七面鳥は顔ほどまずい....
と、聞いたことがあります。
確かに。
初めてロサンゼルスに行ったときに、
『ここのは有名よ』
と、いただいたそれは
お肉の芯までパサパサで、
アメリカ人というのはこういうものを食べるのね。
と、一人で感心したものです。
その時は子供たち同伴でしたが、
彼女たちが選んだ、
ごく平凡なトマトソースのスパゲッティがなんとも美味しそうに見えて、
ちょっとジェラシーにかられました。
下の子はまだ小さかったので、
残してくれるかと思いきや、完食!
残さず。。。。。
哀れなディナーとなりました。
七面鳥は、
ドイツ語ではプーテといいます。
胸の部分とか、レッグの部分とかに分けても売られているので、
小人数にはぴったりなディナーとなります。
こちらが皮面↓
こちらがお肉面↓
このまま焼いてしまうとパサパサになりますが、
先日ご紹介したソミュール液、
要するに漬け汁につけておけば、
繊維質が分解されて、しっとりとした焼き加減に仕上がります。
このくらいの大きさならば、
1リットルのお水を用意し、
半分を沸かして、そこに大さじ2杯強のお塩を溶かし、
残りのお水を入れれば漬け汁のできあがり。
そこに一晩つけておくだけで、
ジューシーな焼き上がりとなります。
もし、
キッチンの片隅にグローブとかローリエとかがあれば、
それも一緒に漬け汁へ。
冷蔵庫がパンパンで、とても漬け汁ごと保管する余裕がない場合には、
もう一つ方法があります。
それは漬け汁を使わずに、
ベーキングパウダーを使う方法。
アルカリ性と酸性の化学変化で、お肉がしっとり柔らかく、
七面鳥特有の臭みも少なくなります。
この場合は、
小さじ1杯半のお塩に
Backpulverベーキングパウダー、もしくはNatron重曹を小さじ1杯を混ぜたものを、
お肉全体に手でなすりつけ、
一日冷蔵庫保管。
でももしお時間がなければ、
午前中にお買い物をしたら、
お塩とベーキングパウダー/重曹をなすりつけ、
そのままお夕食の準備の時間までキッチンに放置。
もし、バットとか網があれば、
その上にのせて乾燥させると、もっと効果的です。
どちらの方法も、
必ずキッチンペーパーで水分を拭き取り、
皮面から焼くこと。
ここまで焦げ目がつくまで、
焦らない、焦らない。
強火より中火でゆっくりと。
その間、
人参やバースニップ、ジャガイモなどの根野菜を切っておき
それをお鍋に入れて、
その上にお肉を皮面を上にしてのせ、
タイムやローズマリーなどのハーブをのせ、
白ワインをお野菜がかぶれるくらいに注いでオーブンへ。
蓋をしないで上下火で焼き、
お肉から透明な焼き汁が出て、
お野菜が柔らかくなったらできあがり。
時間があれば120度くらいでじっくりと。
時間がなければ、170度でどうぞ。
焼きあがったら
お野菜とお肉を別皿にとって、
残った焼き汁でおソースを。
チャチャっと手早くおソースを作る。。。
そのために、
小麦粉に火を入れておいたものに、
同量のバターをよく混ぜてクッキーの生地のようにして、
冷凍しておけば、
あっという間にお家レストランとなります♪