ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ミシュランシェフの転身・ベルリン

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少しづつ感染者数は減ってきてはおりますが、

まだまだ続くコロナ・・・

 

私どもクッキングスクールもほとんど開講できないまま、

ほぼ1年経ってしまいました(涙)

 

ファーストフード系のレストランはさておき、

かなりの痛手を負っているのがファインフードのレストラン。

 

第1回のロックダウンは

それでもなんとかテイクアウトのサービスを提供したシェフも多い様でしたが、

人件費もままになりませんし、ワイン等の売り上げがないため、

今回のロックダウンは11月から閉めっぱなしのところも多く・・・

 

 

そこで、

 

素晴らしいアイデアで

四方丸く収めたシェフがいらっしゃいます。

 

ミシュランの一つ星を9年間保持したベルリンのFrühsammer氏。

 

コロナ禍の中で大変なのは飲食だけではありません。

 

もちろん病院関係も大変なことになっています。

 

 

疲れ果てて椅子の上でも寝てしまう医療従事者の方へ

なんとか力のつく食事を提供できないかと病院から相談を受け、

コンサルとして最初は引き受けたそうですが、

 

冷凍品や既製品を使わずに、

シーズンの野菜や地元の食材で作ると全く違う味となり、コスト面でも節約できるというコンセプトが

入院中の方にも病院勤務の方にも受けて、

 

ついに

 

病院勤務の料理長と変身されました。

 

ご自身のレストランはクローズとなりますが、

 

政府からの支援金を待つくらいなら、

毎日美味しいものを食べてもらった方が自分のためにも人のためにもなる

 

とインタビューに答えていらっしゃいました。

 

素晴らしいと思います。

 

私がちょっとしたメンテで入院した時に出てきたお夕飯はこれ(涙)

 

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前日に選べるメニューカードがあって、

 

そこに

 

『きゅうり』とあったので、

 

てっきり『きゅうりのサラダ』

 

だと思ったら・・・・

なんと!

 

ピクルスが丸ごと1本ついてきました(笑)

 

在独40年以上でも、

これは新鮮なオドロキでございました。

 

数日のメンテ中で

これが一番マトモだったお昼ご飯・・

 

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日本でも飲食は大変な状況だと思います。

 

病院とコラボできるような仕組みがあればいいですね。

 

 

ドイツでもそういう病院が増えますように。