのオープンサンド ドイツのゴハン



 

婿の家が北海の島Föhrに別荘を持っていて、

そこへ娘たちが遊びに行くと

お土産に頼むのが

 

Nordseekrabben

 

北海の小エビです。

 

 

今回も

こんなにたくさんでした♪

 

 



このエビの

殻を外したものが

これ

 

 

 

 

カールスプラッツの市場のお魚屋さんでは

グラム単位で買うことができます

 

が、

 

スーパーでは

スモークサーモンのパック入りが売られているあたりに

この小エビも小さなパック入りで売られています。

 

でも実は・・・

 

 

パックに入って売られているものは

北海で採れたのち、

 

なんとはるばる飛行機で

 

北アフリカのモロッコへ・・・

 

 

まだまだ人件費のお安い

モロッコで

殻から剥かれたエビがパックされ、

再度

飛行機でドイツに戻るという仕組みになっております。

 

 

 

 

 

北海の

ほぼデンマークの近くにあるFöhr島では

 

これを専門に採る漁師さんが島で一人だけ残っていて、

 

毎週木曜日に漁に出るそうで。

 



 

日本語では

『フェール島』と書くそうですが、

 

ドイツ語では

『フュア』と発音します。

 

https://www.foehr.de

 

 

北海のこの小エビは天然のもの。

 

養殖はできないため

その年によっては採れ高が少なく、

 

ものすごく高級品となることもあります。

 

 

殻は

小エビにしてはかたいので、

シャコを向く要領でむいていきます。

 

 

結構これが大変な作業で、

1キロを剥くのに

2時間ほどかかりました(汗)

 

 

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これをドイツ人は

薄く切ったライ麦のパンに

スクランブルエッグ、

 

そしてその上に山ほどのせて食べるのが好き。

 

 

 

 

スクランブルエッグにこの小エビの組み合わせは

ドイツ人、

 

特に北西ドイツから北の方向で大変好まれています。

 

良質なタンパク質にライ麦パン・・・

 

健康的ですよね♪

 

 

 

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ドイツ人は

ライ麦パンはとっても薄く・・

 

うすくうす〜く

 

薄く切ります。

 

 

 

そして

まずバター

 

その後

好きなものを山盛りのせていきます。

 

 

で、

 

その

オープンサンド状態のパンは手に持って食べるのではなく、

 

フォークとナイフで切って口に運びます。

 

 

 

 

もし

北海の小エビが殻ごと手に入ったら、

 

残った殻は捨てないで。

 

 

殻は

オーブンで乾燥させてから

 

 

 

 

 

ミキサーで砕き、

 

それをクリーム仕立てにすると

とってもおいしい

エビのスープにもなります。

 

 

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北海でバカンス・・・

 

 

 

 

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日本の海の波の音

 

ザバーンザバーン

 

ないですし

 

『海水浴をする』

 

というイメージとはほど遠いですが

 

 

砂浜で

風に吹かれて新鮮な空気をたくさん吸うと、

ドイツ人が北海の島に憧れる気持ちがわかります。

 

という私は、

もう内面的にもドイツ人になってしまったのかもしれません・・