ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツ語での香辛料 Kümmel とKreuzkümmel キュンメルとクロイツキュンメル

 

Kümmel

Kreuzkümmel・・・・

 

キュンメル

クロイツキュンメル・・・

 

この2つは

 

あれ?

え?

 

となる香辛料で、

おまけにホールのものは形もそっくりですが、

 

 

 

実は全く違う

2つの異なる香辛料なんです。

 

 

日本語では

 

 

 

 

Kümmel キュンメル

キャラウエィ

 

 

そして

 

 

 

 

Kreuzkümmel クロイツキュンメル

クミン

のことです。

 

クミンは、

カレーを代表とするインド料理にも大活躍ですので、

日本でもお持ちの方は多いかと思います。

 

 

でもこちら・・・

 

キュンメル

キャラウェイは

 

 

シードのものが

紀元前3000年前の遺跡からも発見されていて、

当時は医薬品として使われていたとか。

 

紀元前3000年・・・・

 

エジプトのクフ王がギザのピラミッドを建設していたあの時代・・・

 

キャラウェイシードは

腹痛や頭痛、ヒステリー

産後の日々にも処方されていたそうです。

 

現代のキッチンでは

ユダヤのお料理やスカンジナビアをはじめとして、

オーストリーや南ドイツ、

ハンガリーのお料理で頻繁に登場します。

 

例えば

ハンガリー料理なら、

 

脂身の多いお肉をコトコトと煮て作るグーラーシュスープ

 

 

 

 

 

 

チキンの煮込み

 

 

 

 

 

そう、

ハンガリー料理では、

これでもかと入る真っ赤なパプリカ粉と一緒に

とっても必要な香辛料となっています。

 

 

 

ドイツでは

 

チーズの上にトッピングとして使ったり

 

 

 

 

 

 

パウダー状のものをライ麦パンに混ぜたり、

 

 



 

 

そして

脂肪分の多い牛肉を煮込んで作るお料理

 

 

 

 

 

玉ねぎがいっぱい入ったお料理

 

 



 

ポークを使ったお料理

 

 

 

 

 

そして

ザウアークラウト

 

日本語ではサワークラウト?

 

 

 



 

キャベツのお料理にも使います。

 

 

 

 

特にキャベツの場合、

 

キャベツをいただくとお腹に溜まる時がありますが、

その時にキャラウエィを使ってお料理すると消化が良くなり、

お腹に溜まってガスが発生するのを抑えてくれます。

 

 

そんなこんなで

ドイツの食後酒 シュナップスにも

キャラウェイシードを入れて蒸留した

 

Kümmel Schnaps

 

というのもあり、

 

ドイツ人の主人は

ドイツレストランで脂っこいものをいただいた後

これを必ず注文しています。

 

消化を助けるんですって。

 

でも、

そんなにいっぱい、食べなければいいだけの話だと

強いお酒にとっても弱い私は、

主人の一杯を見ていつも思っております。

 

口には出しませんが。。。。(笑)