ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフのクッキングスクールでドイツ人に調理の基礎を教えております

ゆっくりと煮込みのお話

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実はある方のプライベートシェフもしております。

 

その方のベルリンの別荘?本宅?にはドイツの政治家、そして各界著名な方々が、

ノーネクタイで集まります。

 

本来ならば本日、

元財務大臣、現ドイツ連邦議会議長のショイブレ氏と奥様を迎えてのディナーでしたが、

調理人がおりますと3家族となるために私は棄権。

 

現在コロナ禍のために

プライベートでも2家族までとなっております・・・

 

で、

そのホストの方が困った挙句、

今週初めの二日間でその方・・・

 

普段はお茶やコーヒーすらも使用人という方ですが・・・

 

お料理できるまで練習?いたしました。

 

それがこれ。

 

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食後のお口よごしは、

ショイブレ氏の秘書の方からの通達で

「ほんのちょっぴりでお願いします」ということでしたので・・

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ラズベリーとオレンジ風味ガナッシュのコンビネーションを。

 

 

 

メインには煮込んだお肉を選びました。

 

誰でも好きな一品です。

 

ホストとしても、

仕上げておける一品ですので、

ドレスも汚れずお化粧くづれもないという長所があります。

 

こちらでの煮込みものは、

日本でしたら常夜鍋? おでん?みたいなものでしょうか?

 

特に著名な方々は、

毎日御接待で胃も疲れていらっしゃるでしょう。

 

そういう時のなんともない煮込み料理は

ホッとする一瞬だと思います。

 

黒いおソースを見ると

「デミグラスソースね。

日本ではあるのに、こちらではないし。

本格的に作ると大変だし」

と、

おっしゃる方がいらっしゃいます。

 

が、

 

本当は・・・

 

大きな玉ねぎをザクザク切って、

それをお砂糖とちょっぴりのオイルでまぶし、

高温のオーブンで焦げ目がつくまで焼いたら、

そこに大きめにカットしたお肉に自慢のお塩を一振り。

 

それを焦げ目のついた玉ねぎの上にのせます。

 

お肉の色が変わったら、赤ワイン1本とポートワインをコップに1杯入れて蓋をして、

120度くらいのオーブンで3〜4時間ほどじっくり火入れをするだけ。

 

 

あとは、

玉ねぎと赤ワインの残りを濾してバターを足して煮詰め、とろみをつければ、

ご家庭でのドミグラスソースとなります。

 

 

先ほどベルリンからSNSがあり、

ショイブレ氏も奥様も感激していらっしゃるとのこと。

 

嬉しい一瞬でした。

 

 

現在クッキングスクールはCovit-19の影響でクローズしておりますが、

こんなことを始めました。

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 日本語でのお教室はさてどうしましょう・・・

 

私としては、

皆さまと直接ご一緒できる瞬間を楽しみにしておりますが・・・