ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

Reisfleisch ライスフライシュ ウィーンのお米を使った家庭料理のお話

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ウィーンでの美味しいものの一つ Reisfleisch

ライスフライシュ

 

ライスがお米

フライシュがお肉・・

 

という超簡単ワード。

 

ウィーンといえばもちろん、

みんな大好きシュニッツエル♪

 

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主人が食べたいと言うので、作りました。

 

が、

 

この他にもウィーンにはもいくつか美味しいものがあります。

 

お隣ハンガリーや旧ユーゴにも似たようなお料理はあって

こんな感じ・・

 

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これもほぼ残り物利用のお米料理です。

 

元々は、

ポークやビーフをそれ用に煮込みつくるそうですが、

自宅ではオーストリー出身の同僚から教えてもらったやり方で、

 

『残り物には福があるごはん』

 

となっています♪

 

ここのところあまりに寒い日が続いていたので、

昨日はチキンスープを作りました。

 

そのチキンスープのお肉の残りで作ったReisfleischですが、

残り物とは思えないほどの美味しさ♪

 

ドイツ語圏には美味しいお米料理はないわね・・・

 

なんてことになる前に、

一度お試しになってみませんか?

 

いるものは、

 

Parboiled Langkornreis 長粒米

 

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トマトピューレ

玉ねぎ

赤くて長いピーマン(パプリカ)

 

トマトが残って入ればそれも。

 

それと、

 

Kümmel キャラウエイパウダー

Majoram マジョラム

Paprika mild パプリカ粉 

 

ニンニクがお好きなら、それも入れてしまいましょう。

 


 

もし

スペインや旧ユーゴ、スロバキアの方へ行かれた際に、

燻製の香りがついたパプリカ粉をお求めになっていたら、

 

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それもお使いください。


本場ウィーンのレストランでは、

おろしたチーズが上に。


もしくは別の容器で出てきます。



 

長粒米はちょっと茶色い色のお米ですが、

 

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もしなければ日本米をお水の量を減らして炊いても大丈夫。

 

前日の残りのごはんを冷蔵庫に入れておいて、

パラパラになってしまったのでもOKです♪

 

インド料理とかタイ・ベトナム料理をして、

残ってしまったバスマティ米とかジャスミン米とかでも・・

 

ともかくお米は、

お水を減らして炊いておきます。

 

例えばお米カップ1杯なら、

カップ3/4のお水の量で・・・

 

あとは炊飯器の早炊きメニューにお任せ♪

 

その間、

お好きな形に切った玉ねぎをオイルで炒め、

 

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ニンニクがお好きならニンニクも入れ、

ある程度炒まったらお砂糖で少しカラメリゼしておきます。

 

ここに

トマトピューレを、お米カップ1杯でしたら、

そうですね・・・・だいたい大さじ1杯ほど入れて、

よく炒めます。

 

お鍋に張り付いたら、お水で調整♪

 

お水は優等生です。

ワインとかコンソメとか余計なことは考えず、

ここはお水♪

 

そこにお好きな形に切った赤いピーマンを入れて炒め、

トマトが残っていたら、

それもザクザク切って入れてしまいましょう。

 

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ここに残り物のお肉を入れて一緒に炒めます。

 

そして目安として

 

パプリカ粉:キャラウエィ: マジョラム 

 2     :  2                   :  1

 

くらいの分量と、

お塩で調味。

 

でもこれはお好みで。

 

自宅では、

マジョラムとキャラウェイは同量くらいだと思います。

つまり粉類は同じ分量・・

 

もし、生のお肉から作る場合には、

ここにお肉を入れて炒め、

コンソメをひたひたに入れて蓋をして、

柔らかくなるまで煮ましょう。

 

そして

そこに炊いたパラパラのお米を入れて、

水分を含ませて、

もう一度調味しておしまい♪

 

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 考えてみれば、

日本にもこのやり方と似ているのがありますね。

 

そうチキンライス。

お子様ランチの中で旗が立っているあれ・・

 

あれはケチャップ味ですが、

こちらの方はきちんと(?)

成長した大人のお味となります。

 

辛いのがお好きな方は、

チリパウダーをどうぞ。


そしておろしたチーズをお好きなだけ

上からかけて召し上がれ。


イタリアンではないので、

パルミジャーノとかではなくて、

ハード系のチーズの残り物でOKです。


 

同じやり方でお肉なしで作ったものは、

付け合わせにもぴったり。

 

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赤いピーマンも絶対必需品ではなく、

なければトマトだけだって♪

 

 

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とっても幅広く応用できるこのお米料理。
 

ご活用されてみてくださいませ。