婿の家が北海の島Föhrに別荘を持っていて、
そこへ娘たちが遊びに行くと
お土産に頼むのが
Nordseekrabben
北海の小エビです。
今回も
こんなにたくさんでした♪
このエビの
殻を外したものが
これ
↓
カールスプラッツの市場のお魚屋さんでは
グラム単位で買うことができます
が、
スーパーでは
スモークサーモンのパック入りが売られているあたりに
この小エビも小さなパック入りで売られています。
でも実は・・・
パックに入って売られているものは
北海で採れたのち、
なんとはるばる飛行機で
北アフリカのモロッコへ・・・
まだまだ人件費のお安い
モロッコで
殻から剥かれたエビがパックされ、
再度
飛行機でドイツに戻るという仕組みになっております。
北海の
ほぼデンマークの近くにあるFöhr島では
これを専門に採る漁師さんが島で一人だけ残っていて、
毎週木曜日に漁に出るそうで。
日本語では
『フェール島』と書くそうですが、
ドイツ語では
『フュア』と発音します。
北海のこの小エビは天然のもの。
養殖はできないため
その年によっては採れ高が少なく、
ものすごく高級品となることもあります。
殻は
小エビにしてはかたいので、
シャコを向く要領でむいていきます。
結構これが大変な作業で、
1キロを剥くのに
2時間ほどかかりました(汗)
これをドイツ人は
薄く切ったライ麦のパンに
スクランブルエッグ、
そしてその上に山ほどのせて食べるのが好き。
スクランブルエッグにこの小エビの組み合わせは
ドイツ人、
特に北西ドイツから北の方向で大変好まれています。
良質なタンパク質にライ麦パン・・・
健康的ですよね♪
ドイツ人は
ライ麦パンはとっても薄く・・
うすくうす〜く
薄く切ります。
そして
まずバター
その後
好きなものを山盛りのせていきます。
で、
その
オープンサンド状態のパンは手に持って食べるのではなく、
フォークとナイフで切って口に運びます。
もし
北海の小エビが殻ごと手に入ったら、
残った殻は捨てないで。
殻は
オーブンで乾燥させてから
ミキサーで砕き、
それをクリーム仕立てにすると
とってもおいしい
エビのスープにもなります。
北海でバカンス・・・
日本の海の波の音
ザバーンザバーン
も
ないですし
『海水浴をする』
というイメージとはほど遠いですが
砂浜で
風に吹かれて新鮮な空気をたくさん吸うと、
ドイツ人が北海の島に憧れる気持ちがわかります。
という私は、
もう内面的にもドイツ人になってしまったのかもしれません・・