ドイツ生活 デュッセルドルフのお料理教室から

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

Gugelhopf クグロフ

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フランス語のKouglofからでしょうか?

 

日本ではクグロフと呼ばれているこれは、

ドイツでは

Gugelhopf グーゲルホップ

と呼ばれています。

 

オーストリーではGugelhupf

グーゲルフップ

 

ドイツの家庭でしたら、今の若い方はともかくとして、

私たちの年代以前の家庭には、必ず一つあるケーキの型だと思います。

 

Gugelhopfを分解すると、

GugelとHopf

 

GugelはGoogleではなく、

かつて農村の女性が被っていた布の髪覆い、髪かぶり?スカーフ?のことで、

Hopfは長い髪を編んだ時の形状のことだそうです。

 

このHopfにはもう一つ説もあり、

イーストが膨れるの語彙の古語 hüpfenからきているともドイツ語の広辞苑Dudenに。

 

日本語での解説では大方、

Kugelhopfクーゲルホップと紹介されていて、

『クーゲルは球状を表す』とありますが、

少なくとも私の周り@ドイツ北西部ではKから始まるクーゲルではなくて、

グーゲルのGの文字から始まるものが一般的な理解となっています。

 

昔は頭にかぶっていた布Gugelで、この生地を入れた型を包んで村のパン釜に持って行き、

焼きあがったらまたその布で包んで家に持って帰ったということから

Gugel-Hopfとなったという解説が、

ドイツ語の書籍にありましたが、さてさて・・

 

 

フランスには、

マリーアントワネットがウィーンから伝えたという伝説もあるようですが、

フランスの博物館には各地に1600年代の型が数多く残っているので、

1755年にウィーンで生まれた彼女がフランスに伝えたというのは、

お話としてステキなロマンですが、実際はそうでもないみたいで。

 

食文化と歴史って、面白いですね。

調べれば調べるほど、深みにはまります♪

 

 

主人の父方はアルザス。

戦火をくぐり抜けた型は、現在主人の弟の家の方にございます。

 

 

戦火をくぐり抜けた中に料理本があり、

今回はそのレシピで焼いてみました。

 

 

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書籍をこういう形で載せるのは著作権侵害だと教えてくださった方もいらっしゃいます。

でも、

『1928年出版だから、93年前だね、なら大丈夫だよ』

と、オット。

というわけで・・

 

写真、ご覧になってみてください、

今とは違う書体でしょ?

 

 量もPfdとかいうドイツポンドで記載されています。

 

本には

粉1 1/4 Pfd

とあり、、、

 

義母か祖母、もしかして当時家にいたお手伝いさんの手書きでしょうか・・

 

1 1/8 と鉛筆で記入まであります。

 

1 1/4 Pfd というのは625g・・・

 

とても食べ切れませんし、

我が家の24センチにも入りきらないので、計算し直してこれで↓

 

温めた牛乳100〜165ml(*追記ご参照されてください*)

ドライイースト 小さじ1杯

バター 75g

小麦粉 300g + &

砂糖 50g

卵 小さなもの1個

塩 小さじ1杯弱

レモンの皮のすりおろし少々

レーズン 30gと本にはありますが、もちろんお好きな量♪

 

 

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なにせこういう本ですので、すごいことになっていて、

イーストもフレッシュなものですが、

手に入りやすいドライで計算してみました。

 

 

作り方はパンとほぼ一緒。

 

バターは細かくしておきます。

卵は冷蔵庫から出しておき、室温に。

 

大きめのボウルを用意し、

温めた牛乳にイーストを入れ、ブクブクしたらお塩を混ぜておいた粉、

お砂糖、とき卵、レモンの皮、バターを入れてよくねって、

手にくっつかなくなったらレーズンを。

 

とてもとても、

そう、かなり柔らかい生地なのですが、

でも根気よく・・

 

上下に引っ張るような感じで捏ねて・・

 

そう15分くらいはかかるでしょうか?

でも、

そのうちにまとまってきます。

 

もしかしたらフックをつけたキッチンマシーンの力を借りても良いかもしれません。

 

と、

後から気がついたのですが、祖母も義母も手ごねでしたので頑張りました!

 

 

今回はシュトレンを焼いた残りのラムレーズンがあるので、

それを使いました♪

 

型にはバターを塗り、粉を。

これ、アーモンドの粉でも美味しいですし、

こちらの細かいパン粉でも。

 

この作業は最初にしておきましょう♪

 

そしてそこになんとなくまとまってきた生地を型の中へ入れます。

 

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クロスでもかけて、このまま

1時間ほど温かいところにおいておき、

『140度〜160度のオーブンで1時間から1時間半焼く』

とオリジナルにはありますが、

あの当時のオーブンはおそらく木炭だったと思いますし、

オーブン自体もそんなに正確な温度ではないと思うので、

 

私たちは170度くらいで焼いてみましょう。

45分〜50分くらいでしょうか。

 

 

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ちょっとおいてから型から出して、少し冷めたら粉砂糖。

 

一回分に切り分けて冷凍も可能です。

 

もしこの型をお手持ちなら、トライされてみてください♪

 


 *追記

牛乳の分量は粉の質や卵の大きさ、バターの水分により変わるので、最初は80mlほどでこねてみて、状態で少しづつお足しくださいませ。

本の分量から計算すると165mlですが、おそらく当時の粉やバターの質は今と違っていたのでは・・

これだとすごく柔らかくなって扱いにくいので、減らしました。