ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

スーパーからの食料ロス 廃棄をなくすドイツの仕組み

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真っ黒なバナナ・・・

 

これ、

スーパーから回収して来た、『売れないバナナ』なんです。

 

でも中はまだ全然大丈夫。

 

痛んでいるところを切り取れば、

甘く熟したバナナ♪

 

 

ドイツには教会系でTafelといわれる活動があります。

 

それは

スーパーで期限切れになったり外見が痛んだ食品を回収して、

生活弱者に配布するという活動です。

 

 

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これが回収されてきたお野菜や果物。

ね、

まだきれいでしょ?

 

私はそこに1週間に一度、ボランティアでヘルプに行っております。

 

 

難民が一挙に増えた時はものすごく大変でしたが、

ここのところは少し静かになりました。

 

 

顔なじみもできて来て、

その方々から、お国自慢のお料理を教えていただくことも多いです。

 

 

 

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日本では毎年600万トンの食料品がスーパーの店頭から直接廃棄されるとか。

 

 

単純計算では

毎日大型10tトラック1700台分が、

期限切れとか痛んだとか、何かの理由でスーパーから廃棄されていきます。

 

なんということでしょう・・・

 

 

このTafelの活動では、

通常価格の10%で食品をお分けしております。

 

 

本当に無一文の場合には、もちろん無料供給ですが、

その後から市の社会福祉事務所がケアにつきます。

 

 

中には

人生の線が狂って一時期刑務所で過ごしたという人たちもいますが、

その場合には社会復帰をヘルプする付添い人がついて来ます。

 

 

以前は袋に詰めて無料で配っていたそうですが、

そこからまたロスが出るということと、

転売! をする人たちも出て来て、10%となりました。

 

 

でも、

期限が切れたヨーグルトとかバターとか、瓶詰め缶詰は

3っつで1個分を払ってもらっています。

 

 

ということは、例えば30セントで、

ヨーグルトにサラミのパックひとつ、そしてカマンベールのチーズ1個とか・・

 

 

Tafelの建物は使われていない建物を提供してもらっていて、

光熱費や、スーパーから回収するためのガソリン代、車や機材のメンテナンス費用等はその売上金から支払います。

 

 

回収の車はロータリークラブからの寄付

冷蔵庫や冷凍庫も大きな会社からの寄付

消毒液等は薬局からの寄付

etc.....

 

市の社会福祉担当とともに歩むこの活動は、

地道ですが、誰にとってもそして食品にとっても良いことづくめだと思います。

 

 

日本でもこの活動が広がりますように。

 

 

 

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ドイツの七草 タルタルソース

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あら、5つでした・・・

 

左から

 

Borretsch ユリジサ

Estragon タラゴン

Pimpernellen  ピンパネーレ

Sauerampfer スイバ

そして

Dill ディル

 

そしてこれにあと

 

Schnittlauch シブレ

 

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と、パセリで7つとなります。

 

これがドイツの七草。

 

ドイツ人は春の訪れをきくと、

このハーブでタルタルソースのようなものを作り

塩茹でジャガイモといただきます♪

 

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スーパーの野菜コーナーのフレッシュハーブのところに

 

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こういうパックに入っているものが

そのドイツの七草で作るタルタルソース用のハーブです。

 

グリーンのタルタルソースは、

ドイツでは

Grüne Soßeとよばれています。

 

 

イースターの直前の木曜日、Gründonnerstag 緑の木曜日、

日本語で聖木曜日には

緑色のものを食卓に並べるとされていて、

それは

ほうれん草とか、この七草のおソースとか各家庭によって色々あるようですが、

 

このハーブのパックが売られると

「ああ、もうすぐ春ね」

となります。

 

主人はフランクフルトの出身で、

このハーブファミリーが大好き。

 

フランクフルトでは

Frankfurter Grüne Soßeといわれているほどポピュラーで、

ほぼ一年中、白い紙に包まれたハーブのセットが市場で売られています。

 

時期により一番上の写真の5つが揃わないときもありますので、

たまに別のが混じっていたりします。

 

例えば・・・

 

このパックの中に入っていたのはこれ

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このパックにはディルの代わりに西洋クレソンが。

 

ともかく7種類あればいいという、

大陸的な七草です♪

 

もう少し経つと自宅の庭にも多年草のハーブが顔を出しますが

 

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まだ寒いので、今のところはパックを買ってまいります。

 

義母はこれを

ハーブ用のナイフをシーソーみたいに動かして細かく切っておりました。

 

でも私は手抜き。

キッチンマシーンを利用してしまいます。

 

ただし甘い香りのするピンパネーレと

優しい葉っぱのディルは手で。

 

それをサワークリームと混ぜて細かく切ったゆで卵を入れ、

お塩で調味・・

 

塩茹でジャガイモを各々お皿の上でフォークの背で潰して、

そこにこのグリーンのおソースをたっぷりかけていただく・・・

 

というのが義母のレシピですが、

私はサワークリームと手作りマヨネーズを3:1くらいにしております。

 

 

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イースターの日曜日の朝、

 

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『お庭にウサギさんが隠した卵』を孫たちが探すために

かなり大量に用意したチョコの卵やゆで卵は山ほどまだあり

 

タルタルソースの中にもゆで卵を刻んで入れた他、

半分にして上にものせました♪

 

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イースターの月曜日は次女夫婦も来て

手土産はやはり自作の色付き卵・・

 

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ドイツでは幼稚園でも学校でも家庭でも

イースターの前、卵に色をつけます。

 

 

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ですので、

『ウサギさんが卵を庭に隠す』

というお話は『あくまでも物語』で、

実際には大人が隠しているという事実はもう、

5歳くらいになればバレるのですが、

それはそれ。

 

我が家では、

『隠す方』も楽しんでいるという毎年のイースターとなります。

 

三十路の『子供達用』にはそれなりに難易度をあげ、

 

なかなか見つからないところに隠し、

それを必死に探すという姿を見て面白がっている母でございます(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bauernbrot ドイツの農家のパン

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今日はサワー種を使わないドイツパンをご紹介します。

 

時間はかかりますが、

もしかしたら、工場で作られたお安いお手軽なパンコーナーの・・・

・・・

パンよりおいしいかもしれません。

 

 

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ただし、3日間は余裕を持ってご準備くださいね♪

でも、

その代償となるパンとなります。

 

 

1日目の夜:

 

小麦粉550番を200gとドライイースト1gを混ぜておきます。

そこに200mlの普通の温度の水道水を入れて混ぜて、

蓋をしておやすみなさいのキスをして、キッチンの片隅に置いておきましょう。

 

 

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そして翌日。

もうこんなに発酵が進みました♪

良い香りも立っています。

 

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2日目の午後:

大きなボウルに

細かいライ麦粉100g 

小麦粉の全粒粉150g

普通の小麦粉550番を250g入れ、

そこにお塩を大さじ1杯、

そして全てをよく混ぜます。

 

ドイツのドライイーストは一袋に7gですので、

前日の残り、要するに6gを心持ち温かいかしら?くらいの水道水50mlで小さな容器に溶かします。

 

で、

3種の混ぜた粉に250mlのお水を入れてよく混ぜ、30分ほど置いておきます。

 

粉と水が馴染んだら、

そこに溶かして置いたイーストと前日の生地を入れ、よく手で混ぜます。

 

粉の種類や気温により水分が少ない時がありますが、

その場合は手に打ち水をして、練りながら加水していきましょう。

 

そしてボウルに蓋をして冷蔵庫へgo。

寒い時期には外でも大丈夫です。

 

 

3日目の午前中:

 

 

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ゆっくりと、ゆっくりと発酵させた生地は

こんな感じになっています♪

 

これを粉をはたいた台の上に出し、手でよくこねます。

 

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これを発酵籠に入れて、倍量になるまで・・・

 

3〜4時間ほどでしょうか。

 

キッチンクロスをかけるか蓋をして室温で発酵させます。

 

これがその専用の籠

 

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ここに粉を多めにはたきます。

 

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こういう入れ物がない場合には、

ボウルにキッチンクロスでどうぞ。

 

 

キッチンクロスにも粉ははたいておきましょう♪

 

そして綺麗な面を下にして、最終の発酵へと進みます。

 

 

3日目の午後:

 

生地が倍量になったら

 

 

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オーブンは最高の温度

できれば250度に設定し、その中で天板も一緒に温めておきます。

 

スチームオーブンをお持ちでない場合には、

オーブンの中の上段に、耐熱容器にお湯を入れたものを一緒に温めるのもお忘れなく。

 

熱い天板にこの生地をひっくり返し、

3〜4箇所ナイフで切れ目を入れ、温かいお湯を霧吹きでかけて、オーブンへ。

 

最初は15分、

そのあと210度に落として35分ほど焼き、網の上で冷まします。

 

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パリッ

パリッと、天使のささやきが聞こえる幸せなひと時♪

 

冷めたら、

よく切れるパン切りナイフで切ると・・

 

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ほうら。

中に気泡ができている上出来のパンとなりました♪

 

もうすぐイースター。

キリスト教徒が多いドイツ人にとって、イースターは宗教上

クリスマスより大切なお祭りです。

 

テーブルデコレーションもうさぎさんに登場してもらい

 

 

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数十年前に娘たちが幼稚園で色付けしてきたイースターの卵を地下から出し、

 

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家の中の準備は整いました。

 

今年は暖かいイースターとなりそうで、

卵を隠す方も探す方も、ラクな祝日となりそうです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで買える白身魚を美味しくする裏ワザ

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ふ〜ん・・・・(涙)

 

写真の品はまだ良い方で。

 

なんだか元がわからないお魚を買うより、

ある程度臭うことは覚悟の上の、冷凍ものの方がマシだったり・・・

 

 

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これはメバルの一種

Rotbarschの切り身の冷凍ですが、

あくまでも『切り身』であって、骨もない代わりに皮もついてません。

 

なので、逆にいえば

 

調理はしやすいのよね♪

 

と、考えてしまう他はなく(涙)

 

このなんだかわからないお魚を生き返すためには

やり方が一つあります。

 

もともと臭っているような、

本当に死んでしまったお魚でしたらこの方法でも鮮度を戻すことはできませんが・・

 

でも、

冷凍の切り身の臭み取りならなんとかこれでいけますのでお試しになってください。

 

 

まず。

 

冷凍のものは冷蔵庫でゆっくりと、ドリップが当たらないように解凍します。

生のものでしたら流水で洗います。

 

そして、

生き返らすために、調理用の高度アルコールを霧吹きに入れます。

 

高度のアルコールは薬局でも買えますが、

手近にあるのはウォッカ。

 

日本酒ですと香りがありますし、そこまでアルコール度数が高くないので、

この場合は無臭のウォッカをお使いください。

 

切り身のお魚は流水で洗ってからどうぞ。

 

さっさと霧吹きでアルコールを吹きかけ、

キッチンペーパーで包んで、使うまで冷蔵庫に入れます。

 

ちょっと間が開くようならば、

乾燥しないようにラップで包んでおきましょう。


こちらの冷凍魚で和食の煮魚にするのはオススメしませんが、


お惣菜イタリアン?

 

トマトと一緒に

ハーブ入りパン粉を掛け布団にしてオーブン焼きにしたりすると、

とてもおいしい一品となります。


もし、アルコール消毒でもまだ生臭いようならば、


お風呂くらいのお湯に10数えた中につけるか、

ザルにのせて90度くらいの熱湯をかけて霜降り状にしてからお料理すれば、独特の臭いはなくなります。

 

 

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トマトというのは臭み消しにも重宝で、

カレイの切り身もトマトとオーブンに入れて地中海風にすれば、

ホームシックになっちゃう悲しいお魚料理にはなりません。

 

 

 

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この場合のカレイも、

アルコール消毒、

すなわちその高度アルコールを霧吹きでかけてから・・

 

それでも匂いがするようならば、90度くらいの熱湯でさっと霜降りにしてからどうぞ。

 

大正時代の東京下町では、

東京湾のお魚や千葉からの行商がお魚を売りにきていたそうで、

新鮮なお魚はまずお刺身、

次が焼き魚、

煮魚にするのや揚げて食べるものは、焼いても食べれないお魚だったのよ

と、

明治生まれの祖母が申しておりました。

 

でもこうやってイタリアンにすれば、

祖母も喜んで食べたと思います。

 

スーパーのお魚コーナーにある北海のカレイも、

まず高度アルコールでシュッシュしてから粉→卵→細かいパン粉をつけてフライパンで火を通せば

 

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取り合いの一品となります♪

 

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数分後がこれ(笑)

 

美味しかったのがわかるお皿となりました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

求人: 和食もできる日本人シェフ

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フランクフルト国際空港にあるケータリング会社が、

ビジネスクラスファーストクラス専門のシェフを正規雇用で探しています。

 

条件はドイツ語英語可ですが、英語だけでもOKで、日本からの場合は査証の取得、およびフランクフルトでの住居提供、転居費用等は一切会社が負担するそうです。

 

寿司職人という規定はなく、あくまでも『和食ができる』ということがポイントとなります。

 

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どなたかいらっしゃいましたら私の方にメールをいただけましたら幸いです。

 

frankpetzchen@gmail.com

 

 

 

 

Mangold フダンソウの包み煮

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和名フダンソウ

Mangold マンゴールド

 

いろいろな色の茎があり、

楽しいお野菜の一つです。

 

これ、ほうれん草の原種とかもいわれていますが、

実は全く違う種類なんですって。

 

でも上の葉っぱの部分は、ほうれん草と同じように使えます。

 

下の茎の部分は硬いので、

下ゆでしてから細かめに切って炒め物等に使った方が、

美味しくできます。

 

上下に解体しなくても、下ゆでしたものは1枚のままラザニアの間に挟んだり・・・

 

結構長いお野菜ですので、

下ゆでの時にはパスタ鍋を使いましょう。

 

最初に茎の方を入れて

 

 

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茎がしんなりしたらそのあとに全体を入れて茹でれば上下同じように下ゆでができます。

 

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イタリアン、そして中華にもといろいろ使えるこのお野菜。

 

 

今日は

Laubfröscheというドイツのお料理をご紹介します。

 

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Laubが葉っぱ

Fröscheがカエルの複数形・・・

 

ですが、Laubfröscheというのはアマガエルのこと♪

そう、

日本でも池や水田とかにいるあの、緑色のカエルくんです。

 

ドイツ語って硬いイメージがありますが、

結構楽しいお料理の名前がたくさんありますよね。

 

ほら、カエルがたくさんゲコゲコ・・

 

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フダンソウの下の硬い部分や中心の小さな葉っぱは細かく切っておき、

ご家庭お好みのハンバーグの種みたいなものと混ぜます。

ベジの日の時は、お豆腐系で。

 

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下の茎の部分を包みの方に使うと、

少ないお肉やお豆腐でも『食べた感』がありますが、

茎によってはゴソゴソするので、隠し包丁を入れてから・・

 

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そして巻いていき

 

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あっさり食べたい方や

お子様用には茎全て刻んでしまい、

葉っぱだけでおにぎりのように包んでしまいましょう。

 

 

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浅いお鍋かフライパンに並べて

 

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コンソメと煮るか、

 

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賑やかにイタリアンなら

トマトと一緒に蓋をしてオーブンへ。

 

 

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トマトと一緒にしたもので残ったら

翌日は全部刻んでパスタソースに変身♪

 

和風にお出汁で煮るのも美味しいです。

 

その場合は茎は包みの方、『パッケージ』にない方がお箸ですんなりいただけますので、

茎の部分は全部刻んでしまいましょう。

 

和風なら、

生姜のすりおろしをお肉に混ぜても♪

煮た後のお出汁はとろみをつけて上からかければなんちゃって料亭風となります。

 

 

アラビアの方では結納がラクダだったそうで、

ハナヨメさんの価値がそのラクダの頭数で決まったとか。

 

『お嬢さんにプロポーズしたいのだけれど、いいでしょうか?』

と婿がきちんとビジネススーツを着、

娘に内緒で一人で我が家にきて聞いた時、

主人が言ったのは

「オレに聞かずに娘に聞け」

(笑)

そのあとに

「ところで、ラクダは50頭ね」

 

爆笑

 

その『ラクダ』は50頭ではなくて1頭となりましたが、

婿が動物園のラクダの『養子縁組』を私たちの名前で申し込み、

フタコブラクダのカスパーくんが『うちの子』となりました(笑)

 

動物園への入園は無料というおまけ付き。

 

『養子縁組』といっても、家に連れて帰れるわけではなく、

コロナで入場者が減って財政難となった動物園への寄付となります♪

 

一応カスパーくんの名前の下に私たちの名前がつきますが、

養親からの寄付は全て一つの財源となり、そこにいる動物たちみんなへの援助となるそうです。

 

これが『うちの子』カスパーくん♪

 

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食べるのが大好きっていうところは、

里親にそっくりですね(笑)

 

こういう制度、

とてもいいと思います♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手作りのライ麦パン Roggenbrot

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主人に「何食べたい?」

と聞くと、大抵答えは・・・

 

「パンでいいよ」

 

 

ドイツ人にとって『パンでいいよ』は

『白いご飯にお漬物でいいよ」的感覚でしょうか?

 

 

特に黒いパンは、

何かをのせる『台』みたいらしいです。

 

ですので、

黒いパンはおそらく他国の方と比べれば、

ドイツ人は一枚を薄く切るかもしれません。

 

 

例えば・・

これが主人自作の『パンでいいよ』の時の図

 

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お教室のすぐそばのカールスプラッツ市場にも、

そして自宅から半径25キロ以内にも好きなパン屋さんがいくつかあり、

そこのお気に入りのパンを買うときもありますが、

最近は自分で焼くことが多いです。

 

ご帰国された方よりリクエストがございましたので、

 日本でもこの方法でしたら焼けるかもと思うドイツパンのレシピを、

ここでもご紹介しますね。

 

私が持っているレシピは、

ドイツ大使付きのシェフとして他国に派遣されていた同僚のものです。

 

ですので、焼き上がりが1キロと大型ですが、

フレッシュのまま1週間は味の変化を楽しむこともできますし、

冷凍もできます。

 

半量でもできますので、どうぞお試しを。

 

いるものは:

 

ライ麦粉 500g

小麦粉125g

サワー種 (Seitenbacher社の袋入り2つ75gx2か、自分で作る、もしくはドライのもの)

簡単に買えるものはこれです。

https://www.seitenbacher.de/shop/backen/natur-sauerteig

 

これに

ドライイースト 5g

塩 13g

 

そして鉄鍋。

 

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専用のオーブンが家庭にはないので、

オーブンの中に鉄鍋に入れて蓋をして焼いていくと、上手に焼けます♪

 

ストウブでもル・クルーゼでも、

取手までオーブンに入るということを確認してからどうぞ。

 

本題に入る前にひとこと

 

サワー種について:

 

サワー種は自分で作る場合には、煮沸した蓋のできる入れ物に、

ビオのライ麦の全粒粉50gに40度のお湯60mlを入れて混ぜ、

蓋をして、1〜2日間、24度〜28度の場所においておきます。

そのあと、そこにまた50gの粉と60mlの40度のお湯を入れて混ぜます。

再び1日おいておき、そこから10gとったものにまた50gの粉に60mlの40度のお湯を混ぜて、

半日置いておいて完成・・・

 

残った最初からもサワー種は、そのままふ蓋をして冷蔵庫で保存して、1週間毎にご飯をあげる、要するに同じことを繰り返すという作業をすれば、数週間生きていてくれます。

 

が、

ライ麦が無農薬のものでないと酵母がうまく働いてくれないので、その点はお気をつけください。

お湯も一度沸かしたものを40度に冷ました方が失敗がすくないです。

 

なので、サワー種を育てるのは楽しいですが、手間もかかりますので、買ったもの、もしくはパン屋さんから譲ってもらったものを使ったほうが気楽にできると思います♪

 

今日の分は、サワー種をいつも仕込んでいる友人から分けていただきました。

 

日本ではドライのものが入手できるようですので、

そのパッケージに書いてある分量でお使いくださいませ。

 

 

で、本題。

 

蓋のできる大きなボウルに

50度のお湯250mlにお塩を5g混ぜて、

そこに250g のライ麦粉 (Roggenmehl Typ1150)

と、分量のサワー種を入れてよく混ぜます。

 

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 小麦粉と違ってグルテン分がないので、

べちょべちょします。

ですので、手で混ぜずに泡立て器でどうぞ。

 

よく混ぜたら蓋をして、

 

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室温で12時間ほどほっておきます。

 

私は就寝前に作って、お休みのチュッをしております。

 

翌日。

 

100mlのぬるま湯にイーストをとかしておきます。

ライ麦粉150gと小麦粉125gを混ぜておきます。

 

ボウルに100mlの80度くらいのお湯を入れ、

そこにお塩を8gとかしておきます。

 

ここに混ぜておいた粉を入れて、木べらで混ぜ、

それを前日の前生地に混ぜます。

この時に溶かしておいたイースト水も一緒に入れてしまいます。

 

そして木べらで混ぜるとこんな感じ

 

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蓋をして30分〜1時間ほど室温で休ませてから、

打ち粉の小麦粉を結構多めに散らした台の上に取り出し、

左右から折りたたむようにまとめていきます。

 

手は水で濡らしておきましょう。

 

そうでないと、粘土遊び状態?のすごいことになります。

 

ライ麦パンは叩かなくて大丈夫。

 

わっせわっせと左右に数回たたむのですが、

もし、

たたみづらいようならば、小麦粉の打ち粉を多くして、

生地も10分ほど休ませながら『たたむ』ということを

数回繰り返しても大丈夫です。

 

そして上部を丸くして、

小麦粉をはたいておいた専用の発酵用カゴに

きれいなツルツルの面を下にして入れます。

 

 

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こういうカゴがなければ、

ボウルにオーブンペーパーかキッチンタオルでも大丈夫です。

 

上部になった方にも小麦粉をはたいて、

お鍋の蓋とかビニールで覆いをして、室温で2時間ほど休ませます。

 

 で、

これを鉄鍋に入れて

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上に十字の切れ目を入れて蓋をし、

230度に温めておいたオーブンに入れて 40分。

 

切れ目はライ麦100パーセントでサワー種のみの場合は、

どっちみち膨らまないので入れなくても良いのですが、

小麦粉と普通のイーストを入れるので、

ここでは切れ目は入れました。

 

でも、

ぺったんこでもよければ切れ目は入れずにそのままどうぞ。

そのほうが水分が中に閉じこもり、

しっとりしますし、日持ちも良くなります。

 

40分後、蓋を取って20分焼きます。

 

その後、

上下をひっくり返して蓋なしで10分・・・

 

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ほうら♪

 

こっちが下側

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切ると・・

 

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ね?

お店で買ったみたいでしょ?

 

小麦粉のパンと違ってぺったんぺったんしたりしない黒パンなので、

慣れたらこちらの方が簡単かも。

 

時間はかかりますが、

でもそれに見合ったお味となります♪

 

 

自宅の車寄せのところにあるムラサキブナの木に、

ハトが巣を作りました。

 

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和名はモリバト

ドイツ語ではRingeltaubeというそうです。

 

そんなに高い木ではないし、

道に面しているので、巣を作る場所には向いていないような。

 

たぶん私だったら最上階の、

静かなところの方を選んで巣作りすると思うのですが・・(笑)

 

でも、キッチンや二階の部屋の窓からも見れるので、

観察に楽しい毎日となりそうです。

 

本来なら、車寄せのハゴロモ草が増えすぎないように抜いたり、

家の入り口のラベンダーやバラの手入れの時期なのですが、

ハトの邪魔をしたくないので、静かに見守ることにします。

 

という堂々とした理由で、

庭仕事をサボる私(笑)