近頃は翻訳アプリを使って、
外国語のレシピも簡単に読めるようになりました。
ドイツのケーキのレシピをネットでご覧になって
焼かれる方も多いと思います。
日本に帰国すると驚くのがお土産用スィーツのその豊富な種類。
どれもこれもとっても綺麗にパッケージしてあって、
それだけでも目の保養になります。
でもドイツではよく家庭でケーキを焼くので、
もしドイツ人家庭へお客様としてお呼ばれしたら
スィーツ類は買って行かないほうが無難だと思います。
なぜって、
ホストが心を込め準備して
お待ちしている場合が多いから・・・
もうかれこれ10年ほど前となりますが、
私が務めております料理学校のボスたち、
男性2人と東京へ飛んだ時がありました。
いろいろ毎日東京でプログラムをこなしたのですが、
その間突然
「毎日付き合わせてごめんね。
明日は家へ訪ねて行っていい?
お母さんが毎日一人でしょ?
お母さんにケーキでも焼いて、一緒にお茶しよう」
ということになり、
ドイツ人ボス男性二人が実家に来て、母にケーキを焼いてくれました。
ケーキを焼くとなると
レシピに忠実でなければ焼けないように思えますが、
それは日本のフワフワケーキの場合だけだと思います。
ドイツでのケーキは基本的に2:2:1
例えば200gのバターの量なら粉も200g、そしてお砂糖は半分の100g
ベーキングパウダー小さじ2杯で卵が3個 お塩少々
というのが基本の分量で、
この割合でドイツのケーキを焼くことができます。
ただし・・・・
日本のフワフワとしたお口の中で溶けていくケーキではありませんが。
ドイツのレシピで困るのはその大きさ。
ドイツのレシピは大抵24センチか26センチで
それですと日本のご家庭のオーブンに入らない場合もあるかと思います。
おまけにそんなに食べれないし。
ここから日本のご家庭でよく焼かれる18センチの大きさにする場合は
24センチのレシピ→ 0.56 をかける
26センチのレシピ→ 0.48をかける
と、
ちょうど良い分量となります。
またはその逆で
日本の18センチのレシピでこちらの大きな型で焼く場合には
24センチの型使用→ 1.77をかける
26センチの型使用→ 2.08をかける
で
トライされてみてください。
卵の量は
ドイツのレシピから日本の型で焼く場合
1個減らし
日本のレシピからドイツの型で焼く場合
1個増やし
そして
出来上がった生地を木べらで持ち上げ、
1〜2〜3とゆっくり数えて
ポトっと下に落ちるくらいの柔らかさに、
牛乳か
ガス入りのミネラルウォーターで調整すると、
ちょうど良い感じに焼けます。
あと、
日本のケーキのレシピには『お塩』という項目がありませんが、
こちらのには必ず入ります。
お塩は指先でほんのちょっとだけ
つまんで入れてください。
こうすることにより卵のほぐれと泡たちもよくなり、
小豆を煮るときに入れるお塩と同様、
甘みを加減し、
そして味を引き締めることもできます。
本年2023年のシュトーレンのお教室は11月30日です。
去年もこんな感じでみなさまと焼き上げました
↓
ドレスデン出身の義理の母の家に代々伝わるレシピで
ご一緒に焼いてみませんか?
お一人一つづつ焼いていただき、
600g相当のシュトーレンはご自宅にお持ち帰りいただきます。
10日ほど熟成させてから、
ご家族でお召し上がりになってください。
生地を発酵させている間に
ドイツの冬の家庭料理の定番
ケールの煮込みを作りましょう。
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frankpetzchen@gmail.com
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